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「通訳」と「探究」でクライアントと社内をつなげるアカウントプランナー

インフォバーンで働く社員へのインタビュー企画。今回はアカウントプランナーとして働く逢澤彩織さんのインタビューをお届けします。
新卒で入った企業では、大きな不満はないながらも「このままでいいのか」と悩み、縁あってインフォバーンへとやってきた逢澤さん。入社前に抱いていたインフォバーンのイメージと実際とでギャップはなかったのか、アカウントプランナーとしての仕事はどんなものなのか。お話をうかがいました。

※この記事は2022に取材・制作されたものです。

一人暮らしで「デパ地下の主役」に

ーー逢澤さん、本日はよろしくお願いします! さっそくですが、逢澤さんがいまハマってることや苦手なことを教えてください。

ハマってること……なんだろう。デパ地下かもしれないです。もともとデパ地下が大好きなんですが、最近ますますハマっています。ずっと実家暮らしだったので、親と一緒に行くことが多くて、そうなると買い物の主体は親じゃないですか。

ーーそうですね。

けど、2か月前に一人暮らしを始めたんです。デパ地下も一人で行くようになって、自分がデパ地下の“主役”になったんです。もともと好きだったところから、さらにおもしろさが上がっていろいろと物色しています。

ーー「デパ地下の主役」はじめて聞きました(笑)。どんな食品を購入してるんですか?

私、甘いものが苦手なんですよ。チョコレートとか、生クリームとか、あんこも。なので、ひたすら惣菜を物色しています。調味料とかもいろいろあって楽しいですよ。

ーー最近の「ベスト・デパ地下戦利品」はなんですか?

高島屋の紀ノ国屋で見つけたやつ……。ちょっと待ってください……。

ーー持ってきてくれるんですね(笑)。

これです(缶詰を見せてくれながら)。タラの肝の缶詰。日本語で「たられば」ってあるじゃないですか。昔、ドラマ化した漫画でもありましたよね。私、「たられば」って言葉を聞くと、美味しそうだなってずっと思ってたんです。そしたら先日、このタラレバの缶を見つけてしまいまして。

ーー「たられば」と聞いて「美味しそうだ」と思ってたのヤバいですね(笑)。それをアテにお酒でも飲むんですか?

そうですね。一人暮らしするようになってから、あんまり白いご飯を食べなくなりました。お昼はちゃんと食べて、夜はつまみとお酒で、みたいな生活をしてます。いや〜、これ食べるの楽しみだな〜。

ーー僕はお酒が苦手なので、そういうふうに楽しめる人が羨ましいです。苦手なものも教えてもらってもいいですか?

言うことをコロコロ変える人。

ーーおお(笑)。

あなた、こないだそう言ったやん……みたいな人は、付き合いづらいので苦手ですね。そういうことがあると「チッ」て思います。心の中で。

インフォバーンは年齢も意識も「若い」

ーー心の舌打ち。怖いので、今日は一貫したインタビューを心がけたいと思います(笑)。逢澤さんはインフォバーンが2社目だとうかがっております。前職ではどんなことやってたのか教えてもらえますか。

前職ではマーケティングプラットフォームの導入支援を行っていました。具体的には、CMSとかWeb解析ツールの導入支援ですね。自社で製品を持っているわけではなく、ソリューションベンダーとパートナーシップを結んでいました。
ツールを売るというより、ツールを使ってクライアントのマーケティングを支援していました。受注して終わり、ではなく、受注後もクライアントに伴走して一緒にプロジェクトを進めていくイメージです。

ーー学生のころからそういった仕事に興味があったんですか?

いえまったく(笑)。大学院時代に、同じ研究室の先輩から「こういう会社あるんだけど、話を聞いてみない?」と言われて聞きに行ったら、あっという間に入社まで進んだんです。
だから、就活で受けたのは1社だけなんですよ。大手だったし、場所も東銀座で美味しいものもありそうだし、いいかなって。就活に対してそこまで一生懸命じゃなかったと思います。

ーーなかなか珍しいタイプですね。大学院では何を研究していたんですか?

