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文責:すずき(企業内デザイナー)

 在宅勤務が続き、なかなかないチャンスだと思い髪も髭も伸ばしっぱなしにしていました。髭が薄い方なので1ヶ月剃らなかったところで鼻の下と顎の先の方だけが伸びているような状態になりました。考え事をしている時や、手持ち無沙汰な時は自然と触ってしまうようになっています。

 無かったところに何かが存在し続けるようになると、最初は違和感があるけれど、どんどん慣れていって無かった時よりも快適な気がするということはよくある話ですが、髭は快適にもなっていないし無くなったとしても不便になったりしない存在なんですよね。

髭が生える理由
・物理的な刺激からの保護
・細菌やホコリ、花粉などが体内へ侵入するのを防ぐ
・体温調節
・感覚を補助する(嗅毛など)
https://mens-salon.info/359

 部活のミーティングで、おおやなぎくんがよく「文房具的なデザイン」という風に例えとして出しているのですが、髭はそこに含まれるのかなあと、ふと考えました。「文房具的なデザイン」については、別でおおやなぎくんに書いてもらうとして、何か明確な課題を解決するでもなく、欲求を満たすためのデザインでもなく、あればあったでいい気がするけど別に無くなったからといってたいして困らない。これはなんなのでしょう。

 巣篭もり生活をしている人が、観葉植物を買ったり熱帯魚を書い始めたのと近い気がしてます。平坦な生活の中の、些細な変化やエラー、異質感を求めてしまうのでしょうか。本当に手に入れたいものや解決したい問題は、ハードルが高いから、手がとどくところに自分の欲求があるように自己洗脳して、それを満たすことで気持ちよくなろうとしているのでしょうか。

 とりあえず、そろそろ髭を剃って自分の変化を楽しもうかなと思います。

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