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システム2のプロダクト

文責:すずき(企業内デザイナー)

 心理学や行動経済学の分野で人間の2つの思考モードを取り上げていることが多いようです。それぞれの思考は「システム1」「システム2」という名称で定着しているようですが、わかりやすく言えばアニメなどでよく出てくる自分の中の「天使と悪魔」みたいなものですね(微妙に違う部分もありますが。。。)。悪魔はいつも、私たちを甘やかしてきますよね。

悪魔「これが一番簡単で楽だよ。」

悪魔「休みの日くらい、一日中ゲームでもしたらどう?」

こんな具合に。この悪魔(システム1)は思考のベースになっているのでOFFになることもない呼吸のようなものですね。一方、天使(システム)はたまに出てきます。

天使「難しいけど、チャレンジしたら上のステージにいけるかも」

天使「天使「仕事の幅を広げるために、新しいプログラミング言語を勉強したら?」

わかってる。わかっているけれど・・・。

企業に入ってから1年経ち、学生の頃には見えてこなかった商品の舞台裏が見えるようになってきたのですが、企業も「法人」という人なのでこの2つの思考モードは面白いほど当てはまるなと思うのです。

いわゆる大企業(メーカー)の商品を見ていると、自分が頑張ろうと思う時と同じくらいの割合で、頑張っている商品が出ているのです。言わずもがなですが、過去の(売れた)成功体験が蓄積されているので、自動的(システム1)に凡な商品が大量に出てくるんですね。逆に、ベンチャーや新カテゴリの商品は1から意識的に作らなければならないので面白い商品が生まれやすいわけです。改めて考えてみて色々と腑に落ちたのでnoteに書き留めておこうと思い立ったわけです。

インハウスデザイナーは常に法人の中の天使(システム2)であり続けることを忘れてはいけないと思いました。

頑張ります。

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