「人と人、街と人をつなぐメディアデザインをしましょう」といったテーマを掲げるゼミに所属していたので、私もそういった研究をしていました。

具体的な例で言うと、江ノ電と協力させてもらって、中吊り広告を手がけたりしましたね。まずは街の“メジャーではない”魅力を探すところからスタートして、そこで発見した魅力を中吊り広告として表現する。そうやって完成したものを全車両で出してもらったのはいい思い出です。

あとは、街を歩いている人にその場所に応じた音楽を提供するサービスも展開しました。「音楽は気持ちに作用する」という仮説のもと、音楽を聞きながら歩くとその音楽によって見える景色も変化するのではないか、といった研究です。デジタルとフィジカルを横断した取り組みを行っていました。

ーーおもしろそうですね。大学の話、すごく気になるのですが、時間がなくなってしまうので、就職してからの話を聞かせてください。前職で特に印象に残っていることはありますか?

配属後、すぐにベトナム出張に行ったことでしょうか。10日くらい滞在しました。マーケティングツールをベトナムで開発していた関係で、現地に行って視察を兼ねた研修を体験しました。ツールのアップデート内容や今動いてるプロジェクトの勉強ですね。前職ではそういったグローバルな経験ができて良かったと思っています。

ーー新卒で入社した会社の影響ってすごく大きいと思うのですが、前職のような大きな会社からインフォバーンに来て、いちばん驚いたのはどんな点でしょうか。

やっぱり規模感ですね。いい意味で小回りが利くし、一人が担う領域も決まっているわけじゃなくて、プロジェクトによってプロジェクトマネージャーをやったりアカウントプランナーをやったり、役割や領域を固定せずにいろいろできることに驚きました。

あと「若いな」って思います。インフォバーンは働くメンバーの年齢層が全体的に若い。新卒入社の3年目や4年目が、プロジェクトの中核を担って活躍している姿にも驚きました。会社の規模が大きいと、時にはスピード感が遅かったり、下積みの勉強が長くなったりしがちだと思うんですけど、そのへんは逆だなって思いました。
服装もインフォバーンはカジュアルですよね。スーツを着てネクタイを締めている人がいない。そういうラフな空気感も特徴かもしれないです。

携わった成果が“目に見える”仕事を

ーー逢澤さんがインフォバーンに転職したきっかけをおうかがいできますか?

前職時代に、「このまま何年もこの会社にいていいのかな」とうっすら思っていたんです。大きな不満があったわけではなくて、勉強になることもいっぱいあったんですが、もっといろんなことができる会社に行ってみたいと考えていました。
当たり前ですが、新卒って一回だけじゃないですか。それと同じように、第二新卒として見てもらえるのも今しかない。だから、転職の決断をするなら早めにしなきゃなと考えていました。

ーー今後のキャリアについて考えていた時期だったんですね。

はい。けど、実を言うとそこまでしっかり考えていたわけではありません。どちらかと言えば、「やったほうがいいとは思うけど、転職ってめんどくさいな」って感じだったと思います(笑)。

そんなタイミングで、縁あってインフォバーンの社員とご飯に行く機会があったんです。そこで「転職を考えてます」と話をしたんですよね。そうしたら、「とりあえず1回オフィスに遊びに来てみたら」と誘ってもらって、同年代の社員とランチに行きました。そうやって実際に働いている人に質問させてもらったことで、インフォバーンに興味が出てきた感じです。

ーー1社目は先輩からの紹介。2社目となるインフォバーンへの入社も、人とのつながりという点で共通していますね。

たしかにそうですね。当時はまだコロナ禍になる前だったので、会食みたいな機会が多かったです。つながりは多いほうがいいと個人的に思っていて。自分が働いている会社の人間関係はもちろん大切ですが、それ以外のつながりも自分の視野を広げてくれますよね。
時にはめんどくさいなって思うときもあるんですけど(笑)、誘われたら足を運ぶようにしています。年上には誘われるけど、同年代にはあんまり誘われないのですが……。

ーー(笑)。逢澤さんの物怖じしない感じや言葉使いが丁寧なところが影響しているのかもしれませんね。インフォバーンのどんなところに魅力を感じて転職されたのでしょうか?

