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三鷹古典サロン裕泉堂 運営日記

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開業1ヶ月前からの記録。
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#古典講座

梶間和歌「御堂関白集 モテ男はモテるべくしてモテる」― 三鷹古典を読む会2023年1月定例会を受講して ―

梶間和歌「御堂関白集 モテ男はモテるべくしてモテる」― 三鷹古典を読む会2023年1月定例会を受講して ―

何かの文章で前置きなく「例えば大庭葉蔵は……」と書いたとしたら、一般的には「誰? 」と言われるのがオチだろう。

昨今よくある名前でもないし、そもそもそれがヨウゾウと読めない人も多いかもしれない。

文学好きであれば「『人間失格』か」と思い当たるだろうが、あれだけ有名な作品の、これだけ名前かぶりしなそうな登場人物の名前であっても、名前からその登場する作品名が必ずしも出てくるものでない、とは『人間失

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梶間和歌「東海道中膝栗毛戯作読者の不思議」 ― 三鷹古典を読む会2022年9月定例会を受講して ―

梶間和歌「東海道中膝栗毛戯作読者の不思議」 ― 三鷹古典を読む会2022年9月定例会を受講して ―

人に何かを伝えるにも、自分の商品をセールスするにも、“相手目線”“顧客目線”が重要だ、
などといった言説は、いい大人であれば耳にタコであろう。
が、実践できている人が一握りであるからこそ、
そうした教えが繰り返し、形を変え言葉を変え伝えられるわけで。

例えば、想像してみてほしい。
見ず知らずの他人に

「あなたのことをこんなに、長いこと想ってきたのに、あなたは僕にまったく気づかない」
「僕はこん

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『狭衣物語』講座(三鷹古典を読む会 第102回)、皆様のご感想

『狭衣物語』講座(三鷹古典を読む会 第102回)、皆様のご感想

2022年5月8日(日)、三鷹古典を読む会 第102回『狭衣物語①』を開催しました。

裕泉堂ならびにオンラインでご参加くださった皆様、誠にありがとうございました!

平安時代終わりや鎌倉時代には、『源氏物語』と並び称せられていたという作品ですが、現代ではマイナーとなってしまった『狭衣物語』。会場参加の方々にお聞きしても、皆さん「読んだことがない」と。そんな作品を新鮮に読み味わう機会になったかと思

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継子譚は成長したのか― 三鷹古典を読む会 101回「住吉物語」に寄せて ―(梶間和歌)

継子譚は成長したのか― 三鷹古典を読む会 101回「住吉物語」に寄せて ―(梶間和歌)

本記事は、三鷹古典を読む会の第101回「住吉物語」に参加した梶間和歌さんが寄稿してくださったものです。講座にアーカイブ動画でのご参加を希望される方は、裕泉堂イヤーブックをお求めいただくか、個別記事をご購入ください。

ヘッダー画像は土佐長隆(東京国立博物館蔵・模者不詳)によるものです。

暴れ川を鎮めるために人間が生贄に捧げられるとか、その土地に住んでいるというだけの理由で見せしめに撫で斬りにされ

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裕泉堂の講座・イベントのラインナップ【三鷹古典サロン裕泉堂OPENまであと22日】

裕泉堂の講座・イベントのラインナップ【三鷹古典サロン裕泉堂OPENまであと22日】

三鷹古典サロン裕泉堂では、吉田裕子が講師やファシリテーターをつとめる講座やイベントを開催していきます。

本記事では、オープン時から毎月開催する講座をご紹介します。

単発での参加も継続的な参加も可能ですので、興味のあるところにお気軽にどうぞ! なお、最大で13名の少人数講座となるため、予約制を取っております。

三鷹古典を読む会(旧:吉祥寺古典を読む会)・主に第二日曜日14時〜、参加費500円

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