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日本の医療制度について知る

日本の医療制度について皆様どこまでご存じでしょうか。

風邪を引いたら、数千円という料金で診察ができ、お薬が手に入ること。


当たり前すぎて、疑問に感じたことすらなかったのですが
これ実は、アメリカで同様に受診すると
数万円から状況によっては10万円以上する場合もあるのです。


なぜそのような違いが生まれるのか。
それは下記記事でも少し触れさせていただいた
日本では、医療行為に対する価格は医療行為ごとに国が決めた「点数」を基に計算をしており
公定価格であるため、同じ診療行為なら全国どこでも一律の価格になるのです。





日本の医療は国民皆保険制度の上に成り立っています。

国民皆保険制度とは
国によって医療費を管理されていることを指します。
平等で公正な社会を目指す社会主義国である日本特有の制度です。


誰でも安価でレベルの高い医療を受けられるところが
日本の医療制度の最大の特徴であり、大きなメリットでもあるのです。

こうした仕組みは先進国の中でも優れた制度として多くの国より高く評価されています。
しかしながら、制度上の問題もあります。

国によって医療費を管理されているため
全国一律の公定価格だからこそ、医療界には【自由競争】が存在しません。

医師になって1年目の方でも
医師になって30年目の方でも
診察料は、等しく同様なのです。

町中を見てみるとどうでしょうか。

近所のスーパーで買うお惣菜と
デパ地下で買うお惣菜とでは
値段が驚くほど異なります。


他のお店より、よりよい接客をしようとサービスの質を向上をしようと奮闘したり
他のお店より、なるべく利益をだすことができるように、コストの低減に努力をしたり
競争がある世界で、当たり前のように起こるものが
競争のない世界では、上記のような努力や成長や進化が生まれにくい傾向にあります。

だからこそ
そこが難しくもあり。
医療業界の黒い部分という言葉で、表現されてしまう部分なのかもしれません。


おそらくこのお話の結末にゴールはありません。答えはありません。


この記事を見て、日本の医療制度って…と感じた方もいるかもしれない。
しかしとある人からすれば
日本の医療制度って素晴らしい。と思う方が存在をするように
メリットがあれば、デメリットがある。
デメリットがあり、メリットがあるからです。



目の前にある当たり前だと思っていたものを
これからも知っていきたいし
知る努力を続けていきたい。

そう強く思わせてくれた、きっかけでした。



知ることを。やめない。





医療法人takk
糖尿病・甲状腺 上西内科
ito

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たいせつなお時間を割いていただき
お読みくださり、ありがとうございました☻
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