ニュー・スタンダードの試案
文責:すずき(企業内デザイナー)
大学の学部生の頃は昼夜も休日も問わずがむしゃらにいろいろとやっていたのですが、大学院に入ってからは土日は基本的に休むように、社会人になってからは土日はもちろんのこと、働き方改革で厳しくなっているためか、残業もそんなに無く、平日の夜も帰ってから仕事のことをしないようにしています。
YouTubeをだらだらと見るだけの休日もあったりするんですけれど、たまたま見た動画で新しいカードゲームの紹介動画がありました。
非常によく考えられているのですが、飽きが来るまでのサイクルが早そうだなとも感じてしまったんです。
その時にふと思い出したのが、学部時代に課題で取り組んだカードゲームのデザインでした。私が提案したのは平仮名をベースにしたカードで、トランプのようなスタンダードカードゲームを目指すことをコンセプトに作っていきました。結果としては、20%くらいしかうまくできず「失敗作」で終わってしまったなーという記憶を思い出しました。
そんなことボーッと考えていたら、学部時代に別の課題で取り組んだ家具の提案も思いだしました。これはMDFというリサイクルボードを化粧板などを使わずにCMF(カラー、マテリアル、フィニッシング)の質を向上させる物でした。まあ、これも新しく考案した板材の特性をうまくデザインに落とし込めなかったという失敗があります。
ただ、この二つに共通していたのは「少しずつ形や使われかたを変えながらも長く使えること」だと言うことに気づきました。
どちらも、ちょうど学部3年の後期にやった課題でした。
いま、自分が買う道具たちもその考えに寄り添ったものになっている気がしています。
以前のnoteに投稿した、私の中にある無意識の「日本らしさ」みたいなことにも通じているんでしょうか。
この考え方のルーツを辿ってみたい気もしました。自分ベースと日本の文化史ベースで。
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