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ゲームのパッケージから見る日本と海外の違い ~ロックマン編~
『ロックマン』というゲームをご存じでしょうか?
最初の『ロックマン』がアクションゲームとしてファミコンで発売されて以降ナンバリングタイトルの他、「ロックマンX」「ロックマンDASH」「ロックマンエグゼ」「流星のロックマン」など数々の派生作品も制作される人気シリーズです。
そんな『ロックマン』ですが海外では『MEGAMAN』というタイトルになっています。
どうやら『ロックマン(Rockman)』という名称は英語圏の方にはうけが悪いらしく改名されてしまったようです。
あのタイトルは酷すぎました。そこでMega Manという名前を思いついたんです。するとそのアイデアは気に入られて北米版で使われることになりました。ゲーム内容は日本版と全く同じでしたけどね。
一説には『ロックマン』だと単純に「岩男」と解釈されるからだとか。
本来は「ロックンロール」の「ロック」なんですが。
まあ、海外発売時にタイトルが変更されることはよくあることなので許容範囲でしょう。
パッケージもタイトルロゴを修正すればいいだけですし。
試しに初代『ロックマン』のパッケージを比べてみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1665389238210-bKfAYMJWSa.jpg)
記念すべき初代『ロックマン』です。
そしてこちらがアメリカ版『MEGAMAN』。
![](https://assets.st-note.com/img/1665389380482-bmyVGPNHig.jpg?width=800)
・・・・・・誰?
いやいやいやいや違いすぎでしょ!
影も形もありません。
どうしてこうなった。
ヨーロッパ版もあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1665389655851-LqcJj28toa.jpg?width=800)
なんか無駄にリアル!
アメリカ版と比べると近い気もしますが、やっぱり別物です。
続けて『ロックマン2』。
![](https://assets.st-note.com/img/1665389578375-2i2qMI5AXS.jpg)
懐かしい。
私が一番遊んだ『ロックマン』です。
難しかった~。
そしてこちらがアメリカ版『MEGAMAN2』
![](https://assets.st-note.com/img/1665389900964-y2nECoNs0g.png)
初代よりもだいぶ近づいてきましたが根本的に何か違う。
右足が謎にひねられているのがチャームポイントです。
ヨーロッパ版は、
![](https://assets.st-note.com/img/1665390053395-62RDHdo2X4.jpg)
遠くなったぁぁぁっ!
何故かシルバーに、何故かロックバスターがサイコガンになってます。
初代からパワーアップしたことを表しているのでしょうか?
ドイツ版と言われているものもあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1665390234257-96mHVsBhT7.jpg)
ゲーム内にこういうシーンはありますけど、そこはかとなく漂うパチモン感。
必ずリアルタッチなイラストを入れないといけない制約でもあるのか、背後のおじいちゃん(ワイリー?)が無駄にリアルです。
最後に『ロックマン3』です。
![](https://assets.st-note.com/img/1665390649124-8OzTbKJZCS.jpg?width=800)
スライディングはここで追加されました。
ラッシュやブルースの初登場作。
そしてアメリカ版は、
![](https://assets.st-note.com/img/1665390908038-34WqwzrWyY.jpg)
色といいフォルムといいかなりロックマンしてます。
でも顔がなんか怖い。
ちょっとミッキーぽいのは気のせいでしょうか。
ヨーロッパ版はこちら、
![](https://assets.st-note.com/img/1665391076211-t99TuMozzF.png)
お決まりのリアルなおじいちゃんはいるものの、ほぼ日本版のイラストを使ってますね。
ただし何故か体とロックバスターはシルバー……。
もう日本版そのまま使えばいいのにと思いますが、当時はできない理由でもあったのでしょうか。
いかがでしたでしょうか?
なかなか衝撃的な違いだったと思います。
日本版のままだと売れないと判断してパッケージのイラストを変更したのでしょうが、それにしても酷い……。
ちなみにゲーム内容はまったく一緒です。
もちろん現在ではこのようなことは基本的にありません。
古き良き二十世紀ならではの面白い現象です。
他にも日本と海外で全く違うパッケージのゲームはけっこうあるので、いずれまたご紹介します。
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