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都心から離れて湘南移住を決めました


はじめまして

イニシエーションコーチ(カウンセラー)、そして執筆家の西尾奈保です。
イニシエーションとは、「通過儀礼」という意味を持ちます。もともとは宗教的な意味合いが強い言葉ですが、心理学的には人を現在の状態から新しい状態に変えるために必要とする「通過儀礼」のことをイニシエーションと言います。

1月に拙著を出版しました。➡ Amazon から

「パーソナルデザイン」「パーソナルアクション®」のすすめ
一度しかない女性としての人生を最高の人生にする方法  

ブログ歴は長く、19年(楽天ブログ➡アメブロ)になります。
アメブロは現在もほぼ毎日書いています。こちらです。
個人事業主で、「パーソナルデザイン」+「パーソナルアクション®」という、自身で考案したオリジナルツールを使って、コンサルタントをしています。
Noteを始めたのは、私自身にとっての「イニシエーション」を感じているからです。
コロナ禍に、多くの気づきがありました。3年半は私にとっても長かったです。仕事はそこそこ順調ではありましたが、この先の人生について、地球に生まれた意味について考えるきっかけになりました。
Noteでは、宇宙的な観点から地球に生まれた意味、人生について、イニシエーションの時期に出会うであろうお客様へお伝えしてゆきたいことなどを中心に、一切の営業的な思惑抜きに本音で語っていきたいと思います。
執筆家としては、ショートストーリーなどの作品も投稿していきたいと考えています。
ご縁があった方とは長く繋がっていけたらいいなぁ。活字が好きな方、文章読むことが好きな方へ向けて・・・どうぞよろしくお願いいたします。

港区のサロン内にて(仕事場としてお世話になりました!)


コロナ禍に訪れたイニシエーション

コロナ禍の最初の年、2020年のことを皆さん、覚えていますか?毎朝、TVをつけるとどのチャンネルでも専門家と称する面々が、これでもか、というくらい私たちの不安を煽っていましたね。
2020年の1月、私と夫は5年ぶりのフランス旅行を楽しんでいました。1月末に帰国したとたん、一気に世界が変わっていきました。
私は大病の経験もなく、健康ではあるのですが、不安や心配事にめっぽう弱く、この時期、不安症に陥り、食欲がなくなりました。
夫が現実的で逆境に強いタイプで、最初から「それはただの風邪だよ」って言っていたので、とても救われました。

メディアの偏向報道がおかしいことに気付き、色々なことを自分で調べ始めました。そして、日本が置かれている悲惨な現状、隠されていた歴史背景、世界のピラミッド構造などを知ることになります。
点と点が繋がると同時に、かつて、経済大国と言われた日本で20代前半の希望にあふれていた自分の姿が浮かびました。当時の私は留学のことで頭がいっぱいで、多少の不安など吹き飛ぶほど、新しい出会いと未知の世界を知ることの希望にあふれていました。あの頃、何も知らなかった自分を幸福だったと感じました。

平成に入ってから、日本の低迷が続いてはいますが、それでも日本に住んでいる限り、物価の上昇は緩やかでしたので、見せかけの平和な時代が続いていたように思います。そうしたすべての平和が崩れたのがコロナというパンデミックでした。
誰もがこの時期、大きな影響を受けたと思います。仕事を失った人、大幅に年収が低下した人、体調不良が続いている人、大切な人を失った人。
今、この時代、この地球で生きている私たちは、時代の大きな変容を経験したくて生まれたのだという共通項があるのだと思います。経験することはそれぞれの人生のテーマや課題があります。しかし、大きな宇宙的な視点から見れば誰もが「イニシエーション(通過儀礼)」を迎えているのだと私は考えています。

