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夏の季語と言えば『稲川淳二』とあの兄弟

俳句、嗜んでますか?

有名な夏の季語と言えば『稲川淳二』ですよね。

え? そんなこと聞いたことない?

3・4年前から夏の季語になっていたそうです。
私も知りませんでした。

皆さんご存じ、怪談界の第一人者である稲川淳二さん。
「やだなー、こわいなー」というフレーズを一度は聞いたことがあるかと思います。
まさに夏を代表する人物!
夏の季語になるのも納得です。

しかしながら、ホンマかいなと疑ってしまうひねくれ者の私。
念のために本当かどうかGoogle先生で「俳句協会」と検索してみると、出るわ出るわ「○○俳句協会」というサイト。
季語一覧があるサイトをいくつかのぞくも夏の季語に稲川淳二の名前無し。

もしかしたらこれか? という記事がヒットしましたが、

「稲川淳二」夏の季語候補
日本気象協会が一般から応募した季語のなかに「稲川淳二」が夏の季語として上がったそうです。面白いですね。稲川淳二は怪談噺で有名な方です。お盆などの幽霊やお化けなどの怪談噺として夏の季語に良いのではないかと思う方が多かったようですね。そこで、13日のお盆の入りにそんな「稲川淳二」を季語に俳句を作るイベントが開催されることになりました。皆さん是非ご参加下さい。詳細は追って発表します。8月13日六本木の怪談バーです!

https://uenotakako.com/archives/2707

2014年の記事なのでご本人の記憶に間違いがないのであれば違いそうです。

わざわざTwitterで嘘をつく必要はないので事実なんでしょうが、現時点では認定した協会を確認できませんでした。
もう少ししたら「認定したのは我が協会です」と名乗りを上げるところがでてくるかもしれません。

ついでといっては何ですが、調べている最中に夏の季語で気になるものを発見しました。

それは「虎が雨」。

聞いたことがない言葉だったのでGoogle先生に教えを乞うと、

陰暦五月二八日に降る雨。建久四年(一一九三)五月二八日、源頼朝が富士の裾野で狩りを行なった時、曾我兄弟が仇敵工藤祐経を討って父の仇(あだ)を報じたが、兄十郎祐成は討死する。その祐成の愛人、遊女虎御前がこれを悲しんで泣く涙が雨になって降ると伝えられる。虎が涙雨。虎が涙。

精選版 日本国語大辞典より

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で見たやつだ!
でも、ドラマでは私の記憶違いでなければ虎御前という人物は登場していなかったと思います。
今回の脚本は「吾妻鏡」準拠とのことなので出番がなかったのでしょう。

まさか『稲川淳二』から「鎌倉殿の13人」に繋がるとは思いもよらない収穫でした。
これだからネットサーフィンはやめられません。夏だけに。

ここで一句。
”並び立つ 稲川淳二 曾我兄弟”
字余り。



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