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【前編】俺と邦楽ロック&ポップ30年史 〜主に思い出と妄想〜

俺です。
音楽は、リレーのバトンのようにして
過去から未来へ繋がっていきます。

めっちゃ繋がってんな…!

俺は歴史家ではない。
ただ1人のありふれた音楽リスナーだ。
肌感覚だけど、時代が変化してること
なんとなく分かります。

今日は、邦楽ロック&ポップしか興味のない俺視点で
平成から令和に至るまで、
邦楽がどのように変化してきたのかを
一緒に考えていきたいなと思います。

約30年分の思い出と妄想に、お付き合いください。
それでは、行ってみよう!

①1990年代


あなたは、どこで何をしてましたか?

俺は、車のカーステレオから流れてくる
母親の選んだ音楽をたくさん浴びて
過ごしていました。
車の中には常時、カセットテープが大量にありました。

父親の後ろ姿は、例えるならば録音職人。
カセットのA面からB面への切り替えを確認したり、
インデックスカードに曲名とアーティスト名を
ミミズのような達筆で、書き記していました。
カッコいいな、とは思わなかったけど
何してるんだろう?とは思いました。

どんな音楽が流れていたのでしょうか。

1990年は、まだ歌謡曲の余韻が残ってます。
シンガーだと岡村孝子さんとか鈴木祥子さんとか
優しく語りかけてくる、言葉の良さがありますね。
バンドだと、B’zのBE THEREとかね、何回聴いたか。
“どこかの国のレボリューション”なんてフレーズは、
冷戦崩壊後の世界が垣間見れて、今聴くと面白い。

1991年には、90年代のカラーが出始めてきました。
シンガーの槇原敬之さんの『どんなときも。』には
語りかけてくるメッセージの良さがある。
寄り添いのある歌詞って、素晴らしい。
この年は、スピッツやChara、ZARD、ピロウズなど
後の世代に大きな影響を与えたであろうバンド勢が
続々とデビューしてるんですね。

1992年の森高千里さんの『私がオバさんになっても』
これ、父親のCD棚から出てきた時は
子供ながら、聴いていいのか?とドキドキしました。
母親には内緒のやつかと。笑
トキメキをありがとうございます。
そして!ついにミスチルがデビューしました。
デビューシングルは、『君がいた夏』ですが
個人的には2作目のKIND OF LOVEに入ってる
『虹の彼方へ』がお気に入りです。
ちょい大人だけど純粋で、文字通りミスターチルドレンって感じが好き。

1993年と言えば、そう、あれですよね。
『夏の日の1993』も良いんですけど
ZARDの『負けないで』。今宵は私と一緒に踊りましょ、の部分が一番好きですね…よろしくお願いします。
この頃は、ビーイングというB‘z所属のレコード会社、
会社自体がヒット作品を連発していたそうですが、
中山美穂&WANDSの『世界中の誰よりもきっと』
これも、とても素敵な音楽だなと思いました。
J-POPとバンドの融合が進んで、
みんなに受け入れられた時期なんですね。

1994年はMr.Childrenの『innocent world』に
スピッツの『空も飛べるはず』…名曲が渋滞してます!
後者は、『白線流し』というロン毛のTOKIO長瀬さんが
天文台で働いたり、ホストしたりするドラマがあって、
主題歌だったんですよね。
あらすじは忘れたけど、紫スーツだったのは覚えてる。

1995年は、ミスチルに次いで好きなマイラバ登場です。
ミスチルが兄なら、マイラバは妹みたいな存在で。
どちらも小林武史さんという名プロデューサーが
制作に深く関わっているのですが、編曲が超好み!
時代の変化に敏感と言うのでしょうか、
J-POPの既成概念に囚われず次なるJ-POPを作る感じ?
日本の音楽の多様性を広げたんじゃないかなと
素人ながら思うのです。

1996年、90年代も後半に差し掛かると
急にロックっぽい雰囲気に。ジャケ写も暗いぞ。
ほら、ミスチルもこんな音楽性だっけ?ってなるし
イエモンやミッシェル、シャムシェイドとか
ゴリゴリにカッコいいJ-ROCKが盛り上がってきた。
前年の阪神淡路大震災に始まり、オウム真理教とか、
確実に世紀末が近づいてます。
心理的に不安定な時代が幕を開けたのでしょうか。

1997年は、不安な世界観を引き継ぎます。
そんな中、岡本真夜さんの『そのままの君でいて』は
不安な気持ちをケアしてくれるような、
すごくホッとする良い曲だなと思いました。
あと、アニメ主題歌ではジュディマリの『そばかす』、
シャムシェイドの『1/3の純情な感情』も印象的。
どちらも『るろうに剣心』でしたね。
子供は、夕方アニメのタイアップで良い曲を知る。

1998年は、ガラッと顔触れが変わってきました。
メジャーデビュー直前のaikoさんとか、ゆずとか、
GLAY、ラルク…次期スターが次々と出てきました。
マイラバの『DESTINY』は、トヨエツがメールを
誤送信して始まる恋愛ドラマ『WITH LOVE』の
主題歌でしたが、めっちゃ好きでした。
この物憂げ感はスゴいと思います。

