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伝統工芸とマインドフルネス

明けましておめでとうございます(遅)。
伝統工芸DIYキットを販売している"in the pouch"です。
2022年の夏に伝統工芸DIYキットの販売を開始しましたが、ちょうど1年前はキットの構想が固まり、デザイン等を考え始めた時期でした。
今年もゆっくりにはなりそうですが、引き続き伝統工芸の魅力を自分なりに発信できればと思うので宜しくお願いします。
新年1回目のノートは、なんとなく考えている伝統工芸の新しい広げ方のアイデアです。

いきなりですが、皆さん瞑想しますか?

私は瞑想はしません。
「人に聞いておいて何だ?!」という感じですね。
日本でも近年少しずつ流行っていますが、元々は欧米でマインドフルネスの考え方とともに、ヨガや瞑想が広まったとされています。

マインドフルネスとは
私たちは、今この瞬間を生きているようでいて、実は過去や未来のことを考えて、「心ここにあらず」の状態が多くの時間を占めています。特に、過去の失敗や未来の不安といったネガティブなことほど、考えを占める時間が長くなりがちです。つまり、自分で不安やストレスを増幅させてしまっているのです。こうした心ここにあらずの状態から抜けだし、心を"今"に向けた状態を「マインドフルネス」といいます

NHK健康ch Webサイト

簡単にいうと、余計なことは考えず「今ここに集中していること・状態」がマインドフルネスであると言えます。

私のマインドフルネス実践方法

私は瞑想はしませんが、昔から疲れた時や心を無にしたいなぁと思った時は書道をします。
幼稚園から書道に通いはじめ、さすがに子どもの頃はマインドフルネスなど意識したことはなかったですが、物心ついた時から筆を持つ手元に集中する行為が好きになりました。
考え事や焦りって文字に出るんです。特にゆらぎが生まれやすい筆や墨を使う書なら尚更。
なので「今ここ集中!」と心を込める書道は、ある種私にとってのマインドフルネスなのかもしれません。

伝統工芸を製作する過程で感じたマインドフルネス

”in the pouch"で三重県の伝統工芸「伊勢型紙」が体験できるキットを販売していますが、伊勢型紙を彫る作業をしている時に、上記で述べた書道をしている時と同じ感覚になりました。
伊勢型紙は、着物などの生地を染める際に使われる、和紙を手彫りした型紙です。
伊勢型紙の特徴は職人が手彫りで作る繊細な柄ですが、こちらを彫るには熟練の技術と卓越した集中力が必要とされます。
目の焦点が変わらないよう同じ姿勢を保ったまま、長いときは8時間もひたすらに彫り続けます。
目の前の作業に集中する手仕事は、マインドフルネスの要素があると言えるのではないでしょうか。

縞(しま)彫りと言われる技法。細かい線をひとつひとつ手で彫ります。
高度な技術が必要とされます。

キットで取り扱っている図案は職人の方とも相談し、初心者でも彫りやすい図案をセレクトしています。
ですが、集中しないとナイフが曲がってしまったり、型紙が切れなかったり、綺麗に彫ることができません。
キットの型紙を彫る所要時間は、どれも大体10分〜15分程度。
短すぎず、長すぎず、集中するのに丁度いい時間です。
また図案を掘り終わったあとの達成感も心地よいです。

キットでは3種の図案からお好きな型紙を彫って、染めることができます。

※伊勢型紙について詳しく知りたい方はこちら

伝統工芸DIYキットをマインドフルネスの観点で発信できないか?

現在、伝統工芸DIYキットは「教育」や「趣味」の切り口でターゲットを設定していますが、マインドフルネスや瞑想ツールのような切り口でも発信することができないかな、と考えています。
ご紹介した伊勢型紙以外にも、以前和蝋燭職人を訪ねたときに職人の方が
「蝋を芯に手でかけていく作業は瞑想のような感覚です」と話していました。
伝統工芸の可能性が広がるのは嬉しいので、新たな切り口で広げられるのであれば、どんどん挑戦してみたいと思います。
サウナが「整う」っていう切り口で人気になったように。
近日、イベント出展を予定しているので、その時にトライアルしてみようかな、と考えています。

なんだか締まりのない文章になってしまいましたが、ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございます。
もし、瞑想やマインドフルネスのアイデア面白そう!と思ってくれたら「スキ」押して頂けると嬉しいです。


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