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0.1%の配合比率までこだわる。BOTANIST開発担当者インタビュー【後編】

今年10月にフルリニューアルしたボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST(ボタニスト)」。前回にBOTANISTが大切にする「植物」についに掘り下げていきましたが、今回は、アップデートされた処方について掘り下げていきます。引き続き、開発を手掛けたプロダクトマネジメント本部商品開発部の吉田周平さんに聞きました。


<プロフィール> 美容業界13年目。ヘアカラーの研究開発やスキンケア化粧品の商品企画を経て、現在はBOTANISTを中心としたヘアケアの商品開発に携わる。

処方の裏テーマは「必要なものを必要な分だけ」

ー原料の選定だけなく、成分の組み合わせもアップデートされたと聞きました。処方のポイントを教えて下さい。
吉田周平さん(以下、吉田)
:今回のリニューアルでは、「髪を自然で満たしきる 」をコンセプトに、処方を改良しました。新たに「濃密ボタニカル美容液*」を配合しました。この濃密ボタニカル美容液は、6つの成分を組み合わせたもので、地肌ケア、乾燥ケア、ダメージケアの3つが叶います。

* シラカンバ樹液、ガラクトミセス/シラカンバ樹液発酵液、トウミツ、スフィンゴ糖脂質(全て保湿成分)、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、加水分解野菜タンパク(全て毛髪補修成分)

ー3つのケアが同時にできるのはすごいですね。
吉田:
髪悩みは人それぞれですよね。でも、地肌ケアをしたい人は、乾燥ケアやダメージケアが不要かというと、そうではないんです。地肌ケアを求める人の髪にも、紫外線による乾燥ダメージなどに機能する成分は必要で、バランスが大事です。

ー成分の数が多ければ多いほどいい、というわけではないんですね。
吉田:
まさに、「必要なものを必要なだけ」というのが、開発の裏テーマでした。このリニューアルで、本当に叶えたい指通りや質感は何だろう?ということを常に考えて、それを実現できる成分だけ配合しようということを意識しました。
なので、すべてのシリーズに濃密ボタニカル美容液*は配合していますが、実はその中身である各成分の配合比率はシリーズによって異なります。理想とする 髪・頭皮の状態に合わせて、配合率を0.1%の単位までこだわっています。

選びやすさを大事にしたリニューアルのポイントは「裏面」に

ー成分の配合比率を0.1%単位までこだわっているというのは驚きでした。
吉田:
もちろん、成分の配合比率をシリーズごとに変えるのは、商品の質を追求する上でのこだわりでもありますが、お客様にとって、商品の選びやすさにもつながると思ったんです。
ボトルの裏面を見て下さい。今回のリニューアルでは、濃密ボタニカル美容液*の配合比率が一目でわかるようにイラストを追加しました。

BOTANISTモイストシリーズのボトル裏面

たとえば、モイストシリーズは、まとまりのある、しっとりした髪をめざしているので、乾燥ケア成分の比率が高くなっています。
また、ダメージケアシリーズとバウンシーボリュームシリーズは一見配合比率が似ているようにも見えますが、異なります。ダメージケアはやはりメインの目的であるダメージケアを重点的に考え、構成しています。一方で、バウンシーボリュームは髪を根元から立ち上がらせて、ハリ・コシのある生き生きとした仕上がりを目指しています。このため、乾燥ケア成分が多すぎると髪がヘタってしまうので、地肌からしっかりケアをして、髪もケアすることでハリ・コシのある、しなやかな髪に導くことができるのです。スムースは、バランスのとれたケアをすることで髪の潤いやさらさら感を導いているので、3つのケア成分を均等に配合しています。

ー比較してみるととても分かりやすいです。
吉田:実は、BOTANISTは2019年以降、髪や地肌悩みに合わせて選んでいただけるように 5シリーズを定番品として展開し続けています。今回のリニューアルでは、この5シリーズについて、より選びやすい情報を届けるというのも意識しました。

BOTANISTが5種類のシリーズ展開をする理由

ー5シリーズもあるシャンプーはあまり多くない気がします。5種類も展開を続けるのはなぜでしょうか?
吉田:人の髪悩みは様々ですよね。乾燥や潤い不足をケアしたい人もいれば、カラーやパーマのケミカルダメージが気になる人もいます。また、頭皮の皮脂汚れが気になる人、年齢とともにハリやコシに悩むという人もいると思います。

シャンプーを開発するにあたり、普段からお客様のニーズを調べているのですが、色々な情報を集めた結果、みなさんの髪悩みに対応するためのシャンプータイプは、この5種類に大きくカテゴライズされるという結論に至りました。 
ちなみに、5シリーズごとに違うのは、濃密ボタニカル美容液*の成分配合比率だけでなく、洗浄成分や泡立ちも変えているんです。
 
ー泡立ちも髪の仕上がりに影響があるんですか?
吉田:たとえば、泡立ちがよすぎると、皮脂をとりすぎてしまうので、乾燥に悩む方にとってはあまりよくないですよね。そのたのため、モイストシリーズよりも、スムースシリーズの方が泡持ちをよくしていたり、洗浄成分を違うものにしたりしています。もちろん、BOTANISTは優しい植物由来のシャンプーであることは前提ですが。
 
ー本当に細かいところまでこだわっているんですね。
吉田:細部までこだわり抜いた5つのBOTANISTが、年齢や性別に関係なく、より多くの人に愛されるシャンプーになれば嬉しいです。
是非、ご自身に合ったタイプのシャンプーを選んでいただけたらと思います。

* シラカンバ樹液、ガラクトミセス/シラカンバ樹液発酵液、トウミツ、スフィンゴ糖脂質(全て保湿成分)、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、加水分解野菜タンパク(全て毛髪補修成分)

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