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ゆるぎないものへのあこがれ「ナルニア国物語」

こんにちは、イノシシです。子供のころに読んで、生涯に残る作品となった物語が、リニューアルして出版されました。

ナルニア国物語 角川つばさ新書

架空の世界へ、現世の子供たちが迷い込み冒険をする物語です。ナルニア国の始まりから終わりまでを描く壮大なストーリー。

映画にもなりましたが、興行収入に恵まれなかったのかシリーズ完結まではいかなかったのは残念でした。

当時にしては、ライオンのCG表現が圧巻だったのですが。

ライオンはアスランというナルニア世界での神のような存在で、確かに、映像化してしまうとアスランのカリスマ性を小さく見せてしまったのかなとも思います。

それと、些細なことかと思われるでしょうが、この物語では食べ物に対する表現が実に豊かで、ときめきに満ちていたのに、映像化されたときにその視点が抜け落ちてしまったことも敗因かなと思います。

初めてであったのが小学校低学年の時で、図書館司書にすすめられて読んだのがきっかけでした。40年も昔のことですが、当時はこの作品のように圧巻の夢と魔法の世界は他の作品にたぐいを見ないものでしたから、心のすべてを引き込まれて読んだものです。

大人になってから思い返すと、最後の戦いではキリスト教圏とイスラム教圏の争いを示唆していたのですね。

キリスト教圏とイスラム教圏の対立は、日本人の想像を絶する昔からあったのだなあ。子供向けのお時話の中にまであからさまに描かれていたんだなあ。

今、大人になって、振り返ってみると、

トーベヤンソンのムーミンシリーズの方が好きだな。

ゆるぎないものに、憧れすぎて、その存在を疑わないと、人生を大失敗するなあ。と、

うっかり、へんな新宗教とかに引っかかりそうになった経験を振り返りながら思うのでした。


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