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一刻も早いウクライナでの停戦を願って

 
みなさん、明けましておめでとうございます。
初めての投稿となります。
今年は平和な世界となり、全ての人々が平穏な気持ちで生活できるようになることを願っています。今日はウクライナで停戦するための一助となるための本を紹介させていただきます。
 
最後の停戦論
筆者:鈴木宗男、佐藤優共著
出版社:徳間書店
令和5年7月31日初版発行
 
R4.2.24にロシアがウクライナに侵攻したことは、現代でも第2次世界大戦時のようなことが起こるのだと思い、私自身、大きな衝撃を受けました。どうしてこのようなことが起こったのかと思い、多くの本を読みました。その中でも「最後の停戦論」は物事の本質を衝いた素晴らしい本だと思いましたので、ロシアのウクライナ侵攻で心を痛めている方又はウクライナ侵攻に関心のある方に手に取っていただきたいと思い、今回、ご紹介させていただきます。
筆者である鈴木氏は小渕内閣で官房副長官に就任し、後任の森首相の北方領土返還交渉を行うためにプーチン大統領と面会したことがあります。また、佐藤氏はモスクワの日本大使館で勤務していたこともある元外交官でロシア通の方です。
 
ウクライナ侵攻について、私はロシアの行動は許されるものではないと思っています。
ただし、ウクライナにも侵攻される原因があると思っています。その理由を以下に記します。
H27.2月に東部ウクライナにおける停戦合意であるミンスク合意2をフランス、ドイツを含めてロシアとの間で結んでいますが、ウクライナがその合意を守ろうとしませんでした。
・R3.10に親露派住民の地区にトルコ製のドローンを飛ばし、ロシアを挑発しました。(26P)
・ウクライナはロシアが嫌がっていたNATO加盟を進めようとしました。ロシアはそれを防止するためミンスク合意を守るべきと伝えたのですが、ウクライナは守ろうとしませんでした。(30P)
国際間の合意はたとえ前政権が行ったものであったとしても守る必要があると思っています。
 
鈴木氏の「アメリカにとってのこの戦争の目的とは何か」という問いに佐藤氏は答えます。「ウクライナを勝利させることではありません。ウクライナを使ってロシアを弱体化させることです。戦費はかかるものの、だらだらと戦争を続けさせることでロシアが弱ればいいのだと思っているのでしょう。(略)まさに「戦争を食い物にしている」と捉えても、不自然ではありません。(略)また、ウクライナに向けて供給された武器や資金については、無償ではありません。」(39P~40P)
アメリカの考えは恐ろしいと思いましたが、これが国際政治の現実であるのだと思いました。
 
鈴木氏は言います「停戦=侵略者であるロシアを認めることだと勘違いしている人がいますが、そういうことではないんです。とにかく今は、一にも二にも銃を置くことです。」(62P)「政治の究極の目的は、何をおいても「世界平和」ということになります。」(117P)私も鈴木氏の考え方に賛同します。
 
ロシアへの経済制裁については、鈴木氏が「まったく通常通りの生活を送っていますね。」佐藤氏「経済制裁はまったく響いていないのです。(略)むしろロシアは強くなっています。西側に依存せずに生き残ることができるようになっている」(127P)それからすると私はロシアへの経済制裁は効果が無くむしろ制裁をしている国の経済を損なっているように思えます。
 
とにかく一刻も早い停戦が大切だということを主張する鈴木様(244P)と佐藤様に深く賛同するとともに鈴木様と佐藤様は日本国にとって大きな財産となる人財であると思っています。また、私自身、深く尊敬しております。
お二人にはどうかこれからも日本国のためにご指導、ご尽力いただきたいと思っています。ありがとうございました。
 
ウクライナで一刻も早く停戦が実施され、国外に避難していると言われる800万人の方が早く国に戻れて復興に向けて動き出すことを願っています。拙いブログをお読みいただきありがとうございました。
 
尊敬する鈴木宗男様のブログ
 
尊敬する鈴木宗男様と佐藤優様のYouTube
 
最後にロシアのウクライナ侵攻について、他の素晴らしい本を紹介しておきます。
プーチンとバイデン(東郷和彦 K&Kプレス)
東郷様は元外交官であり、ロシア外交にも詳しい方です。一刻も早い停戦を訴えています。
 
ウクライナ戦争は問いかける(副島英樹 朝日新聞出版)
副島様は現在朝日新聞の広島総局員です。以前、朝日新聞でモスクワ支局長もしておりました。ゴルバチョフ元大統領とも交友があるため、ゴルバチョフ元大統領のインタビューもあります。また、NATOの東方拡大にも詳しく触れています。
 

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