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キャリアの落武者が、ベンチャーに転職した半年後の話

地方在住で、小学生と保育園児の子育て中。
私はそれを、キャリアの足枷だと思っていた。

以前書いたnoteでも触れたが、実際に転職活動では苦労した。

ここは田舎だからしょうがない
子どもが小さいからしょうがない

気がつけばキャリアの落武者のようになり、働きたい…もっと手応えのある仕事がしたい…稼ぎたい…でも定時には帰りたい…とぶつぶつ言いながら転職市場を彷徨っていた。

だが今年1月、ご縁あって私は東京にあるベンチャー企業に転職した。地方に住みながら、子育ても大切にしながら、フル在宅勤務でインサイドセールスという挑戦。完全なる未知の世界へ。(私はベンチャーで働いたこともないし、恥ずかしながらインサイドセールスもよくわかっていなかった)

そこから半年経ち、結論から言うと、私の世界は300%良い方向へ一変した。私が足枷だと思っていたものは、足枷どころか、大切な個性だった。

地方に住んでいようが、子供がいようが、対等な場で成果を出せる会社はあるのだ。むしろ、私の会社はオンライン商談システムを扱っているから、どんな環境でも仕事はできる!ということを証明すべきだし、それは自分の信念のド真ん中を突き刺し、自分を良い方へと動かした。

「社内でフル在宅インサイドセールス1号の私がコケたら、日本中の私みたいな人の道が絶たれるかもしれない」と、自意識過剰にも信じた。逆に言えば、私がこの働き方を発信したら、キャリアの落武者になった誰かを救えるような気もしていた。そうして、あっという間に半年が過ぎた。

[Before:転職前]
・時短社員で6時間勤務
・内勤の何でも屋さん
・成果は定性、感覚的に決まる
・昇格の可能性なし

[After:今]
・社員で8時間勤務、ほぼ定時退社
・フル在宅のインサイドセールス
・成果はミッションに基づき数値が可視化されている、バリュー評価もあり
・7月からリーダーに

すっっごくスッキリしている。
半年前に内定を承諾するときは、正直迷いもあった。在宅って寂しくない?インサイドセールスってテレアポのことじゃないの?すぐ飽きない?大丈夫?

今は過去の私の元へ行って、「大丈夫ーーー!」と鐘を鳴らしてあげたいくらいに満足している。この働き方を広めたくて勝手にnoteを始めたが、何を書いても会社自慢になってしまうため、下書きから公開できないというスランプに陥っているくらい。

私の疑問は解消されたが、どこかの誰かのために回答しておきたい。

「在宅って寂しくない?」
在宅勤務だが、毎日同僚とオンラインで顔を合わせ、その場にいるように話す。またお客様ともお電話口で話すから、一人で集中したいと思ったことはあれど、寂しいなんて思ったことは一度もない。

「インサイドセールスってテレアポのことじゃないの?すぐ飽きない?」
インサイドセールスはテレアポとは違う。前にも書いたけれど、昭和のテレアポ世代の私には驚きだった。入社前に思っていたよりもずっと難しく、ずっと面白い。会社も拡大期だから、飽きるどころか変化が多すぎて未だにてんてこまいだ。

どんな環境でも、その時にしかできない人生の楽しみ方がある

子供を生んでから、この言葉に何度も救われてきた。

子供がいるからこそ、面白いキャリアを築けることもある。どこかに痛みを持つ人は、人の痛みに寄り添うことができる。この環境だからこそ、出会える人がいる。私はそれを心から幸せだと思う。

先日、他部署の方とママのオンライン飲み会をした。別にうちの会社に何も問題が無いわけではない。子育て中で、業務との兼ね合いに悩んでいる人もいる。けれど、みんな「何とかしたる…!」という気概のある人ばかりだ。嬉しくてニヤニヤしてしまう。会ったことも無いのに、好きな人が多すぎる。

よく、育休後に社会復帰すると「ロールモデルがいない」なんて話があるけれど、ロールモデルを探すより、自分がロールモデルになるほうがよっぽど早いと今は思う。

サイボーグバリキャリでも、ゆるふわでもないの。私たちは両方追う。自分だけの配分をつくる。もちろん成果は出す。自己研鑽のための勉強もしたいし、子供と一緒に寝落ちもしたい。それが本音。

道なき道を、自分で作る。私の通ったその後に、同じ想いを持つ人がやってくる。こんなに嬉しいことがあるだろうか。

これは子育てに限らなくて、趣味でも介護でも婚活でも、みんなそれぞれに事情があり、実現したいことがある。気持ちよく成果を出して、自分を大切にできるようにしたいし、それが出来る会社だと思っている。

私がたまたま、切羽詰まったママだから道を切り拓くだけであって、この働き方はすべての人を豊かにすると信じている。

入社から半年たった今、私はもうキャリアの落武者ではなく、フランシスコ・ザビエルなのである。

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