「I know」__冥王星・水瓶座が意味するもの

「知る」ことって非常に重要なことで、また怖いことだと思いました。知りたくなかった…と思っても、知らなかった頃には2度と戻れないわけです。ところで、真実を知る「I know」は水瓶座のキーワードです。
248年という長い時間をかけて各星座を一周する「死と再生」の惑星、冥王星は、昨年から順行と逆行を繰り返し、現在は山羊座にいます。昨年から今年にかけて、隠されていた様々な事項がベールを剥がされるがごとく、表に出てきています。この冥王星は2024年1月に水瓶座に入室します。その後は、2043年まで水瓶座に滞在することになります。

私にとっては、知りたくなかったことばかりでした。しかし、同時にそれを知りこの地球で生きることを選んだのも自分自身なのだ、という自覚もありました。「占星術」に出会ったのもそうした流れの中での必然だったのだと思っています。

宇宙の流れから見れば、「風の時代」に入っていますが、私たちの生きるこの世界において「風の時代」的な流れが一般的にも感じられるようになるのは来年以降になるのだろうなぁ…と思います。

広大な銀河系の端、太陽系に存在する小さな地球
銀河系の中には、地球に似た惑星が数億あると言われます


これはお金になるのだろうか…と考えてしまう癖

安定した会社員の方は別として。
私たちは常に「これはお金になるのだろうか」という視点で物事を見る癖がついていないでしょうか。
私は、現在、個人事業主です。
仕事ですから収入になるかどうかを常に考えなければなりません。
とは言え、お金になるかどうかを先に考えて、仕事を選ぶ、行動を決める、ということができない性質です。

幸いなことに、これまで興味のあったことを推し進めていった結果、収入がついてきました。これは、会社員だった時も、独立した時も同様です。お金を稼げる仕事を探す、という考えを持ったことはありません。

港区の高層マンションに18年半ほど住みました。高層階に住みたかったわけでも、タワマンに憧れていたわけでもありませんが、環境は申し分なく、運河添いに立つマンションから見える夜景は美しく、気に入ったカフェもあり、非常に気に入っていました。
地方からのお客様も多くお越しいただけたのは、立地の良さも大きかったと思います。新幹線の止まる駅から徒歩圏内という願ってもない立地条件です。
好きな仕事をしている時、人は忙しくても充実した時間だと感じます。忙しいことも好ましいと感じるのです。
この場所に住まいを購入してよかった…と心から思っていました。

そんな思いに翳りが差した最初のステップが、前述したとおり、2020年。そして次のステップは2023年の夏になります。

東京湾を臨む運河沿いに建つ高層マンション
先方には東京タワーが見えます


パリにひと月滞在して生活について心底考えた

2023年5月に、ようやく、待ち望んでいたコロナ5類への引き下げがメディアで発表されました。
本来は、2021年にもパリに行く予定でしたので、夫と私はすぐにパリ行きの計画を立て始めました。

日常の生活を楽しみたい___
それが、私たち夫婦、共通の想いでした。
2人とも、観光旅行にはすでに興味がないので、今回は、パリでひと月アパルトマンを借りて生活しようと決めました。

夫はかつてNYに10年ほど暮らしていたことがあります。当初はダンス留学だったそうですが、その後もアルバイトで生計を立てながら、気に入った先生のレッスンやワークショップに参加したり、パーソナルトレーナーとしての活動をしていました。
帰国前にアルゼンチンタンゴに出会い、深い情感に根差したこのダンスに熱中するようになったと言います。

彼がNYから帰国してほどなく、私たちは日本でアルゼンチンタンゴミロンガの場で出会いました。
出会いから2年後、ダンスのパートナーだった彼は人生の伴侶となりました。
あれからずっと、私たちの間にはアルゼンチンタンゴがあります。

生活を楽しむためにわざわざ海外へ行く必要があるの?

