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「何をやるかではなく何をやらないか」という考え方 No.859

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2023年5月11日 「DAYONE日記」No.859
本ブログは、何か新しいことを始めるきっかけになることを書いていきます。365日、1日も欠かさず発信します。
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おはようございます。

先日、あるセミナーの中で
ランチェスター戦略の話がありました。

ランチェスター戦略とは、簡単にいえば

「強者が弱者を押さえて
 総合的なシェアを確保する戦略(強者の戦略)」

「弱者が強者から部分的なシェアを
 勝ち取るための戦略(弱者の戦略)」

という事です。

今回は、中小企業(弱者)が
大企業(強者)に勝つための話。

つまり、
中小企業が大企業に勝ちシェアを
勝ち取るための手段。

それは、
「中小企業にとって局地戦に持ち込む」
という事です。

中小企業は大企業に比べて
使える資本にも限りがある中、同じ土俵で
戦っても勝てない。

だからこそ、
局地戦に持ち込むというものです。

そのために…
「エリア」、「顧客」「商品」等を絞りながら
市場の細分化、差別化、一点集中主義を考え
限りられた資源を集中させるのです。

そこで、圧倒的なシェアを取る。
ニッチ市場でトップを目指す、というものです。
確かに納得できる部分はありました。

そして、
「この戦略を進める上で大事なことは何か?」
という話の中で、セミナーでは、

「何をやるかではなく
 何をやらないかを決める」

という話があったのです。

中小企業では、
限られた資源(ヒト・モノ・カネ・情報)で
それらを分散してはいけない、という事。

ということは、
自分たちが局地戦で勝てる領域を考える、
という事。

でも、
無数にある選択肢の中からでは選べない。

だから、
まずは自分達にとって
戦わない領域を決めるという事です。

エリアで言えば、「全国」はやらない。
顧客で言えば、「若年層向け」にはやらない。

という風に、まずは
やらない事を明確にしていくのです。

そうする事で、
ロングリストからショートリストに
絞り込んでいけるようになる、という事です。

そうやって絞り込みをする事で
方向性も見えてくるし、何よりも選択肢が
絞られていく事で、選択しやすくなるのです。

また、
やらない事を明確にすれば
そこへのリソースは配分しないという事も
分かってくるのです。

この考え方は、
制約条件のある環境下であれば
なおさら大事になるという事だそうです。

という事を聞きながら、
「何をやるかではなく何をやらないか?」
という考え方は、この戦略に限らず
様々な意思決定や選択の場面でも使えると
思えてきたのです。

例えば、
転職先を選ぶ時でも、
多数ある転職先からでは選べにくい。

だから、
自分にとって間違いなく
選択しない転職を見つけていく。

そうやって
ロングリストからショートリストに
絞られていくのではないでしょうか?

そうやっていく事で
自分のやりたい業界や職種を
見えてくるのでは?

もっと日常でいえば、
「今日のお昼ご飯は、何に食べるか?」
ということにも使えそうです。

お昼ご飯は何でもいいという思考の時に、
「何が食べたいではなく何を食べないか」で
選んでいくという事です。

例えば、
和食、洋食、中華等の選択肢をあげ
どれが食べたくないのかを選択していく。

そうやると、食べたくないものが消去され
食べたいものが残っていくという事。

そう考えると、
自分では曖昧で選択できないものは対して
フィットする考え方だと思うのです。

自分がやりたい事を
問われると答えが出にくい。

でも、やりたくない事は答えていけるはず。

そうやっていく事で、
自分のやりたい事も絞られたりもするのです。

だから、何か考え選択していく時に、
「何をやるかではなく何をやらないか?」
というこの考え方も、自分の選択する手段の
1つの基準として考えていきたいものです。

そうする事で、
決めにくい事も決めていける。

そうやって、
自分の選択の後押しをしたいものです。

それでは、皆さん。
本日も良い一日をお過ごしください。

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