10話：二日酔い・頭痛・湿疹。ワインに含まれる「酸化防止剤」について🍷
いきなり結論から言うと、酸化防止剤の添加量が多いほど、ワインを酸化から守ってくれるのですが、飲んだ後、体内の消化活動までも抑制されてしまうので、アルコールが消化できないまま時間が過ぎて、いわゆる消化不良で体内機能がショートした感じになる、という感じがイメージしやすいと思います。
よく、ワインのボトルに酸化防止剤「亜硫酸塩」含有、って書いてあるのを見ることがあると思います。今日は、このあまりなじみのない硬い感じの言葉、けれど、ほとんどのワインのボトルに書かれているこの言葉の意味について、「超簡単に💛」解説してきたいと思います。
きっと、今まで以上に身近にビオワインを楽しむことができると思います☺
まず、ワインに含まれる「酸化防止剤」っていうのは、わかりやすく言うと大きなくくりの総称みたいな言葉で、この酸化防止剤の中には「亜硫酸塩」という成分があって、その中にさらに「二酸化硫黄」っていう成分があります。
この二酸化硫黄っていうのが、ほとんどのワインには入っている成分で、表示には、この大きなくくりの「酸化防止剤」という言葉が法律上、表記されているわけです。
「酸化防止剤→亜硫酸塩→二酸化硫黄」って感じですね。つまり、ワインには二酸化硫黄が入っていますよ、という意味になります。
そして、この二酸化硫黄っていうのは、何かというと、実はそもそもブドウ自体にすでに少量ですが含まれている成分で、ワインを酸化から守ってくれる働きをします。
ワインは、みなさん既にご存じの通り、ブドウが発酵してできた発酵飲料です。
まずブドウを収穫→圧縮→発酵→ゆっくり熟成させてワインが出来上がります。この発酵の過程で、酵母が自然に二酸化硫黄を生成します。なので、ワインができた時点で、少量ではありますが既に二酸化硫黄が入っているということになります。
ここで、世界に向けて出荷しているワイナリーにとっては、この自然から発生した二酸化硫黄だけでは足らん！世界中に出荷する長い道のりの中で気温が上がったりして、もしも酸化してしまって、ワインの味が変わってしまっては台無しだ！ということで、ワイナリーの手によって各国の消費者さんの元まで品質を保たせるために（酸化を抑えるため）に更に大小添加されることがよくあります。
ここでやっと表題につながっていくのですが、この添加される量が多いと
人によっては（特にセンシティブな女性や男性）、飲むと湿疹ができたり、飲む量が少し多いだけで次の日は二日酔いや頭痛につながりやすくなります。これは、冒頭でもお話ししたように酸化防止剤が、体内の消化活動まで抑制してしまうからなんですね。
この二酸化硫黄の含有量に関しては、日本は赤白ワイン関係なく上限が350mg/Lと一律で法律で定めれているのですが、、ヨーロッパに比べると3倍くらい基準が緩いんですよね。なので、大量生産型のワイナリーなどは、もちろん全てじゃないと思いますが、法律ギリギリまで酸化防止剤を添加して、より長く日持ちさせて大量販売する構図になっています。
ちなみに、ヨーロッパでは、ビオの赤ワインは100㎎/L未満、白＆ロゼワインは150㎎/L未満と各種類によっても基準が各々厳格に法律で定められています。
ですので、イノモンでは、全品取り扱いワインカタログに含有量を記載しています。より安心してお飲みいただきたいので☺✌
イノモンカタログは、イノモンURLで無料で誰でも簡単にダウンロードできますので、是非一度見てみてくださいね。
最後に、「酸化防止剤無添加ワイン」について一言。
これは国際基準で、10㎎/Ｌ未満となっていて、イノモンワインの中で現在2種類のワインを販売しています。よろしけば、こちらも是非一度お飲みいただければと思います♬。
飲んだ時、のどにひっかかりがないのも一つの特徴です。
10話完☺ 次回は、日本の食品基準の中でも特に製造・販売の規制がな
いに等しい、オリーブオイルの日本の現状をイノモン・ビオ・オリーブオイルを交えながらお伝えしようと思います。お楽しみに～☺
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