マガジンのカバー画像

SSWになっちゃった話

25
とある中学校で常勤スクールソーシャルワーカーになってしまったおっさんの話です。 学校の中に「教えない先生」がいて、よくわかんないけど相談に乗り、やたらと家庭訪問します。そんなおっ…
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

不登校をなんとかしようとする担任とSSW

ずっと学校に行ってない小学生がいます。この子、放課後の時間には会えまして、いろいろな話をしていました。
今日も放課後に行ったのですが、思い切って「ちょっと今から学校行ってみるか」と提案すると、すんなり行ってみるって返事でした。担任の先生がいましたので、そのまま教室に行ってしばらくお話。私は、あまり入らないようにしてました。
先生には先生の誘い方があるので、基本的には学校の中では私は黒子に徹するので

もっとみる
学校行かないやつらの集まりの日

学校行かないやつらの集まりの日

今日は学校行かないやつらの集まりの日。これをやっている噂をききつけて、不登校支援の団体から視察が来ました。でも、ホントに適当に集まって適当に遊んで話して冗談言い合ってるだけなので、見に来たところで参考にすらならない気がします。そこにいる子達は学校にほぼ行ってないけど、それなりに明るくて辛辣で優しくて冗談がわかる子たち。普通なのです。普通の子どもが集まって遊んでるだけ、そこにSSWがいるってだけです

もっとみる

ケース会議の文化

福祉の業界にいる方なら普通に出たりすることがあるケース会議ですが、学校の中でとなると必ずしも一般的ではないものです。

とある学校の校長先生にケース会議やりましょうとお願いしたら、校長、教頭、教務主任、学年主任、担任、栄養士、事務員まで呼ばれそうになったことがあります。これだとほぼ職員会議ですね。その時は教頭と担任にお願いしましたが、確か校長も同席したと思います。校長はそこでいろいろ情報を共有し、

もっとみる

学校来ていると問題にされにくい件

学年にはいろいろな生徒がいます。普通に学校に行く子、行かない子、行ってるけど教室が無理な子などなど、生徒の数だけパターンがあるのですが、毎日学校に行ってるのに問題がある子ってのは、表に出にくいなぁと思いました。先生の立場からすると「来ていればいい」とか「教室にいればいい」みたいな考えもチラチラするんですが、教室には座っているけどずっと消しゴムを練り続けていたり、学校は皆勤だけど集団がダメで別室とか

もっとみる

不登校支援室の作り方を

今日、担当している学校の先生が会いに来てくれました。小学校の不登校支援室を作るには?なんてテーマで論文書いてるとかで、いろいろと見てきた結果を書いてるとのことでした。見せていただいたんですが、納得するところがかなりありました。
例えば、校内に不登校支援室を作るとして、それは勉強をすることに重点を置くのか、それとも居場所的な機能を強くするのかということもあるし、学校の中に作るとどうしても勉強にウエイ

もっとみる
先生の想いと本人の考え

先生の想いと本人の考え

先生の想いと本人の受け止めにギャップがある場面は往々にしてあります。その間に立つこともよくやります。
例えば別室登校がやっとの子に、教室へ入ることを強く勧める先生がいたとします。子どもの側からしたら、登校することでかなり頑張っているはずで、やっとのことでハードルを超えたらいとも簡単にもっと高いハードル出してきやがったと思うでしょう。
先生の側からしたら、ここまでできたから次のステップを踏ませて頑張

もっとみる
自発的な芽が出てきますように

自発的な芽が出てきますように

※写真はイメージです。

年明けで初めて、担当してる小学校に行きました。ここの子でも年末にはクリスマスカードを用意して渡したり投函したり、クリスマスに間に合わなかった子には寒中見舞いを用意したりしました。冬休みとか夏休みは学校関係者みんな緩くなると思われがちですけど、sswは毎日出勤し、訪問したり面談したり集めてみたりと毎日働いてます。この冬休みも同じでした。成果か知らんけど、頑張って来てる子が多

もっとみる
居場所づくり

居場所づくり

学校行かない子の居場所がって話を先日書きましたが、今日は縁があって居場所づくりに頑張ってる地域の方の集まりに行ってきました。
学校に行かない子の話は、やはり皆さん想像つかないらしく、こんな感じで集まりやってます的な話をすると、それは絶対に必要だーなんて言ってくれる方もいたりして、何だかパワーもらいました。
こんだけニーズもあるから役所も何もしてないわけではないんです。むしろ、やってると思うんです。

もっとみる
やっぱり独特な世界だと

やっぱり独特な世界だと

研修に出てきました。
純粋に受ける側で行くのは久しぶりです。先生のための研修にドサ回りsswがお邪魔させてもらってる感じです。
不登校の子に関わる事例検討です。
事例を出す側も緊張しながら話しているのですが、質疑でマウント取りにかかるscとか、ああやってるなかわいそうにと思う場面も。教員に飲んでる薬聞いたって知らねえだろうに。それはおいといて。
「ケース会議しなくちゃいけない、外部の手を借りて」っ

もっとみる
学校に行くか行かないかではなく

学校に行くか行かないかではなく

学校に行くのか、行かないのか。
小中学生にとってこの2択は、結構シビアなものがあります。
行かないって決めると、途端にその子の居場所がギューッと狭まり、家にこもる子が多くなりますね。結果として、ゲームの世界に没入するなんてことも多くあります。
しかしながら学校という集団行動についていくことができない子も一定数いることは事実。では、行かない、行けない子たちをどうするかについて、フリースクール的な取り

もっとみる
始業式の日です

始業式の日です

配置されてる中学校は今日が始業式の日です。
個人的には学校行かないって決めたなら、別にそれでもいいかなと考えているので無理に行けとは言いませんが、迷ってる子には事前に「先生に顔でも見せたらいいよ」とは言います。
来るか来ないかはその子が決めるってことで。学校でこれ言うと変な目で見られるんですけど、最近は大丈夫になってきましたよ。

ただ、家を出たはずなのに来てないってのは心配なので、その子の家に夕

もっとみる
今年は日記をつけてみようと思いまして

今年は日記をつけてみようと思いまして

今年は日記をつけてみようと思いまして。お仕事の業務日誌のようになるのかもしれませんが、続いたら褒めてください。
新年は4日からスタート。学校の先生はまだお休みの方も多いタイミングです。生徒のいない学校は思った以上に寒いのですが、職員室はリラックスした感じで時間が流れていきます。
年末、ちょっとお休みを頂いていたので昨日は記録の整理やらをしてましたが、午後からは接点がなかった子ども+家庭にコンタクト

もっとみる
1/6 冬休みは平穏に終わるみたい

1/6 冬休みは平穏に終わるみたい

今日で冬休み前最後の勤務日。せっせと溜まっていた記録やらを片付けたりしてました。記録がなかなか追いつかないのは本当に能力がない証明で、どうにかしたいのだけどと頭を悩ませているところです。
事務仕事をなんとなくこなしながら、担当の子が三学期から登校するなんて話があったので関係機関やらと電話やらで連絡を取り合う形に。段々と頭のサビが落ちてくる。おお、こんな感じだったなあと思い出しながら片付けます。

もっとみる