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デザインされる動詞

文責:すずき(企業内デザイナー)

ここ数ヶ月、会社や仕事、社内のデザイナーの中で自分は何をデザインする人なのかぼんやりと考えていました。それで、デザインエンジニアという肩書が微妙に当てはまらない時がありそうだと思うんです。

生活の中で私が気にしてしまうデザインのポイントは「物事がうまく回っているか」という点。
例えば、ゲームのコントローラーを手に取ったら、モニターや本体の電源が入りすぐに始められるワイヤレスイヤホンをつけている時は、自分が使っているスマホやタブレット、PCの音が全てイアホンから聞こえるようにしていちいち繋ぎ直さなくてもいい。など…

これはUXデザインと呼ばれるような領域なのかもしれないのですが、違う言い方をすれば「動詞的なデザイン」だと思いました。
・ここでこれがこう動く
・こうなったらここがこう変わる
と言った感じ。
一般的にデザインを評価する時は、可愛いとか美しい、スッキリしている、シンプルだ、カッコいいなど形容詞を中心に話が盛り上がっているように感じています。もちろん、自分もそういう視点で見ることが多いのですが、商品を買ってがっかりするポイント、びっくりするポイントは先ほど言った「動詞的なデザイン」の部分だと思うのです。

そのために自分は、この機構をこう変えればこういう動きに変わって、よりスムーズな使い方ができるとか、ここでこういう音が鳴ってこういう光り方をすると脳のワーキングメモリの負荷が減るんじゃないか…というデザインをしていきたいんですよね。

UXデザイナーでもあり、デザインエンジニアでもあるとは思うのですが、その肩書きのせいで、本来の自分とは微妙にズレた印象を持たれてしまう気もしているんです。

とりあえず今のところは、インタラクションデザイナーと言うのが一番しっくりきていますが、まあ肩書きに囚われずに自分の信じる道で突き進んでいきたいものです。

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