京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼(34)聖地ベナレス③/ガトーの夜明け
ベナレスの朝は早い。朝5時、まだ空は暗く、ゾクっと、冷たい。
私は、聖なるガンガーで毎日、夜明けに行われる沐浴を観る為、ホテルを出て、生あくびを噛みしめながら、バスへ乗った。
沐浴ツアーは人気があり、年間100万人の観光客が来ると云う。
バスは15分ほど走り、ガトーへ進む道路脇で停まり、降りた。
ここにきて、長旅の疲れがでたのか、目覚めが悪く、足取りも重い。
ベナレスは、長い歴史の中で幾度も、戦火にまみれ、様々な王朝に支配されながら、破戒と再生を繰り返してきた、聖地である