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ただひたすらに静謐で美しく心澄む音楽を奏でる弦楽アンサンブル「Cicada」

朝の和やかなひととき、陽が沈む前の夕暮れの一瞬、そうした日常の何気ない風景や自然をふと眺めながら、心を落ち着け安らぎたい。そんなときに聴く音楽として、台湾の室内楽(アンサンブル)グループ「Cicada (シカーダ) 」をぜひおすすめします。

※室内楽とは、2~9人による小編成の合奏室内で演奏される音楽。アンサンブルとは、少人数による合奏のこと


Cicadaという音楽グループについて

Cicadaは現在4人のメンバーで台湾を中心に活動しており、ピアノ、チェロ、バイオリン、アコースティック・ギターで編成されています。歌なしの器楽曲(インストゥルメンタル)を演奏します。

作曲・ピアノを担当する江致潔(Jesy Chiang)を中心に、2009年秋に結成、活動を始めます。2020年現在、約11年ほどのキャリアを持つことになる彼らは何度かのメンバー変遷も経てきたようです。

とにかくピアノ、チェロ、バイオリン、アコースティック・ギターによる弦楽ハーモニー、そしてそれぞれの独奏(ソロ)パートが入れ替わりながら出現し、その音楽的調和、響きが精緻でひたすらに美しいのです。取り分けピアノの旋律が私はとても好きです。

山や海といった自然をテーマにした楽曲が多く、アルバムがそういったコンセプトのもとで作られ、構成されています。音楽ジャンルとしては、ポスト・クラシカルに分類されることが多いようです(やや疑問はあるものの)。

インストゥルメンタルということもあって仕方ないのですが、日本でそこまで知名度があるとは言い難いと思います。事実周囲で知っている人は皆無(笑)

音楽メディアやショップによる過去のレコ発記事、アンビエント・ミュージックおよびポスト・ロック系ファンに向けた音楽ライターによるレビュー記事などは散見されますが、個人ブログでの紹介なども残念ながらそこまで見られません。

自分が本当に素晴らしいと感じるこうした音楽は、少しでもいいから誰かに知ってもらいたい、もっと分かち合いたいと思うもの。というのが、私がこの文章を書く動機でもあるわけです。

楽曲は全体的に静謐で密やか、ともすれば暗めな印象を受けるものも多いのですが、静から動へと移り変わっていくような劇的な曲や、感情の揺れ動きを表現したような多彩な音色を奏でるもの(情感的/叙情的なもの)も、また多くあります。

おすすめの素敵な楽曲11選(YouTube動画)

以下に私のお気に入り曲のうち、概ね大体がCicada公式YouTubeチャンネルにアップされた楽曲動画をご紹介します。

曲もさることながら、その音楽の世界観とマッチした動画の映像美も堪能できるものばかりとなっています。

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曲名:Farewell

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曲名:當叢花毅然綻放

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曲名:深藍色長影 Deep Blue Shadow

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曲名:等待再一次躍出水面

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曲名:Twilight Clouds

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曲名:Hiking in the Mist

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曲名:匯流向海

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曲名:Sunlit Grassland

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曲名:Dawn After Darkness

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曲名:Sunshine Smile

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曲名:最後 仍在一起

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いかがでしたでしょうか?
1曲1曲にレビューをつけても良いのですが、そうするとだいぶ長文になってしまうので控えました。

1曲ずつなど少しでも良いので、Cicadaの音楽の魅力を知り、そこから興味を広げ、聴いていってもらえるきっかけになったら幸いです。

音楽ストリーミングサービス・Spotify上でも配信されているので、ご興味を持たれた方はそちらでもチェックしたり、プレイリストを作ったりして楽しむことが可能です。

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2020/8/29
私的レコメンド3曲追加しました。どの曲も素敵過ぎてキリがない...。

曲名:浪沫撫過礫石灘 Ocean Foam

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曲名:Lake's End (Quintet)

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曲名:White Forest

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