イノシシ

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最近の記事

キングならこれ、「刑務所のリタ・ヘイワーズ」

こんにちは。イノシシです。 スティーブン・キングが大好きです。一番好きなのは「刑務所のリタ・ヘイワース」。中編小説集の中の一遍。 たしか、「ゴールデンボーイ」って表題の中編集でした。ゴールデンボーイも秀逸で、心底、怖かったです。 「ゴールデンボーイ―恐怖の四季 」春夏編 (新潮文庫) が、とにかく、 男性の友情物が好きなイノシシとしては、これです。 映画ももちろん見に行きましたよ。映画の邦題は「ショーシャンクの空に」。当時、大好きだった役者さん二人の共演で佳作だったと思

    • 笠井潔になんで出会ったんだ?

      こんにちは、イノシシです。 好きになると相当しつこい性分です。十代のころから好きな作家さんに笠井潔さんがいます。 この方の代表作 矢吹駆シリーズにはまって、もう、40年くらい経ちます。 世間知らずな小僧だった私が、訳も分からないまま、意味不明だがなんかすごいという衝撃を受けた作品でした。 哲学思考と推理小説を並立させようという野心的な作品で、哲学的な部分はさっぱり理解できなかったのですが、世の中にこういう考え方があるのだと妖怪でも見たようなファンタジーとして受け止めていまし

      • 〝It〟(それ)と呼ばれた子

        こんにちは、イノシシです。 『〝It〟(それ)と呼ばれた子』シリーズ。 デイヴ・ペルザー著 ヴィレッジブックス 昔、ものすごく流行った本の紹介です。初めて、電車のつり革広告でこの題名を見た時のことを覚えています。 なんとまあ、衝撃的な題名と、いたいけなおさなごのうすい色合いの写真の対比が衝撃的でした。 それでも、流行りものなんでしょうと、あまのじゃくのイノシシはしばらくスルーしていました。 トリイ・ヘイデンの『シーラという子』と言う本に出合い、フィクションでない子ど

        • ゆるぎないものへのあこがれ「ナルニア国物語」

          こんにちは、イノシシです。子供のころに読んで、生涯に残る作品となった物語が、リニューアルして出版されました。 ナルニア国物語 角川つばさ新書 架空の世界へ、現世の子供たちが迷い込み冒険をする物語です。ナルニア国の始まりから終わりまでを描く壮大なストーリー。 映画にもなりましたが、興行収入に恵まれなかったのかシリーズ完結まではいかなかったのは残念でした。 当時にしては、ライオンのCG表現が圧巻だったのですが。 ライオンはアスランというナルニア世界での神のような存在で、

        キングならこれ、「刑務所のリタ・ヘイワーズ」

          本ではないけれど「Candy Foxx」の物語

          書籍好きで、読んだ本についてノートの記事を書いてきました。 が、今の時代の中で、ものすごく面白い物語を紡いでいるCandy Foxxのことを書きたくなったので。 Candy FoxxはDJ集団で、YouTubeにて動画を配信しています。一応、ミュージックビデオの体裁なのですが、映像も歌詞も意味不明の摩訶不思議な作品になっています。 今のところ、三作品まであるのですが、これが、すべて、繋がっている構成になっています。 一番最初の作品で意味不明だったものが、ジワジワと繋が

          本ではないけれど「Candy Foxx」の物語

          居たい場所は「ドリトル先生シリーズ」の世界

          こんにちは。イノシシと申します。 読んだもののことを徒然と書いています。 最近、コミュニケーション不全で、一般的な価値観を理解できない人のニュースが世間を駆け回っています。 格安航空会社ピーチでマスク拒否をした男性のことでネットが盛り上がった。マスクを拒否したことより、マスクを拒否するなら丁寧にその理由を説明するなり、代替案を受け入れるなりすればいいものを、それも断固拒否して常軌を逸した攻撃的自己弁護を暴走させたことが問題なのに、全く認めないし異様さ。しかも、世間は「マ

          居たい場所は「ドリトル先生シリーズ」の世界

          『お嬢様がいないところで』頑張った

          こんにちは。イノシシと申します。 肩の力の抜けたものを読みたいと思いまして、 『お嬢様がいないところで』鳳乃一真著 ポルタ文庫 にチャレンジしたところ、あまりにも、のめりこめなくて、投げだしたい気持ちと闘うのに大変苦労いたしました。頑張った。読みとおした自分を褒めよう。 これは、大財閥のお嬢様にお仕えする3人の使用人男性の日々の様子を描いた平凡な物語だそうです。少女漫画の執事モノが人気らしく、それと、今、はやりの水平思考を混ぜてみたら、面白くなるのではないの?という試

          『お嬢様がいないところで』頑張った

          「進撃の巨人」近づくフィナーレ

          こんばんは。四つ目の記事です。 イノシシです。独断と偏見のイノシシスコープで読んだ文字の本のことを書いてきましたが、ここで、箸休めです。 少年漫画の話題。 諌山創 「進撃の巨人」講談社 というか、なにせ、イノシシスコープを通すので、箸休めにもならないかもしれませんが。かつて、一世を風靡した少年漫画です。もう、十年くらい連載が続いています。 コロナ自粛の初期に、「進撃の巨人」一気読み。など銘打って大々的に、ネットでそれまでの全話が無料公開されました。最終回に向けてみん

          「進撃の巨人」近づくフィナーレ

          森友学園問題の書籍

          こんにちは。イノシシと申します。3回目の記事です。 読んだ書籍について、独断と偏見に満ちたイノシシスコープで感想を書かせていただいています。 森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん事件に関わり、残念ながら自ら命を絶った近畿財務局職員・赤木俊夫さんというかたがいらっしゃいました。 その妻、赤木雅子さんの書籍 『私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?』文藝春秋発行 森友事件の発覚当初から追い続けてきたジャーナリストの相澤冬樹さんとの同時進行で構成されてい

          森友学園問題の書籍

          活動家の雨宮処凛

          2回目です。イノシシと申します。 あれやこれやと好きな活字のことを書いていきたいです。 で、 個人的に嫌いな雨宮処凛さんの 『相模原事件・裁判傍聴記』太田出版 を読んだ感想です。 感覚的には、雨宮さんのバランスの悪さが、危うくて、怖くて嫌いです。10代の少女のままの柔らかな感性を抱え続けている感じ。 これほど頭の良い方がなぜ、もう少し救いのある生き方を出来ないのかな。少女の感性など捨ててしまえばいいのに。と悲しくなってしまうのです。でも、この方の「なんと頑丈なの

          活動家の雨宮処凛

          『空気を読む脳』これは迎合?

          初めまして。 イノシシと申します。 かつて、椎名誠のエッセイで、活字がないとおかしくなってしまう男の話があり、 ものすごく共感しました。 本でなくてもいいのです。活字情報が好きでたまりません。 noteで何か書きたいけれど、何を書こうか迷った結果、 やはり活字に関することだなあと。 ちなみに、独断と偏見に満ちた、意見で書かせていただきます。違う意見もあるでしょうが、イノシシスコープでみるとこう見えるということです。 前もって、能書きをたれさせていただきましたの

          『空気を読む脳』これは迎合?