劇団員、客演のススメ。 その6|知らなかった!!ということに対する自己嫌悪タイムとの闘い方!!!
どうもこんにちは!加藤彩です。
私はいま、「劇団員、客演のススメ。」という題で劇団員として客演してみてヨカッタ!!という経験を書くシリーズをこのnoteで連載してまして、今回第6回目を迎えました!全8回予定だからあとちょっと!!
前回の記事は以下のリンクからどうぞ!
そして今まで書いてきたものと、これから書いていく内容はこちら!
①まずは自己紹介と、なんでこの記事を書こうと思ったかについて
②私が「劇団員は、劇団の広告塔になれる」と思ったキッカケ。
③よーし客演するぞ!!!の前に、準備したほうがいいこと3つ
④いざ、外部の団体へ!のときに気をつけたいこと
⑤客演してみて「よかった〜!」と思ったこと(前回)
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⑥知らなかった!!ということに対する自己嫌悪タイムとの闘い方!!!(今回)
⑦自分の劇団に、客演先から持ち帰れたもの
⑧劇団=自分のホームがあったからこそできたこと
今回は前回の「客演してヨカッタ!!」感から一転、客演先で「やっちまった〜!」と思ったことについて書いていきたいと思います。前回とかまでは結構3つくらい項目を挙げていましたが今回のテーマはたったひとつです。
後悔すること山の如しのそのテーマはなんと、「知らなかった!!ということに対する自己嫌悪タイムとの闘い方!!!」です!!!
知らなかったモンはしょうがない!けども!!!
客演先で当然のように話される演劇的な知識。しかも話の流れを追っているとどうやら基礎中の基礎知識らしいことがわかってくる。話を振られないようにふんわりと存在感を消してうなずく私。するとあろうことか「あなたはわかるでしょ?」などと話を振られる!!!!「いやぁ、くわしくはないんですけど……笑」とやんわりと逃げてみると「え?なんで知らないの?」などの発言とともに冷たい視線が!!!!!!!!
ぐわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!(大絶叫)
もうね。見出しにしちゃいましたよ。太字機能じゃ伝えられなさすぎるこの悶絶。もだえくるしみますよそんなん。
その日の帰り道の間中引きずっちゃったりなんかしてね。「もうアカン……干される……役者として生きていかれへん……(泣)」などと泣き言を裏垢でツイートしたりなんかしちゃってね。
まあそんなときの対処ですよ!これから書きたいのは!!
過去は変えられないので今から変えよう
もうしゃーない。開き直るしかない。
私はこの自己嫌悪タイムへの対処の仕方が上手く行かなすぎてげろげろになった女です。参考例として完膚無きまでに完璧な自己嫌悪女です。(日本語)
そんな女が!!開き直るしかないって言ってんですよ!!!もう開き直るしかないんですよ!!!(乱心)
で、開き直るために考えていたのはね、世界中のありとあらゆる知識を死ぬまでにすべて知りきることはできないよねってことです。生きてきた世界が違えば知ることも違う。図書館にある本だけでも一生かけて全部読み切って内容を全部覚えるのは無理だと思います。だから開き直って、知らないことに出会った瞬間都合よく、心の中だけは旅行に来た外国人のつもりになってしまえばいいんです。
「あなたの国では常識なんですね。知りませんでした。」って、知らなかったことがあった自分を認めて開き直っちゃう。その文化に触れてこなかった過去はどうしようもない、それでいい。その過去だって、あなたがあなたの生きてきた世界を生きてくるために大切だったもので埋め尽くされているはずだから。大丈夫!
違和感をことばにしよう!
「知らなかったなら聞くしかねえ!」のその前に……私は質問をするという行為も苦手でした。なので、質問をするにはどうすればいいのかということも書いてみたいと思います。
もうとにかく会話に苦手意識があって、そして上下関係という概念がちゃんと理解できてる気がしなくて怯えて暮らしていたので、どんなに優しい先輩の前でも萎縮して上手く話せない、みたいなことが多々あったんですね。
そんな私が演劇をやっていく、ということを心配してくださった先輩からのアドバイスが「黙らないこと」でした。
先輩「とにかくね、黙っちゃダメだよ。黙ると相手に「自分の言ったことに対して不満を持ってる」って思わせる余地を与えちゃうよ」
私「でも、私も考えてるんですよ」
先輩「考えてるなら「考えてるんです」って言う!とにかく黙らない!しゃべる!!」
と、教えていただきました。
その先輩と同じ現場の時もなるべく実践しようとしましたが上手くいきませんでした。そして、のちに入った現場で私の身には先輩の言ったとおりのことが起きました。
私の中には、ことばがなかったんです。自分の違和感を口にするためのことばが。
私はもっとまとめて自分の気持ちを上手く伝えないとと思っていました。相手に伝わりやすい、相手が納得するような自分のことばが必要だと思っていました。しかしそれは私の中にはありませんでした。気持ちは溢れてやまないのに、ことばとしてまとまらないのです。なぜか。
どんなちいさなことでも、口にする習慣がなかったからだと、今振り返ってみて思います。
演技でも、普段のやりとりでも、コミュニケーションは絶対です。そしてそれはなんでもいいんです。どんなちいさなことでも、たいしたことないことでも、自分の考えを口にするという習慣が、あなたが大切なことをやりとりするための力を鍛えてくれます。
「なんでもいいって言われたって……!」って私もなりました。大丈夫です。こんなこと言ってる私もいまだにコミュニケーションの本とか読んだりコミュニケーションの得意な友達にコツを聞いてみたりして実践してます。
最近読んで色々と腑に落ちた本、吉田尚記さんの『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』を紹介しておきますね。私はこの本でコミュニケーションに対する心のハードルが下がりました。著者がニコニコ生放送で話した内容とその時寄せられたコメントで構成されているので、発信者とリスナーのやりとりを聞いてる気持ちでわりとすらすら読めます。
わからないことは人に聞く!
さあ!これでようやくわからないことを人に聞けます!!
わからないことは怖くない!過去は変えられない!外国人のつもりでこれから知ればいい!いくらでも学べばいい!!
「知りませんでした!教えてください!」
「ここがわかりません!もう一回説明してください!」
言えたあなたは天才だ!自分がわからないということをわかっている!
もし説明を受けて微妙にわからなかったら、まず「わからない」って言うだけでも言って、どうにかなんとかわからないところを話してみよう!上手く話そうとしなくていい。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥だからこの恥は一瞬で済むと思って!真面目にあなたと芝居を作ろうとしてくれている人なら、きっと向き合ってくれるはずだから。
それでも教えてもらえなかったら、しゃーない。他の人にこっそり聞くか、とりあえずGoogle検索でとっかかりを探そう。
と、今回はこんな感じでした!
失敗談に触れる行為だったので自分の中でものすごく言葉選びに迷いました。今回のnoteが、誰かに同じようなことが起きた時に頼りになることばのまとまりになっていてくれたらいいなと切に願います。
自分が自分の思っている自分と悪い意味で違うように取られるって、表現をしていく上で本当に悔しいことだから、自分として戦えるのも自分を守れるのもある意味自分だっていうのもあるし、そしてともに創っていく相手を思いやるためにも(大事!)ことばやコミュニケーションはあるのかなと思います。
とはいえ私もまだまだ発展途上です。これからも勉強して実践してトライアンドエラー、トライアンドエラー、トライアンドエラー!を!繰り返していきたいと思います!!
さて、次回は「その7 自分の劇団に、客演先から持ち帰れたもの」です!
まて次号!↓
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