老後3000万問題？意外とイケるかも、という話

2024年8月2日 19:00

「老後2000万問題」から、「老後3000万」、「老後4000万問題」と進化していますよね。世もインフレに転じ、色んな情報が飛び交っていて、わかりにくい...。

でも朗報です。

資産3000万という金額は意外と達成可能な目標かもしれません。この記事では、老後○○万が正しいか？を論じるものではなく、3000万の現実味と、意外といけるかも！と思って頂くためのヒントを書きたいと思います。

資産3000万という感覚

資産3000万ってどれくらい？

まず、この数字がどれくらいのものなのか見てみましょう。国民の分布を見ると、一般的な家庭がどのくらいの資産を持っているかが分かります。

ここでいうアッパーマス層（3000-5000万円）の世帯数は、日本の約13%です。富裕層以上になると、ガチ勢（”ガチ税”？）で、サラリーマンや普通に生きている人だと、ちょっと非現実的な感じがしますよね。

でも13%もいるなら！
8人に1人になればいいんだ。

もう一つデータを見てみましょう。
資産3000万の人は、どの年代の方が多いのでしょうか？

もちろん長く仕事をしてきた人は多くの資産を持っています。なので50-60代が多いのは自然なこと。でも、中には20~30代でも達成している方もいるーー。
もしかしたら届かない額ではない… ？

このデータを見ると、3000万円という金額がとてつもなく非現実的ではないことが、わかると思います。特に、新NISAを活用することで、資産3000万円に挑戦するチャンスが広がりましたよね。

では、具体的にどのくらい積み立てれば
3000万円に達することができるのでしょうか？

運用期間とリスク許容度に応じて大きく異なってくるので、ここでは、Aさん、Bさん、Ｃさんと3人のパターンを見ていきたいと思います。

注目ポイントは、3000万になるまでの期間。

積みたて5万のAさんが一番長いのは納得ですよね。でも強調しておきたいのは、30代で資産運用始めても定年までには3000万が貯まる計算になること。

BさんとCさんを比べたらどうでしょうか？
まずはAさんと比べてグッと期間が短くなりました。

あとは、年利リターンが高いCさんの方が早く3000万と達成するのは納得。これは市場の動きなので、コントロールできるできないは別として。

現実は厳しいものです。

もちろん、Aさんも、できることならBさんやCさんのように月々10万円を投資したいはず。ただ、収入や家庭など、ここはなかなかコントロールしにくいところがありますよね。

利回りも同じです。これは市場の動きなので、投資をする銘柄を選ぶことはできますが（それにはそれ相応のリスクが伴います）、結局は市場の動きなので誰も予測できません。ここもなかなかコントロールしにくいです。

ここで「資産形成の公式」に戻ります。
唯一コントロールできるのは「タイミング」。

ですので、Aさんの場合「3000万円になるまで○○年かかるので、今から投資を始めよう」という、逆算の発想が重要です。

ここで私たちが言いたいのは、「多く投資」することではありません。ここはそれぞれの家庭の事情があります。ただ、「長く投資」をすることは皆さんのチョイスですので、早めに資産形成を始めることに越したことはありません。

それだけではありません。

複利の力によって資産形成を始めた時よりも、少し時間が経った時の方がはるかに簡単になります。

例えば、
Bさんは3000万になるまで16年かかる、
というお話をしました。

でも「同じペース」で
資産が増え続けるわけではないのです。
詳しく見てみましょう。

上の図の通り、同じ額（1400万）を増やすのに必要な期間でみると、9年→7年→5年と、なっていく。

資産形成は「雪だるま式」に進むものです。最初は小さな雪玉を転がすように、少額からスタートします。しかし、続けていくうちに雪玉はどんどん大きくなり、転がすのが楽になっていきます。資産が増えるのが段々と楽になる。これが、資産形成の魅力です。

最初の数年は、積み立て額の母数が少ないがために、「本当にこれって意味あるの？」と感じるかもしれません。でも「長く」運用をしていると、目標に近づくのがどんどん加速していく、言い換えると、複利の効果がより顕著に現れるようになります。

最初の1億を貯めるより
次の1億の方がはるかに簡単

この記事でお伝えしたかったのは、老後○○万問題と言われているのは、意外と達成できるかも！というお話が一つ。

あとは、それには「多く」運用するのではなく、「長く」運用をすること。

20代や30代の若い人でも、しっかりと計画を立てて「早く」積み立てを始めることで、十分に3000万円を達成することが可能です。目標は大きくても、最初は小さな一歩から始めてください！月々の積み立て額が少額でも、続けることで大きな成果を生むことができます。

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