『ほめるのをやめよう』リーダーシップの誤解について~岸見一郎著~
ほめるのをやめる?なんで?
いいじゃないですか、部下はほめましょうよ。
ほめて育てるのは良いことでしょう。
パワハラが厳しい中、怒れないんだから、
ほめるくらいやりましょうよ。
ほめるのをやめるとはどういうことでしょうか?
本著のタイトルに、疑いの目を向けながら、
読み進め、引き込まれました。
「嫌われる勇気」著者:岸見一郎
私のお気に入りの書籍である、
アドラー心理学について、わかりやすく
解説し、人間関係に悩んでいたときに、
救われた一冊
「嫌われる勇気」
の著者である「岸見一郎」さんの本です。
今回は
岸見さんがアドラー心理学の理論にて
斬新な切り口で、リーダー論について、
展開する内容となっておりました。
リーダーとはなに?
会社内でリーダーはマネージャーや課長、部長、社長などの
管理職を指すことになるが、リーダーの役割とは
チームのみんなをリードし、指導するという
ことを思い浮かべるようになります。
いわゆる「リーダーシップ」ってことですよね。
しかし、岸見さんは私のイメージする
リーダーシップとは異なる視点で説明してくるのです。
・リーダーは部下と対等に接しなければいけない。
・リーダーにカリスマはいらない
・叱ってもいけない
・ほめてもいけない
ということを、丁寧に説明されているのです。
リーダーは仕事がバリバリできて、みんなの目標となり、
叱ったり、ほめたり、チームを叱咤激励しながら
引っ張っていくという
「リーダー」
この考え方が間違っているというのです。
部下に寄り添え
私は課長職に従事していますが、
無意識にでも、部下をコントロールしようと
思うものです。
「なんか、最近やる気ないように見えるな」、
「あの仕事ちゃんとやっているのかな」、
「もっと、こうしたほうが良いだろう」、
と、どうしても心のなかで思い、
正そうとします。
「また、遅刻?最近多いな」
「あれ、やったのか?」
「その進め方はおかしいだろう。そんなことやったこと無いよ。」
こんな風に、高圧的に発言していること
あるなぁ。。。と思います。
そこには、尊敬や信頼があっての
ことなのかは自信がありません。
管理職として、
管理しなけなければ!
指導しなければ!
コントロールしなければ!
部下に悪い要素があれば、早めに潰して、
周りに影響を与えないようにしなければ!
と、考えるものです。
特に自分のこれまでの実績に自信がある
管理職は、部下のやり方や、状況にやきもきし、
もっと、チームを良くしなければ、
自分がリーダーシップを発揮しなければと
思うのです。
リーダーシップは態度で示す。
ほめること、しかることは相手の価値を下げることに
なるのです。
ほめることも、しかることも、相手を対等にみていないから
起こる行為なのです。
例えば、
病院で静かに待つことが出来た、子供はほめるけれども、
静かに待つことが出来た、自分の親はほめないように、
ほめるという行為は、自分より下に見ていることが
原因だというのです。
しかる、ほめるのではなく、評価するのみだと。
リーダーが
「しっかりしろよ」、
「よくやったね」、
「がんばれ」
などの、良かれと言っている言葉が本当に最適で必要な
言葉なのかをリーダーはよく考えなければ
ならないのです。
そこには、ほめて、しかって、
相手を誘導しようとする
意図が働いていれば、相手は素直にそれを
受け止められません。
リーダーと部下は協力関係を目指す
リーダーと部下に信頼関係、協力関係がなければ、
すぐに、良き上司になるなんてことは
結局できません。
逆に言えば、これまでの実績が無く、
業務に対して指導することができなくても、
わからないところはわからないと部下に伝え、
教えてほしい、一緒に考えようと正直に述べることにより
協力関係を築けることも大いにあります。
私の会社でも畑違いから異動し、
部課長をしている人もいますし、
そのなかで、しっかり部下と協力関係を築けている
上司も多くいます。
良きリーダーになる!!と思いすぎると良くないのかも?
管理職になると、リーダーとして
手腕を発揮したいと思い、
どうしても肩に力が入り、
部下にあれこれと指示をしたくなります。
管理したくなるのです。
そうすると、上下関係の立場を利用して、
上から、叱ったり、ほめたりしたくなるのです。
私も、みんな自分のことをよく聞いてくれて、
ありがたい部下だなあと思うことがありますが、
もしかすると力で部下を
押さえつけてるだけなのかもしれません。
まとめ
リーダーはしっかり言葉や態度で、
部下に協力関係を伝えられているのか?
改めて考えさせられます。
一朝一夕に部下の信頼を得ることなんて出来ません。
どの会社でも人間関係は社内でも
トップにあがる重要課題ですし、
人間関係のちぐはぐな部署は、
業績にも影響がでてしまっています。
また、人間関係のいざこざは、
上司と部下に多く起こるものだと
思います。
部下にも上司にもいろいろな、性格ややり方があって
当然だと思います。
だから、こうやったらリーダーとして適しているとかの
最適解もありません。
このような、基本的な考え方を知り、その上で
リーダーがどのように行動するかが大切であり、
そのためにも、管理職の自分にとって
かなり考えさせる一冊となりました。
本著は、好きな本について語ろう!
読書感想文投稿コンテスト「#読書の秋2020」の
課題図書であり、私もこちらにてチャレンジしてみました。
11月30日までですので、ご興味ある方は
やってみると良いですよ。
本は、インプットのみでなく、アウトプットすると
より、脳に記憶され効果ありますよ。
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