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#222 「記号」を捨てて人として向き合う教育現場に

教育業界では「子どもの人権」に焦点があてられつつあります。

学校現場では古くから権威主義的な文化が存在し、教員と児童・生徒に主従関係が成り立っていました。

時に教員は権威を盾にして、理不尽な指導を児童・生徒に行ってきましたし、今でもその文化は根強く残っています。

日本の法務省は21世紀を「人権の世紀」として全ての人の人権を守る声明を発表をしています。

https://www.moj.go.jp/shingi1/shingi_010525_010525-00.html

文科省は、「児童の権利に関する条約」をHPに載せると共に、教員による児童・生徒への体罰や各種ハラスメントに対する指導を厳罰化しています。

徐々にではありますが、学校現場における「子どもの権利」が本当の意味で守れられる方向に時代は進んでいるようにも思えます。

一方、韓国では児童・生徒の人権を過度に強調する制度と風潮により教師の正当な教育活動が萎縮する事態が生じているそうです。

何かしらの変化が生じればその反動が起こる。
中には、今までの教員の強権的な指導に対する怒りから人権を盾にして、教員自身の人権を侵害しようとする人たちもいるのかもしれません。

ここで思い出して欲しい。
人権とは、この世の中に生きている人たちに保障されるべきものであり、それを守るために全員が努力をしなければなりません。

私たちは職業という記号に慣れすぎて、その職に就く人たちが「一人のひと」だということを忘れがちです。

児童・生徒であろうと教員であろうと、私たちは「人」なのです。

だからこそ、権威主義や主従関係を捨てて

「一人のひと」として互いに尊重し、お互いにとってより良い関係を築く努力が必要なのです。


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