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【薬剤師転職の話】モンスター薬剤師!!

こんにちは、医療系人材紹介プーさんです。
私の記事では何回も書いていますが、厚生労働省の発表では約10年前の医師•薬剤師の有効求人倍率は約7倍とそれはそれは超売り手時代でした。
そんな黄金時代がしばらく続いていたのですが、薬剤師の調剤薬局への派遣が全盛期の時の話をします。

①VIP待遇 派遣様

数年前は薬剤師不足が今よりも深刻で、派遣に頼るしかない状況の薬局が沢山ありました。何とか人材確保したい、でもこんな田舎に正社員として働いてくれる人はいない。と言うことで、各社凌ぎを削って待遇を良くしていました。これは需要と供給の問題もあるのですが、派遣会社もここぞとばかりに派遣料を上げていたのも問題ではありました。ちなみに私が担当した過去最高の薬剤師への時給は、何と5,000円!!日給4万円、月給86万円、年収1,000万円に着任費用、家具家電付き住居、水道光熱費会社負担・・・。業務内容はいち薬剤師として、現場の正社員等と同じ業務をこなしていきます。(正社員の年収は派遣に遠く及びません)多くは3ヶ月更新のため、3ヶ月後に契約終了になる可能性はありますが、次の薬剤師が中々決まらないので基本は継続、終了の場合も他の派遣求人に着任費用を払ってもらって移動すれば良い環境でした。

②ワガママ放題 モンスター薬剤師が各地で頻発!!

そんな好条件で何とか来てくださいとアプローチするものだから、「働いてあげてる」精神が派遣薬剤師の中に芽生えていきます。毎日の様に「ここの薬局はひどい」などの愚痴やクレームを入れてくる人や、1番疲れたのが「住居を変更して欲しい」というワガママな依頼。理由聞くと「隣の住人がうるさい」「シャワーの水圧が弱い」「作りが微妙で寒い」「オシャレじゃない」・・・(はぁ!?)←心の声。しまいには「思ったより遠いから、通勤をタクシーにして欲しい。もちろん費用はそちらもちで」・・・(hwhdんふぃcけhふfmkそd)←心の叫び。

もちろんできることできないことがありますが、「できないなら辞める」といってくる薬剤師もいましたね。はい。ちなみに引越し作業は派遣会社が手伝うことも多く、「自分は何屋さんなんだろう」と思うことさえありました。

そんな状況なので、何も言わずに条件内で働いてくれる薬剤師はまさに神。(て言うか普通なんですけど)そんな薬剤師は、派遣求人が激減した時代にも優先的に仕事があり、モンスター薬剤師は人気のない求人に応募するか、納得のいかない正社員求人で働くのを余儀なくされていったのです。

まとめ

需要と供給で世の中成り立っています。どんな環境でも謙虚に生きて行かなければなと、モンスター薬剤師を見ながら反面教師として戒められた事は、自分にとっては良かったなと思い感謝しているのも事実です。
次回は入社1日で退職したやばやば薬剤師のお話をいたします。

余談

ドイツ(だったはず)に「トラックいっぱいの薬より一台の自転車」という格言がある様です。
昨年から自転車通勤を始めたのですが、帰宅するとお腹が減って仕方がなく、前に増して食べてしまっているのですが、どうにかなりませんかね苦笑

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