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劇団員、客演のススメ。 その5|客演してみて「よかった〜!」と思ったこと

こんにちは!加藤彩です。

私はいま、「劇団員、客演のススメ。」という題で劇団員として客演してみてヨカッタ!!という経験を書くシリーズをこのnoteで連載しております。

前回の記事は以下のリンクからどうぞ!

そしてこれから書いていく内容はこちら!

①まずは自己紹介と、なんでこの記事を書こうと思ったかについて
②私が「劇団員は、劇団の広告塔になれる」と思ったキッカケ。
③よーし客演するぞ!!!の前に、準備したほうがいいこと3つ
④いざ、外部の団体へ!のときに気をつけたいこと(前回)
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⑤客演してみて「よかった〜!」と思ったこと(今回!)
⑥知らなかった!!ということに対する自己嫌悪タイムとの闘い方!!!
⑦自分の劇団に、客演先から持ち帰れたもの
⑧劇団=自分のホームがあったからこそできたこと

ということで今回は「その5 客演してみて「よかった〜!」と思ったこと」というテーマで書いていきたいと思います!

あくまで主観ですので「そういう視点もあるのね〜なるへそ〜」という気持ちで見てもらえたら嬉しいです。

トップに載ってる画像は、2019年の4月に客演した劇団ズッキュン娘第14回公演『たいへんよく生きました!』の集合写真です。このとき私はЯealityを卒業した後でフリーの俳優だったのですが、まあ細かいことは置いておこう笑


よかったこと① 色んなタイプの役者に出会える!

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(今回のお写真は劇団Яeality第6回公演『WANTED(再演)』より)

うん、まずはこれですね。特にЯealityは劇団員と客演問わず学生に限定した劇団だったので一緒にやる人は年齢が近い人ばかりが集まっていました。もちろんそれもいいんですよ!それはそれだからこそで作れるものがあります。

だけど外部の団体に出れば自分や普段関わる人たちとは違う経験を積んできた人もいるし、年齢層も格段に広がります。なので、自分の団体にいるだけでは得られない知識や技術が得られたり、他の人のお芝居やダメ出しへの対応の仕方を見て自分が普段できなかった自分の芝居への解決策を見つけたり、自分の団体では作らないような世界を作り上げるため試行錯誤したりと、たくさんの学びが得られ、お芝居をしていく上での視野が広がります。

また、外に仲間ができるというのも非常によかったことだなと思います。

共演者とは、一つの作品を作り上げるのに大体ひと月ほどの付き合いがあり、芝居で絡んだり出てないときに互いの芝居を見ていたり、あるいは普通に仲良くなってよくしゃべったりご飯を食べに行ったりと、短期間で濃ゆい付き合いができます。

そんな仲間との付き合いが公演後も続いていくと、その人たちとしゃべることで自分の劇団ばかりに集中するのでなく別の視点を持ち続けられたり、自分の劇団の芝居を仲間が観に来てくれたときは共演したからこそわかる役者仲間としての感想を話してくれることがあったりと、思考や視点を常にいろんな場所に置いておけることで、自分の視野を狭めずにいられてよかったなあと思うことが多々ありました。

そして今でも客演先でできたご縁がつながって、また新たなご縁がつながることがあり、そうした巡り合わせが生まれるのもとても楽しいです。


よかったこと② 舞台経験が増える!

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まあ、「そりゃそうでしょ!!!」って話なんですけど!!笑

お芝居に限らず何事もやってみないとわからないことってたくさんあるし、経験がものをいう時って多々あるかなと思います。

演劇は約一ヶ月で集まった人たちと作品を作り上げるということで、お互いに経験してきたことが違う人同士だと話し合いとかで認識に相違が出ることがあったり、ダメ出しを言われたは良いもののその言われたことをどう具現化して良いかわからないといったことが生じることがあります。

なので経験を積むことで自分に足りないものを見つけたり、対処方法を真剣に考えたりすることで、そのときもそうだし、またそのときうまくいかなくてもいつかこれからの自分の力にすることができます。

あとは「これだけやってきた!」という経験を積み重ねることで肝が座ってくるというか、経験によって小さな心配事ひとつひとつを自分の中で潰していけるし、どうすればうまくいくかのパターンが蓄積されていくので、自分なりに「もっとよくなる作品への向き合い方」ができてくるのかなと思います。


よかったこと③ 自分の見られ方を知ることができる!

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自分の見られ方っていうのは「自分がどういうタイプの役柄が当てられる役者として見られているか」ってことになります。

例えば私は客演をすると「真面目系」、「お嬢様系」、「天然系」の役が当てられることが多かったです。私はこうした傾向をもとに「じゃあ自分の劇団ではどんな役をやっていきたいか」みたいなことを考えてみてもいいのかなと思っています。

なぜなら、もし「もっと役者として幅を広げたい、他のタイプの役柄も演じてみたい」なら劇団にいる方はものすごくチャンスがあるなと思うからです。

私のいた劇団Яealityは、主宰の方針が「新境地開拓」というか、「普段は回ってこないけど本当はその人に宛てたら絶対面白い」という役を振るという感じだったので、客演先では自分のイメージに近い役をいただいて、そして劇団では新境地開拓をさせてもらって、幅広く経験を積ませてもらいました。

主宰はあなたを良いと思って所属させているのだし、何よりも付き合いが濃く長くなっていく間に自分という人間を人としても役者としてもよく見てくれているはずです。主宰から特にオーダーがないのなら今後の自分のやっていきたい、挑戦したい役を相談してみるのも良いのかなと思います。


今回はこんなところでしょうかね!

次回は「その6 知らなかった!!ということに対する自己嫌悪タイムとの闘い方!!!」を書いていきたいと思います。


それでは、まて次号!↓


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