『人の怒りに対処する3つのステップ』
以前、「問題は、怒られた方じゃなく、怒った方にある」という
怒りの感情について書いたことがありますが
今回は、対処法を書いていきます。
◆ 怒られる側だけじゃなく、怒る側にも問題がある
人から怒りの感情をぶつけられると
怒られた方が悪いような気になってしまいます。
特に上司や親などの上下関係にある人や
同僚や見知らぬ他人などでも
何らかの権限を持っている人から
怒られる、あるいは、強く指導を受けると
嫌な気分になるし、
さらに
「自分が悪かった」
「自分のせいで怒らせてしまった」
など
自分のせいだと思ってしまいがちです。
怒りのメカニズムを知らないと
「怒らせてしまった」と感じるように
爆発させてしまった自分が「悪」
爆発した方が「正義」というような
怒った側が優位に立つ構図が
でき上がってしまいます。
しかし、
怒りの発生メカニズムが分かっていれば
子どものころから植え付けられた
「怒られるようなことをした方が悪い」
という図式は
必ず当てはまるものではないことが分かります。
なぜならば、怒りの感情には、
「人それぞれが責任を持つ必要がある」からです
◆ 人の怒りの感情に対処する3つのステップ
人から怒りの感情をぶつけられるという場面に
遭遇した時に
どのように対応していけばいいか
いくつかの方法を書いていきます。
アンガーマネジメントなどでは
自分の怒りの感情を
コントロールする方法もありますが、
ここでは、人からの怒りに対処する
3つのステップを説明します。
人から怒りの感情をぶつけられた時に
対処する3つのステップは
1 逃げる
2 区別する
3 できることを探す
です。
◆「逃げる」
逃げるとは、
相手の怒りをまともに受けないということです。
怒りには「伝染しやすい」という性質があり、
怒っている人が身近にいると
嫌な気分が周囲に伝染して
自分が関係する、しないに関わらず
嫌な気分になってしまいます。
怒りを火山の噴火に例えるならば、
怒りで爆発した熱いマグマを
まともに受けないようにまずは避難します。
相手と距離が近く、物理的距離が取れない場合は、心理的距離を離隔します。
心理的距離を保つ方法の1つには
言葉の力を借りて
自分で準備した言葉を唱えるのも有効です。
「怒りは相手に責任がある」
「すべて自分が悪いわけではない」
「自己コントロール出来ない人」
あるいは、
「そうきたか、残念!」
「そうなるか、おもしろいな!」
など自分にあった
相手との「距離をとる言葉」を準備しておいて
唱え続けることで
徐々に距離が取れるようになります。
◆「区別する」
次に「自分が関係すること」と「関係ないこと」を区別します。
✔︎ 自分が出来ることと出来ないこと
✔︎ 自分のことと他人のこと
✔︎ 過去のことと現在のこと
人の怒りの感情に接すると
区別がつかなくなって
苦しくなってしまいます。
怒りの感情に影響を受けていると
適切な判断が出来ない巻き込まれ状態になってしまいます。
物理的、心理的にいったん距離をとって
自分の状態を改めて整理して
「自分のことと、他人のこと」
「できることと、できないこと」
などを落ち着いて区別できるようになると
楽になってきます。
◆「今できることを探す
区別できたら
「今の自分が行動できること」を探します。
自分ができる必要なことであれば
それを受け入れて、自分なりに努力する。
自分には関係ないと思えば
「放置する」ということも1つの方法です。
また、自分で対処きる範囲を超えるような怒りや人物の時は、信頼できる人に「相談する」ということも重要な選択肢です。
◆怒られた側に、指導される要因がある場合も
ありますが、
✔︎ 自分が100%悪いわけじゃない
✔︎ 相手にも怒りの感情を管理する責任がある
という視点はいつも持っておくことが必要です
自分が改善すべき点や指摘された事実は、謙虚に受け入れる
しかし、伝え方や指導の仕方、コミュニケーションの取り方は相手の責任だから、自分が受け入れる必要はない。
その区別をしっかり持って
全てを自分で受け止めることなく対応することが大切だと思います。
【 まとめ 】
◆人から怒りの感情をぶつけられると
怒られた方が悪いような気になるが
「怒りの感情には、人それぞれ責任がある」
◆怒りの発生メカニズムを理解していると
子どものころから植え付けられた
「悪いことをしたから、怒られる」
という図式は必ず当てはまらないことが分かる
◆怒りの感情に対処する3つのステップは
逃げる、区別する、今できることを探す
自分なりの対処法があると
少し安心できる
今日もありがとうございます!
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