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キングならこれ、「刑務所のリタ・ヘイワーズ」

こんにちは。イノシシです。

スティーブン・キングが大好きです。一番好きなのは「刑務所のリタ・ヘイワース」。中編小説集の中の一遍。
たしか、「ゴールデンボーイ」って表題の中編集でした。ゴールデンボーイも秀逸で、心底、怖かったです。

「ゴールデンボーイ―恐怖の四季 」春夏編 (新潮文庫)

が、とにかく、
男性の友情物が好きなイノシシとしては、これです。
映画ももちろん見に行きましたよ。映画の邦題は「ショーシャンクの空に」。当時、大好きだった役者さん二人の共演で佳作だったと思います。
ただ、スティーブンキングの映画は、名作が多いので、その中では地味だったなあ。
映画で言ったら、「デッドゾーン」が一番です。せつなあああああい(/ω\)。ラストシーン、変えて、変えて、変えてよおおおお(*ノωノ)
キングの作品で、しあわせな結末ってなかなかないのですが、「刑務所のリタ・ヘイワース」は、その数少ないもののひとつでそこも、好きなところです。
そんで、キングと出会った80年代に、同時並行でクライブ・パーカーとか、ピーター・ストラヴあたりも読んでいたけど、長く読み続けることが出来たのはキングだけでしたね。
キングはホラー表現も天下一品ですが、さりげない感情表現も他の外国作家では類をみないくらいに秀逸です。
目の前にその情景の中に自分を引きずり込まれた感覚になります。
夜中の道を歩き出すときに、ごろりと石を踏んだ感触を描写することで、何とも言えない感情を伝えてくる。

ほんとに、絶対、この人は、アスペルガーで、「見たものを決して忘れない記憶力」と、「幼いころからの恐怖心といたずらごころ」をそのままに抱え込み続けているのだろうなあと思います。

スティーブン・キングとして有名になりすぎて、「リチャード・バックマン」と別名を使っていたこともあるようです。隠れて作品を発表しても、あまりに作品が面白すぎて、すぐに正体がばれてしまう。
私の初のキング作品はこっちの名義で発表した「死のロングウオーク」でした。見たこともないような展開の作品で、度肝を抜かれました。
どんな名前使っても、隠れられない世界に類を見ない天才作家を他に知りません。
マイケル・クライトンもなかなかのエンターテイナーですが、原案を他の人に作らせてそれを調理しているという噂もあり、そもそも、素材は抜群に面白いけれど、文章自体に目の離せない魅力があるわけではないと感じます。
だからこそ、スティーブン・キングは、もう、二度と現れないのではないかと思うくらいの唯一無二の天才だと思います。

ホラー苦手な方も、「刑務所のリタ・ヘイワース」は、安全です。未読な方はぜひ。
でも、表題の「ゴールデンボーイ」はホラー苦手な人はご遠慮ください(;^ω^)

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