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劇団員、客演のススメ。 その4|いざ、外部の団体へ!のときに気をつけたいこと

こんにちは!加藤彩です。

私はいま、「劇団員、客演のススメ。」という題で劇団員として客演してみてヨカッタ!!という経験を書くシリーズをこのnoteで連載しております。

前回の記事は以下のリンクからどうぞ!


そしてこれから書いていく内容はこちら!

①まずは自己紹介と、なんでこの記事を書こうと思ったかについて
②私が「劇団員は、劇団の広告塔になれる」と思ったキッカケ。
③よーし客演するぞ!!!の前に、準備したほうがいいこと3つ(前回)
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④いざ、外部の団体へ!のときに気をつけたいこと(今回!)
⑤客演してみて「よかった〜!」と思ったこと
⑥知らなかった!!ということに対する自己嫌悪タイムとの闘い方!!!
⑦自分の劇団に、客演先から持ち帰れたもの
⑧劇団=自分のホームがあったからこそできたこと

今回の記事は前回の、③よーし客演するぞ!!!の前に、準備したほうがいいこと3つという記事の後編にあたります。前回が劇団側の準備編、今回が外の世界を広げる編となっています。合わせて前回の記事も読んでみてくださいね。

いずれの内容も「劇団立ち上げたばかり!客演ってなに!?わからない!!」っていう人にも分かりやすく書けたらという思いがあります。なので読む人によっては「んなことわかってるんじゃい!」みたいな内容も出てくるかとは思いますが、ご了承くださいませ。


その① 劇団を探して舞台を観に行こう!

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客演したい!のその前に、行けるならばまずは舞台を観に行きましょう!

公演を観たことのある団体ならいいのですが、そうでない場合は自分が好きな世界観や演技スタイルを扱う団体かどうかを知る上で作品を観るのはとっても大切です。

一番最初の足がかりにしやすいのは「こりっち」というサイトだと思います。検索するのに公演日の指定ができたり、詳細検索機能からチケット価格や劇場の規模を指定することもできます。

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あとは自分の観たい公演を探すだけ。フライヤーのデザインを見たり、団体のホームページに飛んでみたり、あらすじやレビューを読んでみたり、自分にとって惹かれるものがあったらまず足を運んでみてください。


しかし今は新型コロナウイルスの影響もありますし、そうでなくても劇場に実際足を運ぶには勇気がいるとか、時間がないとか、様々な理由で観劇が難しいこともあるかと思います。

そこでオススメなのが「観劇三昧」という演劇動画配信サービスです。

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これがあれば「今は公演していないけど気になる団体がオーディションを開催することになった!どうしよう!!」って時でもお芝居が観られます。役者にとっても団体にとってもチャンスが広がるのは素敵なことだなあと思います。


その② ワークショップを受けてみよう!

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客演したい!のその前に、開催されているのならワークショップを受けてみよう!

ワークショップというのは「体験型講座」という意味で、演劇でやるとなると例えばその劇団でやるウォーミングアップをやってみたり、何か強化したいテーマ(発声、身体の使い方、演技など)を決めて主催者側が参加者にコツを教えて実際に取り組んでみたりというのがありますが、団体によって進め方はさまざまです。

(私が中学生の頃はじめてワークショップってことばを聞いた時「なんのお店をやるんだろう……」って思ってたので解説してみました笑)

ワークショップを開催している団体は、オーディションだけでは見られない役者の良さや特性を見極めたいという目的をもっているところもあり、新しい役者との出会いを求めている可能性があります!なので、ワークショップで出演のご縁ができることもありますよ。

さて、実際にワークショップ情報をこりっちなどで調べよう!の際に、気をつけて見てみてほしいこと2つ!

・募集ページに団体紹介やワークショップの詳細がきちんと載っていること
・ほかのホームページを持っていて、過去の活動や実績など団体の情報が確認できること

は絶対です!!

