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軍用機図譜

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第二次世界大戦前後の軍用機が好きで本や雑誌を集めていたら結構な数になった。退職を期に読み直しながら覚書みたいなものを作ってみようと思い立った。初期のコンピュータで飛行機などのイラ… もっと読む
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記事一覧

愛知 艦上爆撃機「彗星」 D4Y2(1943)

 九十九式艦上爆撃機の後継機として十三試艦上爆撃機として開発された。「十三試」だから昭和…

Stonefield
2年前
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三菱 零式艦上戦闘機52型 A6M5(1943)

 太平洋戦争中期以降、従来の零戦では連合軍機(アメリカ軍機)とまともに戦えなくなってきた…

Stonefield
2年前
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ボーイングB-29スーパーフォートレス(1942)

 都市をたたきつぶすことを目的にした戦略爆撃機。B-17フォートレス(空の要塞)の後継機とし…

Stonefield
2年前
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三菱 局地戦闘機「雷電」 J2M(1942)

 局地戦闘機という形式は、日本海軍独自の呼び方で、広い太平洋に分散される陸上基地で邀撃あ…

Stonefield
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中島 艦上偵察機「彩雲」C6N1(1944)

 広い太平洋を戦場とした日本海軍にとって、高速で広範囲を偵察する艦上偵察機が必要になり開…

Stonefield
2年前
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三菱 一式陸上攻撃機 (1941)

 大戦初期には零戦と組んで無敵の日本海軍航空隊の主役だったが、これまた零戦と同じように大…

Stonefield
2年前
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ボーイング B-17 フライング・フォートレス(1938)

 第二次世界大戦のヨーロッパ戦線で伝説を残した飛行機といえばこのB-17があげられる。「高射砲弾の弾幕の中、編隊を崩さずひたすら忍耐の中でドイツ上空を飛行し、爆弾を落とした後は群がるドイツ軍戦闘機と撃ち合い、ズタズタになった機体で重傷を負った搭乗員たちを励ましながらパイロットがドーバー海峡を目指す」劇的なシーンは『頭上の敵機』や『メンフィス・ベル』などの映画やテレビドラマなどにされた。また、ゲームや小説にもよく出てくる定番である。つまり、それほどこのようなシーンが日常的にあっ

コンソリデーテットB-24リベレーター(1940)

 日本軍からは「コンソリ」と呼ばれていたアメリカ陸軍の四発重爆撃機である。「コンソリ」の…

Stonefield
2年前
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中島 四式戦闘機「疾風」(1944)

 太平洋戦争に入ってから開発要求されたキ84(四式戦闘機)の仕様は、たいへん厳しい内容と短…

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2年前
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中島 一式戦闘機「隼」(1938)

 かつて(今から50年以上前かな)、日本の男の子たちが戦闘機に夢中になった時代があった。…

Stonefield
2年前
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川崎 二式(複座)戦闘機「屠龍」(1943)

 二式戦闘機『屠龍』は、川崎航空機のつくった双発戦闘機である。二式戦闘機というのは、皇紀…

Stonefield
2年前
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川崎 五式戦闘機 (1945)

 液冷エンジンの生産が間に合わず、エンジン待ち三式戦闘機がたくさんできてしまった。では、…

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2年前
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川崎 三式戦闘機「飛燕」(1943)

 岐阜県各務原市の岐阜かかみがはら航空宇宙博物館に三式戦闘機が一機展示されている。戦時中…

Stonefield
2年前
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九州飛行機 震電 J7W1(1945)

 子供の頃(少しばかり軍用機の知識が自慢になった頃)、震電の写真や図を見て「すごい飛行機が日本にもあったんだ」と誇らしく思った。前翼の異形なデザインと非常に高い性能で、興味もない友達に知ったかぶりして知識を押し売りした。生意気なガキだと思われたろうな。  前翼あるいは先翼は、実はそんなに珍しいものではない。人類初の飛行機と言われているライト兄弟の飛行機も前翼推進式だった。だから先祖返りのデザインとも言える。  前翼の利点は、主翼より先に前翼が失速するため主翼の失速が起こり