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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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タイドラマ「The Betrayal」(เกมรักทรยศ)(「女医フォスター 夫の情事、私の決断」リメイク)

主演:( )内に役名、見出し画像左より:Anne Thongprasom (ジェーン)、Ananda Everingham (アティン)、Patricia Tanchanok Good (ケイト)
2023年 全16話(1話約70分〜85分)
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆
(写真=こちらのサイトより)

もう不倫ものはいいよ。。。となったものの、やはり各国のリメイクが出ると聞くと、どうしても観たくなってしまう。
本作は世界各国でリメイクが制作されているイギリスのテレビドラマシリーズ『女医フォスター 夫の情事、私の決断』のタイリメイク。2023年にはドイツ、日本、タイでのリメイクが放送・配信されており、日程的な順番では一番最後に出てきた作品である。

個人的にはイギリス(以下「オリジナル」)、韓国、日本に次いで4本目。本作は長さ、内容的にオリジナルより長くなっており、韓国のほぼ忠実なリメイクとなっている。

これだけ書いていると、色々と内容に触れているため、本記事には「#ネタバレ」タグをつけておく。読んでくださる方は、ネタバレを気にしない、あるいは一応どこかの国版を視聴しているという前提で。

夫の浮気で崩壊する家族の物語

心理カウンセラーとして成功し、愛する妻であり母でもあるジェーン。絵に描いたような完璧な生活は、夫アティンの浮気を疑ったことで崩壊。狡猾な夫の秘密の別生活を探るうちに、若い女子大生ケイトに裏切られたことが明らかになり、ジェーンは激怒。浮気した夫と愛人とのいたちごっこ。想像もしなかったような行動をとり、周囲を脅かし、家族を引き裂きながら、彼女は暴走してしまう。。。

VIUより意訳

本作と各国版との違い

先にも書いたように、本作は長さ的には韓国と同じで、ほぼ忠実なリメイクと言える。
なので色々とオリジナルにはなかった要素が追加されているのだが、韓国と比べても、いくつか設定が変えられており、これはこれでなかなか良かった。

(1)ロケーション

本作の舞台は世界的にも有名なリゾートであるプーケット。したがって、アティンの職業もリゾートホテル経営者。
そしてケイトの父親もプーケット最大のホテルグループを経営し、地元の超有力者。この辺は大いに納得であるし、小さい町を舞台とした他国版に比べると、よりスケールの大きいゴージャス感がかなり加えられている。

(2)ジェーンの職業

各国医師の資格などが違うかもしれないので、間違っているかもしれないが、他作の主人公は内科医。
しかし、本作のジェーンは心理カウンセラーになっている(注:ここ、字幕の訳によっては「精神科医」となっていたが、ドラマでの内容からは「心理カウンセラー」と理解した。間違っているかもしれない)。

ここで疑問になるのが、「愛人ケイトの妊娠発覚」。他国版では主人公の診察で発覚するところが見ものだからである。
では本作では?
心理カウンセラーはそういう診察はしないはず。ここでは、妊娠発覚してから、ケイトが産むか堕すか悩むため、カウンセリングを受けるという流れになっていた。
うん、これもこれでいいだろう。

(3)家族構成

こちらの写真からも分かるように、ジェーンとアティンには子供が二人いる設定!
長男パット君長女のプロイちゃんだが、なぜに二人?
これは、オリジナルのシーズン1にあたる前半部分(本作では1〜10話)ではあまりわからない。しかし、後半、ジェーンとアティンが離婚してからのストーリーでは、いろいろとわかってくる。

離婚による子供達の苦しみが、二人の子供達によって表現されており、より説得力があった。特に韓国ではあまり見られなかった、パットのティーンエイジャーならではのエピソードは、よりオリジナルの要素が取り入れられていた。

両親の危機に悩まされる子供の心境は、妹のプロイによっても細かく表現されていた。妬みから同級生のものを盗む、アティンとケイトの娘リリーに対する嫉妬心などは、こちらも身をつまされる思いになった。

