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大阪一美味いラーメン

⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)

僕は大阪の梅田でアルバイトをしている。

勤務時間の途中、お昼になると
ご飯を外に食べに行くことができる。


これはある出勤日の出来事

その日僕は14時ごろ
昼飯を食べるため
外に出た。

数分ほど歩くと
僕が通っているラーメン屋があるのだ。

そこは味が美味しく
ボリュームがあり
値段は少し高いが
注文をした後料理がはやく出てくる。

僕の昼ごはんにはうってつけの店だった。

いつものように店の前で食券を買い
店の中に入った。

店員に券を渡し、麺の固さを伝える。
店内には湯気と
食欲をそそられる匂いが
立ち込めている。

僕はこの店が好きだ。

店員さんは愛想がよく
シャキシャキと働いている。

その様子を見ながら食べる
この店のラーメンが好きだ。

ラーメンが運ばれてきた。

昼休憩の時間は長くない。

ラーメンを貪り食う。

いつも通り美味い

僕はスープだけになった
ラーメン鉢から顔をあげると
店員に替え玉を注文した。

来るのを待っていると
隣に違うお客さんが座った。

それは30代後半くらいの
ヨーロッパ系の外国人男性だった。

旅行だろうか

服装などをみた限り
仕事できたわけではなさそうだ

その男性も注文を済ませ
ラーメンを待っている。

僕の替え玉がきた
その男性のラーメンもきた。

夢中になって
麺を啜る

隣でもラーメンを食べる音が聞こえてくる。

何か独り言を言っている。

耳を澄ませてみる

何を言っているのかはわからないが

おそらく

うまい!

これが日本のラーメンか!

最高だ!

的なことを言っていそうだ
テンションやニュアンスから伝わってくる。

しばらくすると彼が英語で話しかけてきた

「ここのラーメン美味いね!」

僕は

「そうだね」

と答えた。

「ここのラーメンは大阪で一番美味いのかい?」

僕は答えた。



NO



店内が一瞬静かになった気がした。

ラーメンを食べ終わり店を出る。



なんであんなこと言ってしまったんだろう。



もし僕があの時YESと答えていたら
あの男性も喜んだのではないか

祖国に帰った時に
家族に

俺は大阪一のラーメンを食べてきたんだぞ!

と胸を張って言えたのではないか

お父さんすごい!

と息子も誇らしげに振る舞えたのではないか。

僕は少し後悔した。

でも嘘はつきたくなかったのだ。

僕は確かにあの店のラーメンが好きだ。

でもこの広い大阪という街の中で
あのラーメンが一番かと聞かれたら

迷ってしまう。

僕はラーメンに詳しくない。

普通の人と食べる頻度も変わらない

もっとおいしいラーメンがあるはずだと
思いたかったのかもしれない。

その後
僕がそのラーメン屋に
通いづらくなったのは言うまでもない。

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