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子ども達の「対:大人」コミュニケーションに思う

ぼくは、おかげさまで、色んな世代の人たちと接する機会があります。

大学生や高校生たちの若者世代。
そして、我が子たちの小学生・中学生の世代。
NPOの活動でも、主な対象は小学生が多いです。

また、PTAや保護者会などの関わりでも、小学生、学童保育の子たち、少し前までは保育園への送り迎えのときなど、小さい子に接することも多かったです。


昨日、とある場面で、大学生が仕事をしている大人との会話が上手くできなくって、要領を得ないということがありました。
「まぁ、近頃の大学生ってそんなもんよ!」っていう漠然とした世代イメージで、その話は終わりました。

うんうん、とっても良く分かる。
ぼくも何度もそんな経験がある。

いや、でも、ちょっと待てよ。
NPOの活動などで接する大学生や高校生たち。
彼ら彼女らと接するなかで、そんな風に思ったことはないです。

やっぱり、育ち方、人の部分。
偉そうな言葉で言えば、教育、体験なんでしょうね。


それって、
学校が悪いんか?
教育要綱が悪いんか?

いやいや、そんなことじゃないや。

そう思って、年代を下げながら回想してみます。

ぼくがいつも接する小学生たち。
もっと言えば、保育園や幼稚園の世代の子たち。
もっと言えば、赤ちゃん、幼児の子たち。


ぼくみたいなオッサンとのコミュニケーションにあって、その反応は全然違っていたりします。

明るくって子どもらしい子どもは可愛いものです。
一方で、どう話して良いか分からない。どう接して良いか分からない。そんな感じの子もいます。

性格が悪いとか、頭が悪いとか、そんなことを言っているんじゃないんです。
んー、何だろ。
やはり経験の差だったり、まわりの人間関係だったりするんだろうと思います。


全てそれが良いというわけではないかもしれませんが、
例えば、子どもの習い事や、PTA・保護者活動の場面において、
「対:大人」のコミュニケーションが上手にとれて、可愛らしい子どもは、親同士も仲が良く繋がっていたり、保護者さんもその場所に顔を出しているようなご家族だったりします。

逆に、上手くコミュニケーションがとれない子は、ぼくたちからしても、保護者さんの顔が思い出せない(会ったことがない)人が多いものです。


これまた、全てというわけではありませんが、
父親がいない家庭の子ども達は、ぼくみたいなオッサン世代の人と接する際に、何だかびくびくしているような子が多いです。
(全てというわけではありません(繰り返し))

その子が悪いわけではないんです。
日頃からの関係性のことだと思います。


社会や地域のなかでのコミュニケーションというだけでなく、家族・親族の関係でもこんな違いがあるように思います。


赤ちゃんだと如実に違うことを経験したことがある人も多いのではないでしょうか。

親や祖父母や親戚など、まわりに多くの大人と接して育っている赤ちゃんや幼児は、あまり人みしりもしないし、可愛げがあるものです。

その逆で、親ぐらいしか接する大人がいない子は、ちょっと外に出ると情緒不安定になったり、人見知りするものです。


考えてみると、子ども達のコミュニケーションの場というのは、年代としても段々と薄れているんではないでしょうか。
一歩公園に出ると多世代の子ども達がいて、地域のなかで色んな人・色んな年代の人と触れ合い。
盆・正月には、多くの親族が集まる。。。。
そんな時代ではないと思います。

子ども達、一人ひとりに接すると、その子や親の育て方というよりは、
社会や、地域や、親族関係の課題であるようにも思います。


「可愛い子には旅をさせよ」みたいな言葉がありますが、そんなに大袈裟じゃなくても良いですね。
可愛い子には、多くの、多世代の人たちと触れさせよ。
そしたら、もっともっと可愛くなります。
親から見て、というだけでなく、まわりの人たちから見て可愛い子に育ちます。

各家庭や親族の中の『血縁』のことまで、他人がとやかく言えることではないだろうと思います。

ぼくたちにできることは、地域のなかで、顔が繋がっている子たちとは積極的に繋がって、接していくことが大切なんだろうと思います。

『教育』と言えるほど、何かの学問を教えたりするものではありませんが、
『地域教育』とはこうしたことなんだろうと思います。

「こどもまんなか」の社会なんて言いますが、そんなコミュニケーションや人柄を形成していくのに、こうした地域教育のフィールドも重要だと思います。

そんな、経済や収益や偏差値に繋がらないようなことも、このまちのなかで子どもを育てていくことに繋がっていると思います。


ぼくたちのNPOでは、そんな子どもを真ん中に置いた、地域づくりを支援しています。


取り上げ方、汲み取り方、切り取り方しだいでは、批判を受けるような記事になってしまったかもしれませんが、
この何となく抱いていた感覚について、
偏見なく、子ども達の未来・将来のため、建設的に書き出せたので良かったと思います。



貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。

冒頭のイラストは、にゃこぱん|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。



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