1999年は、ノストラダムスの予言した世紀末の年。
『世界が滅びるなら、勉強の意味ある?』なんて
思いながら最後の春、夏と数えていたのですが…
最後くらい、自分の好きなCDを買ってしまえと
ゲットしたのが、野猿『Be cool!』。笑
フジのバラエティ『とんねるずのみなさんのおかげでした』のテレビクルーがメンバーでしたね。
実は作詞が秋元康さん、作曲が後藤次利さん、だから
プロ中のプロの作品なんです。そりゃカッコいいはず。
その後、アルマゲドンはもちろん来ないし、
ミレニアムもちゃんとやってきました。

②2000年代


2000年代、何していたかな。
色々とありすぎて言葉もまとまらない。

思春期に出会った音楽は一生ものだ。
嬉しいことも悲しいことも
全部受け止めてくれた。

仲の良い友達と『この曲、良いよね』と
MDやカセットをやり取りした。
音楽を共有する原体験って、
きっとここにあるんだろうな。

さて、どんな音楽が流れていたのでしょう。

2000年は、宇多田ヒカルさん、椎名林檎さん、
倉木麻衣さん、矢井田瞳さん、hitomiさんなど
個性派の女性シンガーが次々と登場しました。
この年は、シドニーオリンピックの年で、
ZARD『Get U’re Dream』はNHK公式応援ソング。
修学旅行で訪れた東京の街角でも、
よく流れていましたので思い出深いです。

2001年は、邦ロック元年だったんじゃないかと思う。
BUMP OF CHICKEN『天体観測』ですよ。
思春期ど真ん中で出会うには、タイミング良すぎる。笑
たぶんこの頃だと思うのですが、
FLASHアニメという当時のインターネット環境でも
なんとか再生できるアニメーションがあって、
バンプの音源がよく使われてましたね。
GOING UNDER GROUNDも、たくさん聴いた。
センチメンタルな気分にさせるんだな。
10代でも受け入れやすいJ-ROCKが登場してきたのは
革命的だったと思います。

2002年は、ミスチルの桜井さんが小脳梗塞で倒れた。
クラスでは、俺がミスチル好きなのは有名だったのか、
クラスメイトから『大丈夫か』と心配されました。
俺は桜井じゃねえと思いながらも、復活リリース後の
アルバム『It’s a wonderful world』の『蘇生』を
聴いた時は…生きてくれてありがとうと半泣きでした。

2003年は、邦ロックでぶん殴られた2回目の年。
テレ東の深夜の音楽番組『ジャパンカウントダウン』
昔はCDTVよりも少し尖ったランキングだったので
よく観ていたんですけど。
この番組で紹介されたStereo Fabrication of Youth
というロックバンドがマジで刺さった。
鬱屈とした思春期の感情、大いに揺さぶりましたよ。
ストラトのエレキギターを買いに走りました。

2004年は、家庭内やら大学受験、大変だった。
心を癒してくれるのは、ヘッドホンから流れる音楽達。
良い音楽はないかと2ちゃんねるの口コミを見たり、
本屋のCDコーナーで品定めをするのが楽しみ。
特に深夜の音楽番組『MUSIC B.B.』は、良い番組。
売れる前のマキシマムザホルモンが楽屋みたいな所で
しゃべってるゆるい番組だったけど。
藍坊主とか椿屋四重奏とか、新進気鋭な若手バンドを
紹介してくれて、良い出会いをいただきました。

2005年は、大学進学を機に一人暮らしを始めた年。
一人暮らしは危険ですね。趣味が行き過ぎるから!
バンド以外ではCAPSULEの『テレポテーション』や
坂本真綾さんの『ループ』をよく聴きました。
後者は『ツバサ・クロニクル』と言うアニメの主題歌で
どんなアニメか忘れたんですけど、このエンディングを
聴きたくて毎週欠かさず観てましたねぇ…

2006年は、訳あってあんまりメンタルが良くなくて、
音楽が心の支えになってくれた、とは思うけど
音楽が俺を救ってくれることはない、と悟りました。
自分を救えるのは、自分しか居ないんだと。
この頃の音楽、あまり聴かないようにしていましたが
振り返ると良い曲いっぱいありますね。
ELTの『スイミー』とか。結婚できない男の主題歌。
孤独はつらいよ?

2007年は、良いご縁があって、とても楽しい1年♪
雨上がりの後、太陽はちゃんと出てくれるんですね。
aikoさんの第2ブーム?に便乗して、大ハマりでした。
ホタルノヒカリというドラマの主題歌だった『横顔』
いろんな思い出と相まって大切な一曲です。
あと、YouTubeが登場して、Music Videoを手軽に
見れるようになったのも、この頃でしょうか。
竹内電気『do not disturb』とか、シュールで面白い。

2008年は、就職活動しながら音楽を聴きました。
特にaikoさんの『秘密』というアルバムを
よく聴いていたので、記憶が走馬灯のように蘇る。
夜の羽田着、空港バスで首都高を走る時の夜景とか。
ヤバい…大人になってしまう!って焦ったっけ。
新しいバンドでは、フィルハーモユニークの
『輝ける場所』。包容力ある歌声が素敵でした。
とても励まされた曲です。

2009年は、社会人1年目で本当に大変でした。
ストレスフルの状態で出会ったのがa flood of circle。
YouTubeにある『博士の異常な愛情』のMVは必見。
卓球してるだけの映像なのに、何故こんな激しい曲を
被せてくるのか、笑ってしまいました。
また、のあのわの『ループ、ループ』は
ちょい現実逃避的な感じで。とても甘々な曲なので
ほっこりしたい時に、よく聴きました。

(あまりに長いため、後編へ続きます)


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