記事一覧
現代の民話
Yahoo! Japanのトップページの上部中央にはメジャーなニュースが掲載されている。そこから下にスクロールしていくと、雑多な記事がならぶのが目に入る。プレジデントオンラインなど読みごたえのある記事も多いが、なかには、読みごたえの少ない、「超薄口」の記事もある。たとえばこんなかんじ。
https://trilltrill.jp/articles/3491162
読み物の基本は起承転結だが、こ
陸上生態系と炭素循環
陸上生態系(植物だけでなく、土壌微生物や動物など「従属栄養生物」も含む)はカーボンニュートラルである。光合成で大気から二酸化炭素を吸う量と、呼吸で二酸化炭素を出す量が、釣り合っているから。
「森は二酸化炭素を吸ってくれる」というのは、ある一面では正しく、ある一面では誤解を招いている。森という陸上生態系の一部である植物は、たしかに二酸化炭素を吸うが、植物自身は、吸った二酸化炭素の約半分を自分の呼吸
YOLOv8のsegmentation結果をQGISで表示する(自分用メモ)
※ 自分用メモであるがゆえに、たいへんわかりにくい
YOLOv8で推論(inference)する際に、text=Trueにしておく。するとrunsディレクトリにポリゴンの座標情報がテキストファイル形式で保存される
これをRなどお好みのプログラミング言語で変換し、QGISでCSVファイルからレイヤを作成する際に読み込める形式にする
QGISで開く。ベクタ形式のレイヤになる。これをgeopack
振り飛車は若干不利でも絶滅しない
進化生物学をやっていると、マイノリティ戦略ならではの利点というものが存在することに気づくことがある。サケの雄が遺伝子を残す戦略は複数あり、力強さで勝負するマジョリティとすばしこさで勝負するマイノリティにはバランスが成り立っており、マイノリティの戦略や遺伝子が絶滅することは無い。ドーキンスの古典的なモデルで語られている、「忠実なオス」と「浮気性のオス」の比率にも平衡があり、どちらかが絶滅することはな
もっとみる朝日新聞EduAで拙著が取り上げられました!
自分は理系の研究者のつもりですが、環境問題について語った本を国語の教材としてお勧めいただきました!
ちなみに、国語の高校入試の題材としても、多く使っていただいております(公立高校では全国1位とのこと!)
こうやって注目していただくと、文筆に軸足を移し・・・、なんてよこしまな欲望も芽生えてしまいそうですが、文章を書く機会をいただけているのは、私が理系の専門家であるからです。これからもオタク的かつ
Mavic 3 Proで無理やり測量する(その2)
今回は、Mission Plannerというソフトを用いてフライトプランを作成し、オルソモザイク画像(合成画像)を合成するまでのざっとしたメモを書き留める。
Mission Plannerで、測量対象地をポリゴンで選定する(忘れずにポリゴンを.polyファイルとして保存しておこう)。測量に用いるドローンのカメラスペックを入力し、前後左右のオーバーラップを設定する。今回はMavic 3 ProのH
Mavic 3 Proで無理やり測量する
Mavic 3 Proは、コンシューマ向け/動画撮影向けのハイエンドドローンである。しかしそれを、測量などの産業用に使うことをメーカーが制限しているように思われる。むかしDJI社は太っ腹で、1台で動画撮影も測量もこなせる万能ドローンを売っていたのであった。しかしそれはドローンの普及を進める時期であり、ドローンの魅力が世界にいきわたり、そしてDJI社の優位性を世界が思い知った現在は方針を変えた。測量
もっとみる関羽と張飛、その他三国志について(正史ベース)
日本の三国志ファンにとっては、三国志演義、さらにはそれをベースとした小説やマンガ、はてはゲームが、主な情報源となっていることだろう。しかし三国志には、中国の公式な歴史書でもあり、それは正史とよばれる。ちなみに、三国志演義の冒険活劇は「史実七割」といわれることから、わりと事実にもとづく良質なフィクションである。
関羽は、部下にはやさしいが権力者には反抗するタイプだったらしい。張飛は、権力者には服従
サザエさんにおける同時代性
サザエさんはそもそも、新聞に掲載される四コマ漫画であった。だから、我々一般市民の生活やニュースを題材としたリアルタイム時事漫画としての側面が色濃かったのである。ところが令和の現在、サザエさんは古き良き昭和の香りを持つ「近過去」的な時代アニメとして認知されている。このような変化はどこで起こったのだろうか。
昭和47年生まれの筆者が小学校高学年のころ、家のテレビを買い替えた。それは東芝のテレビであっ
投資はわるいことなのか
封建時代の身分制度といえば士農工商。商人の地位は、他の職業よりも下位に置かれていた。自分の手で農作物をつくる農民や家や家財道具などをつくる職人と異なり、仕入れてきた商品を右から左に流すだけでお金を儲けるという行為は、「ちょっとずるいな」なんて印象を与えていたのかもしれない。西洋でも、ベニスの商人の寓話に見られるように、商人は職業としてずるい印象、さらには商業で儲ける特定の民族はずるい、みたいな印象
もっとみるハンディキャップと笑い
僕が子供のころ、ドリフのテレビ番組に、身長のハンディキャップのある人が登場することがあった。彼は小さいけど大人なんだよと、親に教えられた。小さい人がふつうの大人にイタズラをしたりするのがおもしろく、独特の笑いという価値を持っていたと思う。
僕が大人になってから、特に好きな映画にオースチンパワーズがある。この映画にも身長のハンディキャップのある人が登場し、その身体的特徴が独特の雰囲気を出していた。
Windows 11アップデートの記録
自作PCのOSをWindows 10からWindows 11にアップデート。これに伴う複数のトラップを記録する。
PC正常性チェックをダウンロードして確認。「セキュアブートをサポートしていないのでだめ」といわれる
BIOSでセキュアブートを設定しても、状況は変わらず
調べてみると、BIOSが「レガシー」じゃなくて「UEFI」じゃないとダメというのがネット検索で判明。これをMicrosoftが