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インド最大の難関、住居探し

こんにちわ!  宇佐美健一です。
久しぶりの投稿になります。よろしくお願いします。

今回はインド最大の難関の住居探しについてご紹介させてください。
少し長文になります。

本当にインドでの住居探しは難しいです。。。その状況下でどのように住居を探すのが良いかですが、1つの結論になりますが、お金をかければ日本人が住める住居は見つかります。

そのお金ですが、2023年11月時点でインドの不動産は高く、デリーやムンバイなどは東京とほぼ変わらない家賃になります。
「安いインド」と思われがちですが、もうその存在はありません。
グローバルサウスの中心国、世界一人口が多い国、メイク・イン・インディアを掲げるほどの自国の生産能力の高さ、これらの要素だけでも成長率の高さは明らかであり、世界からも注目されるため物価上昇率も高く、少なくとも年5~10%の推移で不動産は上がっています。この状況下、外国人の日本人の私達が、更に円安の今(1ドル150円前後)、今までの安いインドの価値観で日本のような住居を探すのはほぼ不可能です。また、外国人の私達が現地のインド人と同じ金額でアパートの契約や不動産の購入は通常できません。何かしらの手数料だけ上乗せさせるのであれば良い方ですが、通常の家賃の倍以上などざらにあります。

不動産高騰の中、安価な物件もあります。インドも所得の格差は大きく、宗教も影響するため、その方々が住める物件もあります。そこに日本人もと思うかもしれませんが、ほぼ不可能です。。。温水がない、水が不便など我慢と慣れで生活できる場合もありますが、一番の理由は治安(セキュリティ)で、安心して過ごす事が難しいです。それ以前に見つける事ができず、あったとしても紹介してくれないケースが殆どです。オーナーも外国人は無理と判断してしまうからです。日本では比較的に治安にコスト(費用)はかからないと思われがちですが、日本以外は治安は無料ではないという認識が大半です。この治安の意味は比較的に安全で住みやすい場所を指すことが多く、SECOMのような警備サービスではありません。

ここまでで、住居を見つける難しさをご紹介しました。次に住居が見つかった後の難しさをご紹介させてください。

住居が見つかった後、契約などお支払いに進みます。日本と大きく違うのはデポジット(保証金)です。多いのが家賃の10 ~ 12ヶ月分になり、例えば1ヶ月5万円の家賃であれば、60万円になります。初月は先に家賃の2ヶ月分を払うなどありますので、1ヶ月5万円のアパートで最初に支払う額は70万円近くになります。デポジットは退去後に返ってきますが、100%返ってきません。
契約書上の修繕費などの理由で家賃の1~2ヶ月分は差し引かれます。そこからオーナー等の交渉になり、いくら返すかになり、私の個人的な見解ではデポジットの60 ~ 80%返ってくれば良い方です。ワーストケースで返ってこないケースも見たことあります。

契約は基本1年毎に更新します。このタイミングで家賃を数パーセント値上げされます。これはインドの経済成長率と物価上昇率に比例するので当然のことになり、契約書にも必ず明記されます。ここをしっかりチェックした方がいいです。2023年時点での家賃の値上げ率は5~10%が妥当だ思います。
しかし、この値上げにオーナー等の判断が入り、?パーセントの値上げになります。私はここで30%の値上げを要求され、交渉しましたが、やむ得なく引っ越しをする事にしました。長期で住む予定でしたが、また住居探しから始めなければなりません。。。更に、契約時に水は無料と聞いていたので、1年近く水道代の請求もなかったので支払わなかったのですが、退去のタイミングで1年分の水道代を請求されました。「水は無料と契約時に言ってたのではないか」と聞くと、私は言ってないとの回答で、結局1年分の水道代を支払うことになりました。

次に契約やお支払いが終わった後の住む難しさをご紹介させてください。
住居探しと契約が終え、安心してインド滞在できるかと思いますが、色々あります。インターネットや水などインフラを揃える必要があります。飲み水の手配はまだ簡単ですが、インターネット契約は面倒です。そのアパートで使えるインターネットプロバイダーを見極める必要があります。選択を間違えるとインターネットは遅くかなり不便です。次にプロバイダーへインターネット環境の設置を依頼しますが、何度も問い合わせするなど手間がかかります。この問い合わせは電話が多く、英語力が高くないと聞き取りがかなり難しいです。予定した作業日になると、来なく、明日になり、明日も訪れない場合があります。。。根気よく問い合わせするしかありません。

環境が揃った後に、電気、水、インターネットなどインフラは問題なく使えるか見る必要があります。基本、インドは停電が起きます。停電の影響が生活に支障なければokですが、影響する場合は調査が必要です。影響する場合はその家の問題の可能性が高いです。もし家でなく地区の問題であれば、引越しの可能性もあります。。。
水については断水はどの程度かみる必要があります。1日水が使えないなどあります。これはトイレが使えないも意味します。この場合、水の補給が必要になり、補給は建物の屋上に巨大な水タンクがあるのでそこに補充します。
ただ、その建物の構造で、水を補給しても蛇口から水が当面出てこないなどあります。
他にも虫などがどの程度発生するかなどもあります。ひどい場合は害虫駆除を自身で行う必要があります。

あとは家電を使用できるかがあります。洗濯機を購入したが水圧の弱さや接続する蛇口がなくて設置できない場合もあります。一例では外に洗濯機の設置場所があるが、そこは盗まれやすいので室内でないと危ないと言われ、無理やり室内に設置するなどもありました。
他にも家具等を揃える必要があります。今はインドのAmazonで購入できますが、日本のAmazonのように物が届かないケースがそれなりにあります。特に、一度に複数購入する場合、どれか無いはあります。その場合のサポートへの問い合わせが結構面倒です。。。また、Amazonで日本のクレジットカードが会社によって使えない場合もあります。使えるカードもあるので事前に何枚か持っていた方が良いです。Amazonではなく、ホームセンターに直接行って購入もあると考えますが、かなり難しいです。今はオンラインショップが中心なため、お店に行っても殆ど置いてないです。その上ホームセンター自体がバンガロールはかなり少ないです。

ここまで揃えば住居探しは完了です。やっと住めると思いますが、安堵は次の契約更新までの間になります。

通常、インドに慣れていない方にはこのプロセスは難しいです。そのため冒頭でお伝えしました通り、お金をかければこれらのプロセスを代行してくれるため、日本人が住める住居を手に入れることはできます。金額次第で停電予防の自家発電機、断水もせずセキュリティも充実した設備の住居も可能です。ただ、この難解なプロセスと日本人が住める住居を依頼した場合、私が周りからヒアリングしたところ、結構な額面でした(月の家賃も同様です)。
それでも何とかお手頃価格で住居を確保したい場合は、根気かインド滞在スキルを身につける事だと思います。私は数年のインド滞在や住居探し経験から、やっと日本人も住める妥当な価格帯の住居を見つけられるようになりました。感じたのはスキルも必要ですが、いかにしてオーナーや現地の方々の信頼を住居探しの時に得れるのが大事だと思いました。また、1~3ヶ月滞在の場合、下手にアパートなどの住居で時間や金銭コストを割くよりも、費用が高くなってもホテル暮らしの方が良いと思いました。

他にもこちらの記事があるので参考にしてみてください。


宇佐美健一

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