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インタラクションをテーマに、ざっくばらんな話を展開していくメディア、もとい、部活。 部…

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インタラクションをテーマに、ざっくばらんな話を展開していくメディア、もとい、部活。 部員は、デザインをなりわいとするすずき、建築をなりわいとするおおやなぎの二人。 ゆるゆるだったりカチカチだったりします。

最近の記事

デザインされる動詞

文責:すずき(企業内デザイナー) ここ数ヶ月、会社や仕事、社内のデザイナーの中で自分は何をデザインする人なのかぼんやりと考えていました。それで、デザインエンジニアという肩書が微妙に当てはまらない時がありそうだと思うんです。 生活の中で私が気にしてしまうデザインのポイントは「物事がうまく回っているか」という点。 例えば、ゲームのコントローラーを手に取ったら、モニターや本体の電源が入りすぐに始められるワイヤレスイヤホンをつけている時は、自分が使っているスマホやタブレット、PC

    • 文責:すずき(企業内デザイナー)  在宅勤務が続き、なかなかないチャンスだと思い髪も髭も伸ばしっぱなしにしていました。髭が薄い方なので1ヶ月剃らなかったところで鼻の下と顎の先の方だけが伸びているような状態になりました。考え事をしている時や、手持ち無沙汰な時は自然と触ってしまうようになっています。  無かったところに何かが存在し続けるようになると、最初は違和感があるけれど、どんどん慣れていって無かった時よりも快適な気がするということはよくある話ですが、髭は快適にもなっていな

      • システム2のプロダクト

        文責:すずき(企業内デザイナー)  心理学や行動経済学の分野で人間の2つの思考モードを取り上げていることが多いようです。それぞれの思考は「システム1」「システム2」という名称で定着しているようですが、わかりやすく言えばアニメなどでよく出てくる自分の中の「天使と悪魔」みたいなものですね(微妙に違う部分もありますが。。。)。悪魔はいつも、私たちを甘やかしてきますよね。 悪魔「これが一番簡単で楽だよ。」 悪魔「休みの日くらい、一日中ゲームでもしたらどう?」 こんな具合に。こ

        • プライベートのハードル

          文責:すずき(企業内デザイナー)  2ヶ月ほど前ですが、半日予定が空いた時に1人で新宿に行ってきました。伊勢丹のインテリアフロアをぐるっと見て回ったり、映画館に行っていい映画がやっていないか見に行ったり(結局何も見なかったのですが)、パチンコに行ったり、ゲームセンターに行ったり・・・。そんなことをフラフラとやった日の夜、ふと考え込んでしまいました。 「休日らしい過ごし方をしたはずなのに、あまり楽しくなかったな・・・」 そんな話を、部のおおやなぎくんに話してみたところ、

        デザインされる動詞

          インハウスデザインのめざめ

          文責:すずき(企業内デザイナー) 井の中の蛙私が学生の頃(つい1、2年前ですが)、インハウスデザイナーというものがイマイチわかりませんでした。「インハウス=社内の」くらいの認識で、具体的にどんな人たちなのか…。会社勤めということは、毎日スーツを着て出勤するのだろうか…。それとも、作業服に着替えるのか…。産学連携などで実際にインハウスデザイナーの方と研究を行ったりもしましたが、その方々が会社でどのような仕事をしているのかはわかりませんでしたし、やはり個人事務所のデザイナーの方

          インハウスデザインのめざめ

          「何をデザインしたいか」より「どうデザインしたいか」

          文責:すずき(企業内デザイナー)  デザインのモチベーションが少しずつ変化してきているような気がしています。子供このろは、近所に小さな家具工房があり、父の知り合いということもあって時々遊びに行っては木材の切れ端をもらって工作をしたり、中学の自由研究で家具を作ったりしていて、行く行くは家を設計してみたいと考えるようになりました。自分が作ったものによって「暮らし」が少しだけ改善されていく快感がモチベーションでした。その延長線上に「家」つまり建築があり、大学では建築学科に入学しま

          「何をデザインしたいか」より「どうデザインしたいか」

          デザインツールとしてのプログラミング

          文責:すずき(企業内デザイナー) 企業内デザイナー、いわゆるインハウスデザイナーを生業としています。ここ数年の間に、日本の会社でも「デザイン」の意味が拡大し、役割も多様になってきているようです。 私はその中で、「デザインエンジニア」という肩書きをいただいて仕事をしているのですが、いろいろと思うことがあるのです。 デザイナーの中では「エンジニア」のような振る舞いをし、それ以外(特にエンジニアの中)では「デザイナー」として振る舞います。ただ、中の人が同じなので言っていること

          デザインツールとしてのプログラミング

          ニュー・スタンダードの試案

          文責:すずき(企業内デザイナー) 大学の学部生の頃は昼夜も休日も問わずがむしゃらにいろいろとやっていたのですが、大学院に入ってからは土日は基本的に休むように、社会人になってからは土日はもちろんのこと、働き方改革で厳しくなっているためか、残業もそんなに無く、平日の夜も帰ってから仕事のことをしないようにしています。 YouTubeをだらだらと見るだけの休日もあったりするんですけれど、たまたま見た動画で新しいカードゲームの紹介動画がありました。 非常によく考えられているのです

          ニュー・スタンダードの試案

          ものに対する感情移入はどこまで

          文責:すずき(企業内デザイナー) デザインの現場にいると、定期的に議題に上がるのが“愛着”や“見立て”、“八百万の神”などの話があります。この手の話は、日本に限った話なのかもしれないのですが、本当に私たちはものに対してそこまでの感情移入ができるのでしょうか・・・? 海外の映画に出てくるハッカーがPCに向かって「よーし、良い子だ。そのまま、そのまま…。チクショウ!このポンコツ野郎!」のようなセリフが時々出てきますよね。でも、私はそのような関係性をモノと築いた経験がありません

          ものに対する感情移入はどこまで

          欲望の姿

          文責:すずき(企業内デザイナー) 大学院を卒業するまで、実家暮らしだったので社会人になってから初めて一人暮らしをしています。 子供の頃から雑貨屋さんに行くのが好きで、小学5年生くらいの時に、「DUEDUE STAND!ABS」というティッシュのスタンドケースを買ったりしてました。小学生にとってはかなり大金の2000円も出して…。でもそれから、はや15年くらい経った今でも使い続けていて、真っ白だったケースが黄ばんできてはいるもののお気に入りの一品です。 ティッシュの箱を横

          欲望の姿

          あたまのなかの“日本”をアップデートしたい

          文責:すずき(企業内デザイナー) 最近、自分が思い描く日本像が気に食わないのです。 寿司、神社、京都、忍者・・・みたいなところから、Perfume、原宿、アニメ、コスプレ・・・ でも、なんかちょっと違う気がしているんですよね。 自分の「暮らし」から少し距離があるような感じ・・・ 大衆文化ってことなのかもしれないんですけど もっと暮らしを考えたいんです。 私は、企業の中でデザインをする「インハウスデザイナー」と呼ばれる人間ですが、学生時代にも色々とデザインの制作を

          あたまのなかの“日本”をアップデートしたい