と思われる人も多いかもしれません。
しかし、私たち夫婦にとって海外にひと時身を置く時間は必要なものでした。
日本でアルゼンチンタンゴというと、それは少し特別なものであり、敷居が高いように思われるのですが、本来、この踊りは庶民のために生まれたものです。
アルゼンチン、ブエノスアイレスに暮らす男女が、ある時は生活苦を忘れるために、ある時は失恋の哀しみを癒すために、肌を寄せ合い身体を密着させて踊るタンゴは、ひと時の安らぎとして庶民が必要としたものでした。

パリ、13区にある「カミニート」
NHKBSで、パリ在住の杏さんのレッスンが放映されました


パリ13区にある「Sensation」
パリひと月滞在で最も通ったミロンガでした


パリは移民の多い国です。パリにはアルゼンチンタンゴの踊れるミロンガがたくさんあります。
庶民の楽しみとして、アルゼンチンタンゴは定着しており、どちらかといえば若い人よりも年配の人々の方が多く目につきます。お互いに踊るためにその場に来ているため、男性は初めて見る女性のことも積極的に誘います。また、女性もきちんとフロアを見て、踊る気持ちがあることを示そうとしています。
ミロンガについては、別の機会にまた書きたいと思います。

ひと月の滞在中、私たちはほとんど外食をしませんでした。人々が日常を暮らすように、毎日スーパーに生き、食事を作り、観光客としてではない現地の人の暮らしに近い生活をしようと決めていたのです。

一般的な日本人の旅行者の感覚というのは「日常を離れて優雅な気持ちを味わいたい・・・」という気持ちが強いと思います。
「旅行に来てまで料理なんか作りたくないわ」と思う女性は多いことでしょう。
私自身は、自分の好きなことや得意なことがはっきりしているタイプで、長年、仕事中心の生活スタイルを送っていました。
料理をするという習慣がなく、生活感のない場所を好むところがありました。
夫が料理好きだったことが幸いでした。夫婦のどちらか一方が料理好きであることは、日常生活を共にするために非常に重要であると思います。

「生活のために仕方がなく皆やっているのよ」
という言葉に対して、常に反発しながら生きてきたように思います。
生活のために料理をする。
生活のために好きではない仕事をする。
それが当たり前という価値観に対して、No!を貫いてきました。

毎日のように通っていた八百屋さん
実の大きさ、充実度がすごかった!

生活をしたくなったからなのだ!

日本人の大半がおそらく___特に、都会型の生活の人は、「仕事」が人生の中心にあると思います。
それが好きな仕事である場合、人生が充実していると感じます。仕事に夢中になっている間、都会の生活は便利で刺激に満ちていて、気づくと人生の折り返し地点をとうに過ぎているのです。
しかし、会社員の場合にはそうしたキラキラした毎日が一生続くことはありません。
また、個人事業主になった場合でも、ずっとよい時期が続く、ということはありません。特に、時代の流れが速い昨今では、5年先を見通すことさえむずかしい時代です。

生活を心底楽しむことこそが豊かな人生なのだということに、初めて気づきました。長年、生きてきて、人生とは生活を楽しむことなのだ___というシンプルなことに今さらながら気づいたのです。
そうした意味でも、今回のパリ滞在は私にとっては大きな転機となりました。

湘南への移住は、第3のステージ

生活を楽しんでいる日本人が少ないと感じているのは、もしかしたら私の個人的な思い込みなのかもしれません。都会的なライフスタイルを送ってきた私自身の環境、そして周囲には仕事が中心の人たちが多いために、そのように感じるのかもしれません。

実際、SNSなどを見ていて、多くの人たちがしのぎを削るように日々、投稿している内容の多くは、「稼ぐこと」、「夢を叶えること」、「幸せになること」、「自己肯定感を上げること」、「副業や起業のすすめ」といったビジネスか、自己啓発に関するテーマです。

ふと、考えるようになりました。
ただ、愛する家族と仲良く穏やかに暮らしている幸福な人たちは、どこにいるのだろう・・・と。SNS上にそうした人たちはめったに登場しないのです。
基本的に、SNSに上がってくる投稿のほとんどが「欠乏感」を刺激するものばかりです。あるいは、承認欲求を満たすためのツールか、寂しさや不安を埋めるためのツールになっています。本来、SNSというものは人間の生活に必要なものではありません。ほんの20年前はなかったものなのですから。ましてや、自分自身の幸福感を左右するものなどにしてはいけないのです。

