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北九州で、『ESD』のプラットフォームを創っていくんだ!!

先日、北九州ESD協議会加盟の個人・団体の代表の皆さんと、アツイ話し合いをしました。

北九州の、約20年に及ぶ、ESDの地域拠点としての躍進を支えてきた・盛り上げてきた皆さんも多くいらっしゃいました。
前回、この記事のときに続く、2回目の話し合いの場でした。


①『ESD』とは・・・

Education for Sustainable Developmentの略称で、
最近よく耳にするSDGsと、SDは同じで、GsはGoals(ゴール・目標)です。
違いがあるのは、『E』の部分で、エヂュケーション:教育のことです。

持続可能な未来・社会をつくっていくための教育・学びのことで、
SDGsが目標などの旗印である一方で、ESDはその素地や土台であるということかなと思っています。


北九州と同様に、国連に認められているESDの地域拠点である岡山では、ESDのことを、『いいものを子孫の代まで』という言い方で市民認識を広めてらっしゃいます。分かりやすいですね!!


②北九州ESD協議会の果たす役割とは

地域拠点を創っていくなかでの受け皿となったのが、北九州ESD協議会の発足であったと先輩方に教えていただきました。

ESDに関わる個人や団体が集い、このまちでのESDを盛り上げていく結集体がESD協議会なんだろうと思っています。

ぼく個人や、ウチのNPO法人好きっちゃ北九州も、北九州ESD協議会に加盟しています。

想いを重ねる皆さんが名を連ねる場所というだけでなく、
ESD協議会は、
中間支援組織であり、
プラットフォームなんだ
ということを先輩方が教えてくださいました。


お・・・!
この考え方は大切にしておかないといけないことです。

学びたい人や学びを発信したいプレイヤーが集うだけの場所ではない。
そうした人たちを繋げたり、まだ出会っていない人や思いたちが繋がっていく中間支援組織だということ。

プラットフォームということは、そこに、人やノウハウや実績が集まり、拡がっていく、重なっていく場だということ。

こうした話を聞く前から、ESDのプラットフォームをつくりたい!って思っていたぼくだったので、先輩方の話を聞いて、とてもとても胸が熱くなりました。


③プラットフォームって何?


『プラットフォーム』という言葉に馴染みのない方も多いと思います。

組織・団体には色んなカタチがあります。

よくある会社や組織のように、「ピラミッド型」での上下の規範があるものや、
最近流行りの「ネットワーク型」・「ワーキンググループ型」など、横に自在に繋がっていくものもあります。

ESD協議会のように、色んな個人・団体が並列的に集う組織においては、
「名簿型」(名前が並べられるだけ)や、「箱型」(組織という枠内に入ってしまうだけ)があります。

「箱型」が一番ピンとくると思うのですが、箱型で残念なのは、周りに囲いがあることです。それ以上は広がらないですし、外から入ってくることができません。

そこで、もう一歩進んだ概念が、『プラットフォーム』です。
電車などのホームのイメージです。
乗客がその場に目的をもって自由に集まってくる。
色んな情報や人が、そのプラットフォームの上に集い、集まってくるイメージです。

この土台となる組織が、プラットフォームです。

(SDGsや国土強靭化のように、『全てのもの』みたいな考え方で、アンブレラ型(傘のことですね)だという考え方もありますね。上から全てをかぶせて、その下にそれぞれの要素があるということですね。ま、上か下かみたいな話ですね。北九州市でのまちづくり協議会もこれにあたります。)


④みんなでプラットフォームを創っていこう!!

これらの話を聞いて、ぼくが強調したかったことは、このことです。

北九州ESD協議会が『プラットフォーム』であるという認識を加盟の個人・団体がハッキリ認識してそれぞれがこのプラットフォームに貢献できるように頑張ろう!!ということです。

北九州市民のESDという認識は5%だそうです。

しかしながら、ESD的な考えを大切にして、活動や行動をしている人はとっても多いです。
それらの人や活動や想いを繋げ、集め、プラットフォームの上にどんどん乗せていくということ。
加盟団体だけじゃないですよ。多くの人や想いや実績が、乗り切れなくなるほどプラットフォームに乗せていき、このホームが広く大きくなっていくことを願います。


北九州ESD協議会が中間支援組織でありプラットフォームだという中で、時折、議論の参加者から、協議会の『事務局』がもっと頑張るべきだと受け取れるようなご発言もあり、確認させていただきました。

事務局がプラットフォームなのか、我ら加盟団体全員の組織である協議会そのものがプラットフォームなのかは、全然違う話です。
そこで問わせていただいたところ、
事務局だけじゃなく、協議会そのものが中間支援組織でありプラットフォームだと教えてくださいました。

じゃあ!やっぱり!!
この協議会を組織していくぼくたちが、このプラットフォームを、より素晴らしいものにしていくための努力をしていこうと思います!!

プラットフォームを構築する主体は、ぼくたちです。


・学びの方向性(ベクトル)

ESDは教育であり、学びです。
ぼく達のように、ちょこちょこ色んなところに行って、活動して、その学びを展開していくこともESDとして重要です。
ですが、
そんな学びは、ぼくたちのように外向きのものだけではありません。
内向きの学びがあって良いと思います。いや、あった方が良いと思います。

プラットフォームの上に集い、内向きの学び合いがどんどんあると良いなと思います。プレイヤーだけじゃないです。学ぶ人たちも大切な存在です。
今回の話し合いの場も、まさにこうした学び合いの場になりました。

外向きにも、内向きにも、ESDの活動や学びを展開し、もっともっと広くぶ厚いプラットフォームにしていけたらと思います。



・変わってきたぼく自身のフェーズ

もう何年だろう。
草の根的ですが地道に市民活動をしてきました。
プレイヤーとしてだけでなく、こうしたプラットフォームの形成というようなフェーズにたどり着いたなと思います。

NPO法人化した頃は、他の人や団体に負けたくないって、競争するような気持ちでいましたが、同じような目標や願いを持つ人たちが繋がり集い、一緒に向かっていく、共創です。競争じゃないです。

いま、ぼくが関わっている、やろうとしているプラットフォームは3つです。(実は、他にもしたいことはあるのですが、現在この3つです)
①この、ESDに関すること。
②NPO・市民活動に関すること。
③防災に関すること。

③においては、『防災Lab.北九州』というプラットフォームを形成することができています。毎月の内向きの学び合いの場を準備しています。


繰り返しになりますが、
ESDのプラットフォームを創りたい!って思っていました。
もう既に組織概念がそうなっていることが確認できました。

では、ぼく達が!ぼく自身が!そのプラットフォーム形成へ貢献できるように励んでいきたいと思います。

今日もご覧いただきありがとうございます。


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