前職がシステム寄りだったので、たとえばWebサイトができあがっても、自分が携わった仕事が目に見える形で表に出ることはありませんでした。陰で支える仕事で、そこに対して自負はありましたけど、やっていくにつれて人の目に映るような仕事に携わりたい、と思うようになったんですよね。

インフォバーンでは、クライアントの「なぜそのWebサイトをつくるのか」「そのためにどんなものをつくればいいか」といったコミュニケーションから、実際の“目に見える”制作物をつくるので、そこに惹かれました。

ーーなるほど。インフォバーンに来て、最初に手がけた仕事は覚えていますか?

覚えています。ヘアケアブランドのプロジェクトに携わらせてもらい、そこで初めて取材や撮影の立ち会いを体験しました。プレゼントキャンペーンのリーフレット制作などにも関わって、いろいろな体験をすることができたと思います。
イラストひとつとっても、最初は下書きの色もついてないところから見て、そこからイラストレーターさんとやり取りしながら、だんだん解像度も上がって完成していく。その工程を見ていくのが、おもしろかったですね。

ーー逢澤さんは、傍から見ていると入社されてすぐに活躍されているイメージがあるのですが、転職したてのころに苦労ってありましたか?

最初はもちろんみんな知らない人だし、入ったのがリモートワークに移行したての時期だったので、難しい環境だったのかなと思います。同じチームの人にもなかなか会えない状況だったので。

でも、それはみんな同じ状態だし、苦労も一緒かなと。よく言われるような入社前と入社後のギャップみたいなのも、なかったですね。あんまりフラストレーションとか感じないんですよ。ストレスとか感じないタイプで。だから人生で大きな悩みを抱えたことがないんです。

ーー強い……。

今後も大きな悩みを抱えずに生きていくと思います(笑)。

ーーイライラとかもないんですか?

イライラはしますよ。いっぱいします(笑)。イライラしても仕事だからやんなきゃしょうがないし、みたいな気持ちです。いい意味で仕事は仕事。お金をもらっていることだし、最終責任は上長がとってくれるから、と考えています。そういう安心感があるので、悩まずにいられるのかもしれません。

ーーリモートワークになって、若手社員が「相談しにくい」と悩む姿を見かけるのですが、そちらについてはいかがでしょうか?

人と人の関係なので、相手の性格やコミュニケーションスタイルに合わせることが大切なんじゃないでしょうか。チャットツールのほうがいいのか、電話で聞くほうがいいのか、といったことをなるべく早くキャッチアップして、その人のフラストレーションにならないようにすることを心がけていますね。

たとえば、何かアクシデントが起きた際に、〇〇さんだったら夜中でも言ったほうがいいとか、〇〇さんは休みの日に連絡するのはよくない、とか。そういうことを最初に理解すると、リモートワークでのコミュニケーションの悩みも減ると思います。でも、自分も最初からうまくいったわけではなくて、社会人になってから徐々に身につけた感じです。

ーーまずは相手のコミュニケーションスタイルを知る、ということですね。それでも、どうしてもイライラするときはデパ地下に行ったりして。

それは大事です。

ーー(笑)。では、逢澤さんが今どんな仕事をやってるかを教えてもらえますか?

オリエンタルベーカリーさんの案件にアカウントプランナーとして携わっています。やっていることとしては、全体のマーケティングプランの設計と運用支援ですね。具体的な施策で言うと、Webサイトの改修やメルマガ、商品カタログのリニューアルなどもご一緒させていただきました。

それに加えてもう一件、別クライアントのLP(ランディングページ)制作も行っています。こちらも役割はアカウントプランナーです。あとは新規の提案ですね。オウンドメディアの立ち上げなど具体的な依頼から、「デジタルマーケティングが必要だと思うのだけど、何をやればいいのか?」といった抽象的な相談までありますが、いずれにしても「誰に対してどんな施策を打つべきなのか、それはなぜか?」といったことの整理から具体施策までを提案することが多いです。

クライアントと現場をつなぐための対話

ーーインフォバーンにおけるアカウントプランナーの役割について説明してもらえますか?

