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【医療系人材の採用•転職】まずは市場を簡単におさらい

ごあいさつ

医療系人材の転職エージェントとして約8年、現在も転職・採用に関わらせていただいております。常に実績上位にいた私はより多くのシーンに出会っており、
私の記事は病院の採用担当者様に見ていただいて、採用の参考に少しでもなれば嬉しいと思い開設しました。
もちろん、これから転職する医師・薬剤師などの医療関係者に見ていただいても参考になると思いますので、様々な角度から医療機関の採用・転職について書きますので、お読みいただけると嬉しいです。

市場について

早速ですが、医療系人材の採用や確保は過去に比べて落ち着いてきたものの、現在も売り手市場が続いていることから、採用側が弱い立場にあるのが現状です。

厚生労働省の発表によると、令和4年12月時点で医師・薬剤師等の(パート含む)有効求人倍率は2.32倍となっております。
10年前の平成25年では6.91倍を考慮すると、1/4となってはいますが、私の見解では医師よりも薬剤師の有効求人倍率が下がっているのが要因と感じております。
また地域格差も大きく、地方に行けば行くほど採用が困難のため、有効求人倍率と言っても充足傾向の強い都市も多くあります。

薬剤師の転職事情については別途アップさせていただきたいと思いますが、医療系人材確保において、転職エージェント無くして進めるのは、困難なのが現状だと感じています。特に医師は医局など横のつながり、先輩後輩の縦のつながり(若年層は薄れてきているように感じますが)が強く、直接的な勧誘は繋がりや派閥に影響されることもあります。

その背景があるので、医師にとっても医局に関わらず内々に転職を進めるのにエージェントを利用するは、メリットがあるのです。
令和3年10月の厚生労働省データでは、全国の医療施設は179,090施設もあり、病院は8,372施設あります。その中から自分に合っている求人を探すのは骨が折れます。抜け漏れも当然出てくるでしょう。いやいや、そんなに施設があっても希望とマッチするのはわずかでしょうと言われそうですが、一般的な社会人は、経験や資格など勤務する職種がある程度絞られると思われます。医師は科目などで細分化はされますが、全国どこでも同じ様な業務内容で勤務できたり、経験を活かして違う科目で勤務できるので、選択肢がものすごく多いのです。薬剤師や看護師も同様です。

条件の逆転現象

更に一般的な求人は特殊なものでない限り、地方に行けば行くほど給与が低い傾向にありますが医療系は真逆で、過疎地に行けば行くほど給与など条件が良くなる傾向があります。

一般内科医の都心部の年収は、私の感覚経験では1,000万円〜1,600万円程が多いのですが、地方の過疎地に行くと3,000万円超えなんてこともあります。

3,000万円なんて求人を出せば、応募も沢山来るでしょうと思われますが、病院の求人サイトを見て下さい。
医師の求人は病院HPでは年収は基本非公開、そもそも医師だけ募集を載せないことも多いのです。何故なら、勤務した際の本人への配慮、他の医師や職員への配慮、患者様の印象、等気にしなければならない外的要因も多くある為です。

その為、医師しか閲覧ができない転職サイトに求人詳細を掲載して、医師がそこから転職活動を行うのです。
そして山ほどある求人の中から、自分の求人を選んでもらえる可能性は果たしてどれだけあるのでしょうか。

まとめ

偉そうで恐縮ですが私は医師に選ばれる求人は、転職エージェントにも選ばれる事が必須だと感じています。転職エージェントに選ばれる病院、採用担当者のためになる記事をこれから発信していく予定です。
ぜひ、リクエストやご質問などあれば評価コメントをいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

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