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深呼吸して気づいたこと

無我夢中で生活しているうちに「creatorであれ」という人生最大のテーマをどこかに追いやってしまう事がある。うん、”追いやってしまう”というより、「creatorにはなれない」という諦めといったほうがしっくりくるかもしれない。わたしが一番こわいのは、その諦めに「まぁそれも悪くない」と少なからず納得している自分がいるということ。
そういう人生を否定するわけでは、決して、ない。でも想像してほしい。物心ついたころから「医者になりなさい」と育てられ、いざ就職の時期になってみたら自分は本当は絵描きになりたいのだと気づいてしまった時の恐怖を。
「同調圧力はダサい」「毎日スーツなんて着て満員電車に乗ってたまるか」なんて笑い合う大人を見て育ってきたわたしがいま、”ある程度普通の社会人”になろうとしているのだ。

起きる、働く、寝る、悪くないだろう。

本題とは逸れるけれど、ここ数日胃が荒れ狂っているから優しい食生活を送ろうと思っていたのにまたコーヒーを淹れてしまったことが非常に悔やまれる。

大学を辞めてフリーターになったらもっと好きな事ができるはず。そんなのは見通しが甘いにもほどがあった。朝起きてお弁当つくって出勤して、夕ご飯は食べたり食べなかったりして、寝る。気づいたら、文章なんていつから書いていないんだろう。月に数日あるかないかの休日はドラマの見逃し配信を観たり、YouTubeで『名探偵コナン』を観たりしているうちにあっという間に終わってしまう。実家を出たての3ヶ月前ほど凝った料理もしなくなった。あー今日も何も生み出さなかったな、なんて思う。

会社に認められようとコツコツ働いて、気づいたら何も生み出さずに一週間が終わる日々だ。ふと「わたし、なんだか普通じゃない?」と気づいたとき、ブワッッと鳥肌が立った。あー、こうやって憧れてたかっこいい大人たちから遠ざかって行くんだ。所詮。

あれから1ヶ月

わたしはいま、諦めでもなんでもなく、いたってニュートラルに「まぁそれも悪くないんじゃない?」と思っている。そもそも人は働かないと生きていけないのだ。両立しようとして仕事もクリエイトも中途半端にしたまま時の流れに飲み込まれることほど悲惨ことはない。ならば、今は仕事に集中する時なのだ。基盤ができて余裕ができたら、きっとまた何か作りたくなるに違いない。

起きる、働く、寝る。好きに食べる。そんな中にも創造の球根は埋まっているだろう。それを堅実に集めながら、今はいい土を作っている最中なのだ。

そんなことを思いながら、アーモンドミルクラテに胃を苦しめられる休日。
それも悪くないだろう。


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