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宮古市に欠かせないお店「スーパーマーケット玉木屋」取材記録


《企業紹介》

玉木屋の外観

 2023年現在、創業から103年目を迎える「スーパーマーケット玉木屋」は今となっては宮古市になくてはならない存在です。玉木屋の売りは、お惣菜の美味しさと、お客様従業員問わず意見の通りやすい環境。お惣菜は作ったものを工場から仕入れるのではなく、お店で仕入れた食材を使って毎日手作り。手作りをする事によって美味しい味を守り続けています。また、意見の通りやすい環境も魅力。お客様から要望のあった商品を仕入れたり、従業員の意見を取り入れたりしており、小規模スーパーの特徴を生かして営業されています。

《インタビュー記事》

「お客様がどうしたら喜んでくれるかを常に考える」

(左から)店長の寺崎亮子さん、代表取締役の寺崎正寿さん

 玉木屋を経営されているのは寺崎さんご夫婦です。鍬ヶ崎地区に店舗があった頃に正寿さんのお父様から承継。その後東日本大震災による移転を経験したことによって、地元のお客様を大事にする「スーパーマーケット玉木屋」となりました。

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「SNSを利用してもっと多くの人に来てもらう」

玉木屋のSNS

 以前から新聞の折り込み広告で宣伝を行っていた玉木屋。しかし新聞の購読者数が減っている現状を目の当たりにした店長の亮子さんは「もっと多くの人に玉木屋を知って欲しい」という思いからSNSでの宣伝をスタート。もともと年配のお客様が多い玉木屋でも、SNSを用いたことによって若い年代のお客さんが少しずつ増え始めています。

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「40年以上、玉木屋の味を守り続ける」

玉木屋のお惣菜

お惣菜担当の佐々木さんは玉木屋に入ってから40年以上。長年にわたり玉木屋の味を守り続けています。

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「この地域には無くてはならない存在となった玉木屋さん」

常連客の坂本智子さん

宮古市中央通商店街振興組合の坂本さんは、玉木屋の利用者。「玉木屋が地域の味を守ってくれている」「玉木屋は地元の方に愛されている」と語ってくれました。

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《インターン生が感じた魅力》

私が2日間玉木屋を取材させていただいて感じたことは、玉木屋は本当に意見が通りやすい環境だということです。それを実感した出来事がありました。

玉木屋では入り口すぐのところに岩手県や宮古市の特産品を扱ったコーナーがあるのですが、特別目立ったPOPなどはありませんでした。そのことを店長の亮子さんに伝えると「確かに。宮古市で撮った写真ある?」と言ってくださり、なんと私が撮った写真を使ってすぐにPOPを作ってくれたのです。

これには本当にびっくりしました。なぜなら、職場ですぐに自分の意見が通ることなどないと思っていたからです。他の業務などもある中で、すぐに自分の意見が形になった事に感動しました。

また、お惣菜の美味しさも実感することができました。私は2日間ともお昼は玉木屋のお惣菜をいただくことができたのですが、手作りならでの味を実感することができました。特に初日にいただいた唐揚げは甘さが引き立ちながらもジューシーで美味しかったです。

ご飯全体に醤油漬けの海苔を巻いた大きめのおにぎり

さらに、玉木屋のお惣菜は種類が豊富で毎日食べても飽きないような品揃えとなっていました。私は2日目には上の写真のおにぎりをいただいたのですが、おにぎりだけでも数種類あり、頻繁に買いに来るお客様のことも考えていることがよくわかりました。

《終わりに》

 取材型インターンシップは、宮古市で生まれ育った学生が大学進学を機に宮古市を離れてしまい、その後Uターンして戻ってくることが少なく、若者の人口がどんどん減ってきてしまっている現状を変えるために行われました。
 少し話は変わりますが、私は将来地方で就職したいと考えています。その理由としては、人生のほとんどを都会で生活してきた中で、大学生になってからさまざまな地域に行き、地方の魅力に気づいてしまったからです。しかし、さまざまな地域にいく中で課題も見つかりました。それは、それぞれの地域に魅力があるにも関わらず、その地域の魅力が知られていない、また、地元の住民すらも、その土地の魅力を知らないということです。その地域の魅力を知らないようでは、積極的な人でない限りその土地に行こうとはしません。私は宮古市もそのような状況に陥ってしまっているのではないかと思いました。
 結論、私が言いたいこととしては、宮古市の魅力を多くの人に知ってもらうようにすることで、Uターン、Iターンする人が増えるのではないかということです。大学卒業後宮古市に帰ってくるかどうかは個人の自由です。しかし、宮古市の魅力を知らずに宮古市に戻らないという選択をすることは私は違うと思います。宮古市の魅力を知った上でUターン、Iターンをするかしないかを決めるべきだと思います。私はそのような人を増やすために、宮古市の魅力が伝わるように意識しながら記事を書かせていただきました。今回玉木屋さんを取材させていただいた事によって、私は地元の企業が地域の魅力を作っていくのだと実感することができました。この記事を読んでいただいた方に少しでも宮古市の魅力が伝われば幸いです。

取材・記事執筆:笹野弘行
2023年9月15日

《企業概要》

店 名:スーパーマーケット玉木屋
企業名:株式会社玉木屋
創 業:1920年
所在地:岩手県宮古市本町1-41
WEBサイト:https://sites.google.com/view/tamakiya-miyako
Instagram:https://www.instagram.com/tamakiya.miyako1920/
X(旧Twitter):https://twitter.com/tamakiyamiyako


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