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S&P500の超不都合な真実

こんにちは、インデックス夫婦です!

今回は、米国株投資の人気指数「S&P500」と、その中に潜んでいる不都合な事実についてお話しします。特に、「GAFAM」と呼ばれる巨大ハイテク企業を除いた「S&P495」に焦点を当てます。

では、早速いっていきましょう!



S&P500の売り文句

S&P500は、米国株を代表する指数として広く知られています。

日本でもこんなに騒がれているので、読者の多くの方は、S&P500に連動する投資信託を持っているはずです。

アメリカの上場500銘柄を時価総額で加重平均したもので、米国株式市場の7割以上を占めています。この指数に投資することで、米国経済全体の成長を享受できるとされていて、ここ数年、とてもよいリターンを生んでいるのも、話題になっている理由です。

新NISAでもS&P500は大人気ですよね!



分解すると、GAFAMと”S&P495”

さて、S&P500とは具体的にどんな企業が含まれているのでしょうか?

有名なところでいうと、アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(グーグル)、メタ(旧フェイスブック)などのハイテク企業が高い成長を続けていますよね。

これらのGAFAMの5社と、残りの495社に切り分けて考えてみます。「GAFAM」5社と、それらを除いた残りの495社、俗称「S&P495」のパフォーマンスがどうなっているかを詳しく見てみましょう。



日本株と変わらないS&P495

S&P500、S&P495、GAFAMのそれぞれのリターンを見てみましょう。

まず、皆さんご存知の通り、S&P500はTOPIXをはるかに超えるパフォーマンスです。これが故の人気ですよね。

面白いのが、S&P495の結果です。

このグラフの通り、S&P495と日本株のTOPIXを比較すると、過去10年間でほぼ同じパフォーマンスであることがわかります。

実際、現在のS&P500の時価総額に占める割合は、GAFAMだけで2割以上。ここまで割合が大きいと、GAFAMの株価が上がることで、市場全体を引き上げる事になります。これ見てもわかる通り、米国株の成長はこの5社の交換がめちゃくちゃ大きい、ということ。

言い換えると、仮にS&P500に組み入れられている他495社の株価が落ちても、GAFAM5社が良ければ市場全体としては好調に推移しているように見えてしまう、ということ。



これがなぜリスクなのか?

これは、私たちにとって、リスクを意味します。

S&P500の時価総額の2割以上を占めるGAFAMが不調に陥ると、他の495社が堅調であっても、指数全体が大きく下落する可能性があります。これまでGAFAMが市場全体を牽引していた、真逆のことが起きる可能性があるってことですよね。

📌”リスク”の勘違い📌

投資で言う「リスク」は悪いことを意味するのではなく、単純にどれだけ激しく上下するか?を意味します!

また、ハイテク株は景気が良い時は強いものの、金融引き締め局面では弱くなることが多いです。これにより、S&P500全体の安定性が損なわれるリスクがあります。


このように、インデックスでは特定の数銘柄の寄与度が大きいケースが多々あります。時価総額に応じて加重しているので、不都合でもあるし、ある意味必然でもあります

これはS&P500指数に限った話ではなく、他の指数でも同じことが言えます。規模の大きい数銘柄の株価に振り回される現象... 。これが故に、個別株が難しい、この数社を目利きで当てるのは至難の業だよと以前書いた理由でもあります。



どうすればよいか?

では、投資家として、私たちはどうすれば良いのでしょうか?

結論、あまり気にしなくてもOKです。
それがインデックス投資の強みだからです。


そこを解説するには、S&P500という指数の仕組みについて、お話させてください。



S&P500指数の仕組み

S&P500は米国の500の企業で成り立っていますよね。

  • その組み入れ方は「時価総額加重平均」です。アップル社ととある中小X社が同じ重みづけで指数に入っているのではなく、アップル社の規模相応に、S&Pに占める割合が大きいということ。なので、GAFAMのように大きい会社が成長する=S&Pにインデックス投資をすることで”自動的に”恩恵を受けられるようになっている

  • そしてもう一つ。S&Pでは、採用される企業は定期的に入れ替えを行っています。500社の対象から外れたり、新しい企業が入ったり。これから、次のアップルやグーグルに代わるような優秀な企業が、S&Pに入ってくる可能性は高く、逆に朽ちていく企業は淘汰されます(オルカンも今年組み入れ変更がニュースに)。インデックスに投資をすることで、”自動的に”企業の新陳代謝が反映されるということですね。


なので、仕組み上、インデックス投資であれば、あまり気にしないでOKなのです。皆さん既に、GAFAMの成長の恩恵を受けているのです。


と言いつつも、GAFAMが落ちたらS&Pも短期的には落ちるのは、仕方ありません(長期だと銘柄組み入れが、効果を発揮する)。結局株なので、ハイリスクハイリターン商品で、ボラティリティも高いので。

なので、多様な資産に分散投資することに越したことはありません。S&P500に加えて、他の地域や資産クラスにも目を向けてはいかがでしょうか。定期的なポートフォリオの見直しを行い、特定の銘柄に過度に依存しないようにすることが求められます。




🏃‍♂️ 行動に移そう

よく飛び交っている「S&P500」、その中身を今日は覗いてみました。少しその感覚が皆さんに、伝われば嬉しいです。

S&P500は魅力的な指数であることには確かですが、その中身をよく理解することで、何が理由で伸びているのか、が解像度高く理解できます。そして、S&P500という指数の仕組みも理解することで、安心材料になったりしますよね。



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