幼少期、思春期、と多感な頃に、茅ケ崎の海の側で過ごした私は、晩年はいずれ湘南へ引っ越したいと考えていました。
ただ海の側を歩くだけで、ひたすら波の音を聞いているだけで、気持ちが安らぎ、動悸は静かになり、落ち着くのです。
歳老いた母のことも気になっていました。介護が必要になってからでは遅いと思いました。まだ何とか一人で生活できる状態の内に、一緒に楽しむ時間を過ごしたいと考えるようになりました。

Here and Now___「今」、ここにいること
それが生活を楽しむコツであり、人生なのです。
世の中には、「幸せになろう」と語っている本人が幸せに見えない、ということがよくあります。
「豊かさ」を提唱している本人が、本当は辞めたいけれど生活のために仕方なく仕事をしているといったケースもよくあります。
自分の人生が一番後回しになっているのです。
本当は辞めたい仕事を、どうしたら辞められるのかは本人にもわかっていないのに、豊かさを提唱する事には矛盾があります。

「豊かな」「輝く」「幸せな」「美しい」「愛される」といったキーワードは実にありふれていますが、誰もが願う状態でもあります。
それらを手に入れるために生きることが人生であるはずなのに、それをサポートする側に回ることで、自分は輝いているのだと錯覚するのです。「あなたからのサポートは必要ないから、自分の人生を目一杯生きたらどうでしょう」と、言いたくなる人がSNS上には溢れています。

自分が幸せだと感じるのなら、それで十分なのです。
そのエネルギーが自然に伝搬していくのですから。
何も、幸せになる方法を必死に伝える必要はありません。ましてや、その伝える相手を必死に集客するなんて本末転倒です。

私は、自分の人生を生きようと思いました。
生活を楽しみたい。
ライフスタイルの中に、仕事があって、私は自分の仕事を愛しています。

カウンセリングで出会うお客さんと過ごす時間を愛しています。
また、自分の感情の変化が生み出す創作への手がかり、気づきを待ち望んでもいます。
湘南移住という環境の変化の中で、自分がどう変わっていくのか。久方ぶりに小説にも挑戦するつもりです。
自分自身の人生を、楽しみにしています。

サザンビーチ茅ヶ崎の海岸
晩夏の平日はとても静かです

湘南・辻堂の暮らしがスタート

2月中旬に引っ越しをして、もうすぐ2か月が経とうとしています。
見る景色、環境、日常の暮らし、時間の使い方____そのすべてが変わりました。
眠りたいだけ眠り、朝、起きた時に部屋に太陽の光が差し込んでくるときの気持ちよさを感じるのは何年振りのことでしょうか。
周囲には高い建物がないため、空が広く風のひんやりとした空気感を全身に感じながら、海へ向かいます。裸足で砂浜を歩く時に感じる原始的な感覚。
夜に空を見上げると、星が見えるというのも何年振りのことなのか。

都心にいる時には車はもちろん、自転車も必要のない生活でした。
こちらでは、自転車は欠かせません。久しぶりに乗る自転車がまた気持ちがよくて、着る服もまたがらりと変わりました。
通勤がないので電車にはほとんど乗ることがありません。

実際に引っ越すまではピンとこなかった新生活がスタートして、ようやく環境に慣れてきたところです。
当初考えていた通り、すべてがリセットされた状態から、何が生まれてくるのかを楽しみにしながら生活をしています。
決して外側の情報を鵜呑みにしたり、外から何かを補おうとせず、自身の中から聞こえてくる声を聴くこと、生まれてくるものを感じること。
時間はたっぷりあるのだから。
自分自身の変化と成長を感じながら、生活することそのものを楽しみたいと思っています。

星と海に抱かれて内面と対話する
空 潮 風 砂 犬 愛しさの質が変わる時___

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