本作のタイ語タイトルを自動翻訳にかけると「裏切りのラブゲーム」と出てきた。
オリジナルはジェマという女性、日韓は「夫婦」に焦点が当てられているが、本作は色々な関係性における「裏切り」がより躊躇に取り上げられてたと言える。

満足&不満足ポイント

🔵キャストが皆良かった

タイドラマは視聴本数が少ないので、本作もほとんど初めて見る俳優ばかり。しかし、それぞれ経歴を見ると、多くの作品に出ているキャリアのある人たちである。

主演の3人はエキゾチックなミックスであるが、ジェーン役はスウェーデン系、アティン役はオーストラリア、ケイト役はイギリス系と、なんとも国際色豊かであった。

🔵脇役のキャラ設定も良かった

他作では存在感の薄かった人物が、結構重要な役になっていたりして、これは興味深かった。
主な人物としては、ジェーンの恋人トゥルとケイトの友人アノン。オリジナルにも韓国にも、それぞれ該当人物はいるものの、全く異なる登場の仕方で、これは気に入った(日本はシーズン1のみのリメイクなので、この二人は登場しない)。

また、DV&クズ男ダン(日本では犬飼貴丈)は、オリジナルよりは存在感あり、でも韓国ほどとんでもない奴ではなく、ちょうど良かった感じである。

❌ちょっと引き延ばし過ぎ

全16話で、すでにオリジナルより6話長いのだが、最後の4話は各85分‼️
様々なシーンが長めに作られており、ちょっとここまで必要だったかは疑問。キスシーンやラブシーンもかなり長めに撮られており、私の推しイケメンズなら嬉しいのだが、そうでないと辛い(笑)。

ジェーンとアティンの離婚までで10話使っており、これはさすがに長過ぎた。

その分、端折られたと感じたのは、後半でケイトがアティンに疑惑をもつ過程。この辺の作りは韓国が秀逸であったと言える。

本作の不倫夫は、一応「仕事はできる男」という設定で、他作にあった仕事上での彼の失敗などもあまりないのである。まあ、すでに極上のクズ夫なので、これ以上悪者にしたくないのかもしれないが、彼の経済面での問題はジェーン、ケイトとの夫婦関係の進展で重大な部分であったため、ちょっとこの辺りは納得いかない感があった。

せっかくのプーケットという舞台なので、もう少しプーケットの良さも出して欲しかったかな。

🌊🌊🌊🌊🌊

とまあ、ちょっと長くなってしまったが、4回目に関わらず、毎エピソード楽しみながら観られたので、やはり面白いストーリーではある。
初めて観る人ならもっと楽しめるであろうが、私のように比較しながらも悪くない。ただやっぱり長すぎるかなぁ。
というわけで、現時点でもやはりナンバーワンはオリジナル!


マレーシアのドラマのオススメない?

さて、このたび本作を視聴するために、実は初めてVIU(香港の動画配信サービス)のマレーシアのサイトにアクセス(要VPN)。タイにアクセスして観ようとしたのだが、なんだかタイ語で出てきてよくわからない。検索して探せなかったため、アルファベットを使うマレーシアのサイトで検索してみた次第である。香港にもあったのかもしれないが、中国語タイトルがわからない。

最初は無料でマレーシアの広告を挟んで観ていたが、面倒になったので、3ヶ月1000円弱のプレミアムに登録。
あぁ〜、またサブスク地獄である。
一応本作視聴で、元はとった気分だが、まだ期間があるので、他のドラマも観てみようと思う。ただ、韓国や中国のはすべて他のサイトでも視聴できるものばかり。マレーシアのとか観てみようかなぁ。
どなたか、マレーシアドラマでオススメってあります(笑)?


こちらがエンディングの『ALONE』🎵


こちらが韓国リメイク↓


こちらが日本リメイク↓


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