クライアントとインフォバーンメンバーの間をつなぐ役割だと思っています。クライアントの要望を聞き、社内のメンバーにかみ砕いて説明する。
クライアントと対話していくと、最初Aと要望をおっしゃっていたけど、実はAではなくBだった、といったシーンに多く出くわします。なので、アカウントプランナーの意識として、「それは本当か?」と問う姿勢が必要で、その姿勢でクライアントの“本当の困りごと”を明確にしなきゃいけない。

ーークライアントと現場をつなぐ通訳者であり、クライアントのニーズの本質を考える探求者でもある、ということでしょうか。

ですね。クライアントの言っていることをそのまま鵜呑みにして現場に伝えるだけなら必要ない役目だと思うので。

ーークライアントの発言に対して疑問を持ち、それを伝えるのってなかなか難しいことだと思うのですが、心がけていることはありますか?

まずはいったん疑ってみることでしょうか。言われたことを鵜呑みにせずに、要望されたことをやったときに最終的な目標を達成できそうかを考えてみる。そこで違和感が湧いたら、そのままにしないことが大切だと思います。
こちらが正解を持って「これはこうじゃないですか」とはっきり言えなくても、自分の違和感を伝えてそこから一緒に考えていくのがいいのではないでしょうか。言われたことに対して何も考えずに「はい」と言うのではなく、対話をしてみるってことですかね。

ーーまずは対話からなんですね。そんなアカウントプランナーとしてのやりがいはどんなものがありますか?

そうですね……。もちろんクライアントのことが大事なんですけど、それよりも私は社内のメンバーがストレスなく動いてくれるのが大切だと思っています。クライアントが満足しても、社員が稼働いっぱいいっぱいで疲弊していたらよくないと思うんですよ。
プロジェクト自体も結局内側がうまくいってないと、最終的なアウトプットも良いものにならない気がしています。「〇〇さん、最近元気ないな」「今のこのやり方、負荷をかけてないかな」といった細かいところを見てあげられるかが大事なのかなと。

ーー早熟ですね……。インフォバーンのアカウントプランナーにはどういう人が向いていると思いますか?

ひとつの考えに固執しない人がいい気がしますね。大概のことって正解がないじゃないですか。インフォバーンの仕事は特に。すぐに黒か白かで決めつけようとしたりとか、「この人が言ってたからこうだ」って考えたりとか、柔軟性がなくなるとよくない。臨機応変に「へらへら」っとできる人がいいなと思います。

あとは決断力のある人でしょうか。時間が無限にあるわけではないので、限られた時間の中で決断にいたる材料を集めて意思決定ができる人。そういう人だと、裁量の大きいインフォバーンのアカウントプランナーとして楽しめると思います。

ーーへらへらしながら柔軟に決断する人、いいですね。あとそうだ、逢澤さんはインフォバーンで初めて新入社員のトレーナー(教育係)を経験したとうかがいました。やってみていかがでしたでしょうか。

最初はすごく向いてないと思っていました。自信なかったんですよ。自分でやったほうが早いと思ってやっちゃうタイプで、それが成長の機会を奪ってしまうのではと懸念してました。
けど、任命されたからにはしっかりやらなきゃと思い、懸念したことに気をつけて取り組んだら、たくましく成長してくれました。教育の体験を通して、自分の仕事を誰かにわかりやすく伝える方法や、自分が見えていなかった視点も得られたので勉強になりましたね。

インフォバーンの若手は基本的にまじめな人が多いと思います。仕事も積極的にやってくれて吸収力もあるので、「やっときましょうか」って聞かれたら「お願いします」って言える若手が多くありがたいです。

ーー最後にインフォバーンに興味を持っている人や転職しようか悩んでいる人に何かメッセージをお願いします!

少しでも来てみたいなという気持ちがあるのなら来てください。これですかね。一回の転職で人生が決まるわけじゃないじゃないですか。だから興味があるなら、とりあえず応募してみてほしいと思います。
悩みすぎて気持ちがしぼんでしまう前に。とりあえず応募してみる。なんとなく気になるな、と思える気持ちが大事だと思うので。

ーーまずは逢澤さんと会ってみる、とかでいいですよね。

そうですね。デパ地下ででも。

ーーデパ地下、新しいですね(笑)。本日はありがとうございました!

ありがとうございました!

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