インターネットという人と人とが直接会ってやり取りできない媒体で募集をかける以上、きちんとした団体ならちゃんと信頼が得られるような工夫をしているはずです。

例として、これなら大丈夫だな!という情報が揃っていると思って実際にワークショップを受けに行って、その後出演のご縁がつながった「楽園王」という団体のワークショップ情報のページを参考にしたいと思います。(これから掲載するのは過去のワークショップ情報なので、ご注意を)

このページで私が大事にすることは、

主宰もしくは団体からの挨拶が書かれてあって、それに自分が興味を惹かれるか
・ワークショップの概要が書かれており、基本情報(日程、場所、参加費、募集人員、締め切り、応募方法)が明確であること
団体のホームページのアドレスが載っており、ホームページで最新の過去の活動が見られること

です。

それから個人的に役者心をくすぐられるのは最後の「新しい才能との出会いを期待しています」という文章ですね。「あわよくば出演できるチャンスがあるかも、ゲッヘッヘ……」という下心満載で応募してました。(てへっ!)

あと、気になるワークショップを見つけたら一応その団体について調べられる限りの情報は調べましょう!Twitterでその団体の公式アカウントや主宰のアカウント、過去に出演した方のアカウントいくつかとかもあるなら私はみています。色々見ているうちに「ここ行ってみようかな〜」って気持ちになれる判断基準が育っていって見極めやすくなります。


その③ メールのやり取りと、「おはようございます」

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さあいよいよワークショップに応募するぞ!のその前に、ちょっと待ってください!

一社会人、一役者として外に出ることになるので、最低限「メール」と「あいさつ」のことは知っておいたほうがいいな!と思うので、これからお話ししたいと思います。

まずメール!

ワークショップに応募する時、ここからもうワークショップは始まっています。(ゴゴゴゴゴ)

メールで気をつけること8つ!!いくぜ!!

メールの件名を必ず入れること(主催側が指定していることがあるのでワークショップ情報のページを確認すること。なければ「ワークショップ参加希望のご連絡」としておくのがいいかと思います。)
-------------(本文)--------------
②メールの一番上に「(団体名)ワークショップご担当者様」(担当者名がわかる場合は名前で○○様)
③初めまして、(自分の名前)です。名乗る。
④(サイト名)のワークショップ情報を見てぜひ参加したいと思い、応募いたしました。
⑤以下、必要事項です。
(必要事項を漏れなく埋める)
⑦以上です。よろしくお願いいたします。
⑧(最後に自分の名前とメールアドレス)

これらが書ければ最低限失礼がないかなと思います。
(それだけじゃだめだよ!!とのご意見あれば教えてください!!!!!)

それからあいさつ。ワークショップだけでなく、オーディション、出演が決まってお稽古、そして公演期間中などなど……劇団の主宰や他の出演者やスタッフとその日はじめてするあいさつは、昼だろうと夜だろうと基本的に「おはようございます」です。

初めて聞く人は「なんで!?」と思うかもしれないし、私も理由を知らなかったので(おい)ネットで調べてみたのですが、どうやら歌舞伎が由来であるという説が有力だそうです。元の記事は消えてしまったみたいなのですが、元記事を載せていたサイトがAmeba Newsに提供していたものが残っていたので掲載しておきます。

この記事によると、つまり芸能の世界では「おはようございます」は朝のあいさつではなくて、ねぎらいのあいさつなんですね。(勉強になりました)

ということで、芸能に携わっていくとき、あいさつはどこへ行っても「おはようございます」です。慣れないうちはちょっと違和感があるかもしれないのですが、習慣になってしまえばなんでもないので、ワークショップから使ってちょっとずつ慣れてみましょう!


と、今回はこんなところかな、と思います。

特にワークショップに関しては「気をつけること!!」なんて書いちゃったから萎縮してしまう人もいるかなあ!?なんて私は勝手に心配しているのですが、あくまでも「演劇をめいっぱい楽しむために知っておくと得なこと」を書いたつもりなので、当日はどうか楽しんで、色んなことにトライしてみてください!

次回は「その5 客演してみて「よかった〜!」と思ったこと」を書いていきたいと思います。


それでは、まて次号!↓


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