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いろうたの小説「あっとほーむ~幸せに続く道~」

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2022年10月連載開始の小説「あっとほーむ~幸せに続く道~」をまとめたマガジンです。友人公認とは言え、彼らの娘との結婚に「イエス」というべきか? それ以前に、彼女を幸せにするこ… もっと読む
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#大人の恋愛小説

【連載小説】#15「あっとほーむ ~幸せに続く道~」大人の男の、長い長い夜

前回のお話(#14)はこちら 十五1  翌朝目覚めてみると、隣にはまだ悠斗がいた。どうりで…

【連載小説】#14「あっとほーむ ~幸せに続く道~」優しいキス~彼氏編~

前回のお話(#13)はこちら 十四   上目遣いで見つめられて断れる俺たちではなかった。 …

【連載小説】#13「あっとほーむ ~幸せに続く道~」甘いキス~彼女編~

前回のお話(#12)はこちら 十三  俺の新しい朝の習慣。それはめぐちゃんに「いってきます…

【連載小説】#12「あっとほーむ ~幸せに続く道~」裸の付き合い

↓12話から、翼視点でお話がすすみます!↓ ↓頭の中でイメージを膨らませながら読んでみてく…

【連載小説】#11「あっとほーむ ~幸せに続く道~」新しい日常の始まり

前回のお話(#10)はこちら 十一  夕食をとったあとで、二人に家まで送ってもらった。両親…

【連載小説】#10「あっとほーむ ~幸せに続く道~」三人家族

前回のお話(#9)はこちら     十  会えないと言われた彼らにわたしの気持ちを伝える…

【連載小説】#9「あっとほーむ ~幸せに続く道~」神への誓い

前回のお話(#8)はこちら 九  八歳で初めて出会った時の悠くんは、今にも消えてしまいそうなくらい弱々しい姿をしていた。幼心に「幽霊?」と思ってしまったほどだ。しかし話せば話すほど純粋な人だと分かり、すぐに友だちになった。  わたしが笑顔でぎゅっと抱きしめてあげると、そしてそれを繰り返していくと悠くんの笑顔は増えていった。一緒にいれば彼の精神は安定する。そのことに気づいたわたしは、彼の役に立ちたい一心で今日まで接してきたのである。  両親から悠くんとの結婚話をもらった

【連載小説】#8「あっとほーむ ~幸せに続く道~」二股の末路

↓8話から、めぐ視点でお話がすすみます!↓ 前回のお話(#7)はこちら 八   三学期初…

【連載小説】#7「あっとほーむ ~幸せに続く道~」笑顔の花が咲く庭

前回のお話(#6)はこちら 七 酒宴会場に戻ると、家の中からギターの音色とともに歌声が聞…

【連載小説】#6「あっとほーむ ~幸せに続く道~」神様に導かれて

前回のお話(#5)はこちら 六 めぐと並んで歩くのはクリスマス以来だ。あの時は初めてのデ…

【連載小説】#5「あっとほーむ ~幸せに続く道~」新たな気持ちで

前回のお話(#4)はこちら 五 翌日から年末までは実家に戻って家のことをした。精神面から…

【連載小説】#4「あっとほーむ ~幸せに続く道~」30年後の私への手紙

前回のお話(#3)はこちら 四 ――言わんこっちゃない。おれを黙らせたのが運の尽き。あの…

【連載小説】#3「あっとほーむ ~幸せに続く道~」年の差カップルの東京デート

前回のお話(#2)はこちら         三 園での話は、その晩の一番の話題となった。…

【連載小説】#2「あっとほーむ ~幸せに続く道~」よみがえる闘志

前回のお話(#1)はこちら    二 「翼くんは優しい子だから心配しなくても大丈夫だよ」 野上家の面々は口をそろえて言う。しかし、その言葉が真実ならなぜ、あんなにも鋭い目でおれを睨み付け、「殺す」などと言ってきたのか。心の底からおれを憎んでいなければ、あんなふうには言えないんじゃないか……? ただでさえ眠れないというのに、翼のせいで余計に寝付けなかった。 翌朝、各々が出かける支度をしていると、翼が例の二輪車でやってきた。笑顔で迎える野上家をよそに、一人おびえる。だ