FRB0.5%の利下げの理由!株式市場や債券市場はどうなる?
今週のニューと言えば、FRBの0.5%の利下げですよね。
皆さんはどう捉えていましたか?
その背景と、株式市場・債券市場への影響や、景気サイクルのどこにいるのかを捉えながら、今後の準備をしましょう!
今月FOMCの重要点
今週はみんなの注目度が高かったアメリカの利下げが行われました。
当初の0.25%の期待を超えて、0.5%の利下げが実施。
重要点としては、以下の通り:
総じて、自信に満ちた発言でした。インフレは良い感じに落ち着いてきているので「インフレ退治」から労働市場に重点を置き「雇用の最大化」に方向転換。雇用もまだコントロールできる範囲なので大きな心配要素はなさそう。また、景気後退もないと何回も断言しているのが特徴的でした。ここ数週間で、サームルール発動し、逆イールドの解消、リセッションの可能性やハードランディングの可能性も騒がれてましたが、一旦FRB見解としてはそこは通り抜けた、という見解です。
今後の利下げについて、FRBの予測中央値によれば、今年にさらに0.5%、2025年に1%の追加利下げが予想されています。
景気サイクルのどこ?
今回の0.5%の利下げは
ある意味「サプライズ」でした。
今回の利下げの解釈としては、2つに分かれていると思っており、今後も別れ続けると思っています。
FRBの発言からは①であるとのことで、自信の発言ではあったものの、会見後「ホントに?」が残るものだったと思います。今後の雇用・消費・GDPなどの統計を見ながらになると思いますが、株価も市場高値を更新していることを考えると、景気サイクルとしては「金融相場」と考えてもよいのでしょうか。(もしくは「逆業績相場」から「金融相場」に差し掛かるところ)
今回のシナリオとしては、景気悪化に備え利下げに方向転換。つまり、「逆業績相場」ステージでも、景気悪化やバブル崩壊、金融・信用不安による深刻なショック相場には至らず、今回のFRB利下げ開始を受けて「金融相場」ステージが始まった、と捉えられそうです。
さて、これを株式や債券市場の展望に言い換えると、どのようなシナリオになるのでしょうか?
株式・債券市場への影響
さて、私たち個人投資家への示唆は何でしょうか?
まず、このような景気サイクルは5~10年にしか来ない最大のチャンスとして、捉えることができます。この機会を景気サイクルに乗せて、しっかりと捉え、長期的に経済の波に乗る、ということが個人投資家としてできることでもあり、経験値UPになると思われます!
まずは株式市場を見てみましょう。
以下は、過去の利下げ以降のS&P500のリターンですが、利下げ後の12か月間を見てみると、緑が目立ちます。セオリー通りですが、これは利下げを経て、株価が上がってきたことを示しています。利下げを経て、企業の業績というのはよくなって株価にも反映されると見込まれてます。
加えて、11月には大統領選挙がありますよね。歴史的にみると大統領選挙後の株価も上がる見込みなので、私たちにとって年末に向けては「買い」という見方が強い、というのがコンセンサスではないでしょうか。投資先の銘柄はこれまで通りのコアのインデックス投資を続ける、で変える必要はないのかなと思います。
次は債券。
利下げ局面では、債券価格の上昇が狙える、というのがセオリー。以下を見ても、米国10年債利回りと債券価格(= 満期まで20-30年のゼロクーポン債のETF)は、見事にキレイな逆相関であることがわかります。
FRBの見立てとしても、利下げが今後2-3何続く中で、債券価格の上昇は起きると思います。
しかし、検討ポイントとしては、①S&P500ほどのリターンが見込めるか?という点と、②今後どれくらいのペースでどれくらい激しい利下げが今後あるか?です。
株価上昇も期待できる中、資産拡大という観点だけでいうと①は約束はできないですよね。また、②についてもFRBの現時点の見方としては「市場は回復しつつある」と楽観視。中立金利の引き上げも直近あったり、GDPは消費の統計もポジティブに捉えていることを考えると、②についても2001年や2007年のような激しい利下げにはならなさそうですよね。
ということで、もしポートフォリオに債券を入れるのであれば、リスクヘッジという目的で長期保有しましょう。銘柄でいうと、EDVやTLT等の低コストETFが一番人気だと思います。
もう一つ、資産の投資先としては金などの安定資産も検討してもよいかもしれません。直近、金も高値更新をし続けていて、今後は若干の調整が入ると思いつつ、インフレが続く中ではよい資産防衛戦略。目まぐるしいリターンは見込めないですが、着実に価格を上げていくと思います。
🏃♂️ 行動に移そう
いかがだったでしょうか。
今週は景気サイクルにおいて、アメリカ市場のポジションが動いた、5-10年に1回のレアな場面を経験できたかと思います!
といいつつも、投資方針としては変わりません。
インデックスで毎月の積立てを続けるのが、一番最適解です。初心者の方は、これまで通りの投資を続けましょう!
もし中級者以上で、少し冒険してみたい!という方であれば、以下を検討してみてください。
今後については、FRBも会見で言っていましたが、今後の利下げは「会合毎にデータを見て決めていく」ということ。アメリカらしいフェアにデータをもとに判断をしていくというスタンス。雇用やインフレの統計を見ながら、今後の利下げの幅やタイミングを見ていくということなので、引き続きウォッチをしていきたいと思います!
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