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京から旅へ / インド編

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各宗派のお寺さんと一緒に、お釈迦様の四大聖地(ルンビニ、ブッダガヤ、サルナート、クシナガル)を巡る旅。仏陀の生涯とインド事情もわかる体験ルポ。
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#旅

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼(39)/サルナート④ 釈尊の“教え”四諦

前回、釈尊(ブッダ)は、「中道」こそ、聖者が選ぶべき道だと修行者達に、自らの実体験を踏まえ…

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼(38)/サルナート③ 釈尊の“教え”中道

釈尊(ブッダ)、かく語りけり。と、前回の続きだが… 元々は紀元前463年に、古代インドの小国…

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼(35)聖地ベナレス④/「聖なる河」ガンガー

ガンガーとは、ガンジス河を神格化した。 女神の名前である。ガンガーの神話は長く、省略する…

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼(34)聖地ベナレス③/ガトーの夜明け

ベナレスの朝は早い。朝5時、まだ空は暗く、ゾクっと、冷たい。 私は、聖なるガンガーで毎日…

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼(33) 聖地ベナレス②バラモンと仏教

ベナレスは、Varanasiと書き、実際はワーラーナシーと呼ぶ。ベナレスは、英国が植民地時代に誤…

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼(32) ベナレスへ①

ブッダガヤから、聖地ベナレスへは、約250km。スジャータの村を午後1時半に出発して、ベナレス…

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼(29)ブッダガヤ「マハーボデ寺院」①

かつて、釈尊(悟る前は、ゴーダマ・シッダルータ)は、釈迦族の王子として、冬、夏、雨季と季節毎に住み替える、三つの宮殿を与えられ、地位と物質的な享楽では、素晴らしく恵まれた暮らしをおくっていた。 宮殿では多くの従者と女性に取り囲まれ、贅と官能の限りが尽くされ、やがて、美しい妻と愛児にも恵まれるが、王子の少年期に芽生えた、誰も逃れえぬ“生老病死”への恐れと、世の“無常感”は払拭できず、29歳にして、王家の暮らしを全て捨て、出家し、修行の旅に出た。 釈尊(ゴーダマ・シッダルータ

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼(28)ブッダガヤへの道

「ナーランダ大学」からブッダガヤまでは、約80kmの行程だ。ずうっと悪路を長い距離、走り続け…

京から旅へ/インド仏跡巡礼(26)ラージギル/王の因果②牢獄跡地

釈尊(ブッダ)とビンビサーラ王の、もう一つの因果な物語。 「王舎城の悲劇」と呼ばれる、この…

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼(25)ラージギル/王の因果①竹林精舎

霊鷲山から西へ走り、さらに北へ上ると「竹林精舎」へ着く竹林精舎は、マガタ国のビンビサーラ…

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼(24) 霊鷲山 (りょうじゅせん)

霊鷲山は、晩年の釈尊(ブッダ)が、弟子達に教えを説いた聖地で、無量寿経や法華経、般若教もこ…

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼(21) 聖なる牛の洗礼

良く知られた事だが、インドでは、牛の肉は食べない。 いや、正確に言えば、インドでは、牛は…

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼⑳埋もれたストゥーパと、石仏と

バスは昨日までの時間の遅れを、取り戻すかのように、ひたすら ヴァイシャリへの道を、情け無…

京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼⑲ いざ、ヴァイシャリ

昨日、時間の都合で回れなかった、クシナガルでの見学を終え、 ホテルに戻り、朝食をすませた後、9時20分にバスは出発した。 濃い朝霧も消え、窓の外はまた、のどかな農村風景が流れている。 目指すはブッダ八大聖地の「ヴァイシャリ」と「ラージギル」である。 ヴァイシャリは、前回のブログ「自燈明 法燈明」でも触れたが、 最後の旅へ出た釈尊(ブッダ)が、この町で雨季の雨安居を行い、 その時、体調を崩し、自分の死について修行僧へ語った場所だ。 当時、此処は商業で栄えた美しい町で、以前