見出し画像

似て非なる『政治と行政』『政務と公務』

立場上、あまり言えないのですが、ギリギリの線で書いてみたいと思います。
何をどう書くか定まってない現状で書き始めます。
具体例は挙げられないので、抽象的になってしまいますが、ご了承ください。


全然違うようで、同じように解釈されがち。
同じように思えても、全然違う。

『政治』と『行政』について。
その業務や活動・行動である『政務』と『公務』

先に抑えておきたい、この記事の結論としては、『混同してはならぬ』ということです。

少し考えていきましょう。

冒頭の面白いイラストは、メイプル楓|noteさんの作品を使用させていただいております。ありがとうございます。
街や国や政治や行政が悪いと言う人ほど、投票に行っていなかったりしますよね。そのとおりだと思います。


日本の憲法・法律では、お互いの監視システムや、より国民・市民の声を吸い上げられたり、めちゃめちゃにされない機能として、
行政と政治が分かれています。

国と地方公共団体(都道府県や市町村)では、そのシステムも異なります。

国は、全国から投票にて選ばれた国会議員さんがチームになって、政権争い。
それぞれの省の長が、コロッと変わります。
(民間人の導入もありますが)内閣を形成し、トップが選ばれます。

色んなジャンルのそれぞれ専門家である『省』の長も、政党から選ばれるということになります。(たまにド素人が選ばれて大丈夫だろうかと思うことがありますよね(笑))

おそらく、国家公務員さんたちは、トップが変わる度にとてもご苦労があるんじゃないかと察します。。。

一方で、都道府県や市町村などの地方公共団体は、大統領制です。
首長を選挙で選びます。
各専門家である部局については、地方公務員にて形成されます。

議会は、首長以下の地方公共団体の監視役の機能を果たします。


どこで線を引くか、言葉の選び方もとても難しいですが、
『行政』を運用しているのは、公務員の人たちです。
『政治』を進めていくのは、政治家の人たち、ということでしょうか。


この線を引いたときに、政治から行政にどれほど介入できるのでしょうか?

行政においては、平等に、公平に、プロセスや法的根拠を経て実行されていくものです。
一部の人だけが賛同をすることはできません。
誰かが得をすることは、その反対側の誰かが損をすることばかりです。
単純には進みません。
しかしながら、どこかで折合いをつけなければなりませんから、法や条例などに従って行政を進めていくということになります。

法や条例を制定できるのは誰か?となると、国会であり、地方議会です。
その提案ができるのは?となると、首長であり、議員であり、行政です。
(この1人あたりのパワーバランスが圧倒的に違いますけど)


政治家は選挙で当選し、首長になると特別職の公務員になります。
行政機関のトップになるわけで、とたんに公平性や平等性のある言動が必須となります。

行政を運営する公務員には政治的行為は制限されています。
でも、トップとなる人は、政治家です。

政治家は、当然、政治活動をします。
行政と政治との齟齬が生まれてきます。

そこで、こんな整理をするんです。

『公務』と『政務』。

この活動・行動は『公務』にて対応する。
これは、首長自身の『政務』にて対応する。

ひとつひとつを分けて公務対応なのか、政務対応なのかを判断していくわけです。
(これが混同してしまって、バッシングを受ける首長さんのワイドショーを幾度となく見てきましたよね)

言うならば、選挙に選ばれて首長になったと言えども、行政機関が自分のものになるわけではなく、そこには公務と政務の線を引かなければならないということですね。

首長(地方公共団体)の例で書きましたが、
国政においても同様です。

政権を有しているからと言って、税金を使用し、自分たちのやりたい放題やっていては、そりゃ苦情も出ますよね。そこは律してケジメをつけていかねばなりません。


一応、行政の一員であるぼくから見ていると不思議なことがしばしばあります。
代表例が、選挙への立候補者の掲げる公約です。

行政にはテリトリーがあります。
トップが変わったとて、そんなにコロッと変えられるものではありません。
行政たる平等性や、法や条例を制定するプロセスが必須となります。

例えば、
『にぎわいのある街にします。産業を活性化させます』
立候補者がこんな耳障りの良い内容を宣言したとします。

公務員のぼくからすると、「どうやってやるの?」と思います。

もちろん、やり方は何通りもあるんだろうと思います。

でも、それって、行政のテリトリーなんですか?
ということです。
直接的に手をくだすことができる範囲があります。

回り回って、影響があることは多々ありますが、そう簡単にはいきません。だから聞きたい、どうやってそれを実現するのですか?そこまで問う必要があります。

その組み上げ方が、政治であり、行政の腕の見せ所ということなのだろうと思います。

しばしば見かけることは、
政治的な思惑だけが先にあって、行政的な手段を後付けでつくっていくなかで、小手先のやり方だったり、何だか“うさんくさい”ルールづくりがされていたりすることもあります。相当無理があったりします。

政治で行政を捻じ曲げるのはとても難しいです。
でも、政治は市民や国民の意見の表れでもあるのだから、着実に行政を変えることもできます。(できるはずです)
ただ、一足飛びにはできないということですね。


支離滅裂な記事になってしまいましたが、
政治と行政は違うということ。
政治と行政がリンクしている部分について、書いてみました。

それぞれの角度や、書き方、書き順、事例など、
もっと考察して、
またいつか、このテーマで書いてみたいと思います。


今日もご覧いただきありがとうございます。


<1年前の”今日”の記事★>


いただいたサポートは、NPO法人好きっちゃ北九州の活動費に、大切に活用させていただきます!!