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バーにいた恋愛を語るおじさん


バーに行くと何歳になっても
ワクワクしちゃうね


感覚的には子供のころのクリスマスに近い。
恐らく私があまりバーに行った事がなく、未知の領域であることも影響している。


先日、高校時代の友人と食事をした。
お互いそんなにお酒を飲むタイプではないので居酒屋とかではなく、レストランに行ってドリアを食べた。


その友人とは以前も飲み会後に
バーに行った事があるので、少し期待していた。
「次はバーに行こう」って言い出さないかな、言い出さないかなと胸を膨らませていると


「次はバーでも行こう。」


死語


バーにワクワクしてるのがバレると恥ずかしいので、「おう…」みたいな澄ました顔をしつつ、バーに向かう。


訪れたバーは、ザ・バーといったような内装でウッディな木目調の作り、そして間接照明。これはおしゃれ過ぎるなと感心していた。


いつもバーに行くと思うのだが注文に迷う。
だいたい他人が注文している飲み物に乗っかるかたちで注文する事が多いのだが、今回は「おまかせ」にしてみた。


お好みはと聞かれたため、「アルコール低め、甘め」と答えてたのだか、「いや、お前女子か!」とツッコミを受けるかと思ったがそんなことはなかった。


一方、友人は「〇〇〇」というカクテルを注文していたが何を注文したのか全く思い出せない。


お酒が届いて、乾杯をするとおしゃれな時間が続く。ああ、これがチルタイムってやつなんだなぁ。こういうときはなんか深イイ話でもしてぇなぁ…と考えていると


隣の席から我々のチルタイムをぶち壊すおじさんのデカい声が聞こえてきた。


「前の彼女は〜」


どうやらバーテンダーのひとに自身の恋愛遍歴を話しているようだった。バーテンダーの方もビジネス相槌を打っている。

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おじ「前の彼女とさ、偶然会ったのよ」

バーテン「ええ、そうなんですか、どんな感じだったんですか。」

おじ「いやー、強がってたけど、あいつの目はおれのヨリを戻したそうな目をしてたね。」

おじ「まぁ、俺みたいなやつと一回付き合っちゃうとね、しょうがないよね。」

バーテン「はは…」

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おじさんの話し方含めて、かなりゾワっとし、これから友人と深く、大人なトークをしようと思った気持ちがぶち壊された。


しょうがないから、お互いが最近ハマっている漫画や本、最近のジャンプ連載中の漫画について語り合ってバーをあとにした。


このおじさんは

絶対パパ活だったのに勘違いクソ人間

ということでよろしいでしょうか。

妻とは付き合って最初のデートの2件目でバーに行った事がある。バーを知っている男だと思われたかったのだろう。その時は、何を注文したか忘れたが、アルコール度数が高いお酒だったので「こんな度数の高いお酒を出すんじゃねぇ。すぐに酔っ払っちゃうだろうが!」と思っていた。以来、妻とバーには行っていない。

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