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社会起業家の卵たち! 第3期『COM-PJ』にはこんな仲間が集まった

2022年7月から10月にかけて開催中の社会起業家支援プログラム『COM-PJ』。talikiと京都リサーチパークが主催する、社会課題の解決を目指し起業したい全国の25才以下の方(創業1年未満、起業準備中など)を対象としたこのプログラムは、今回で3期目の開催となります。

仲間たちとの毎週の進捗報告会から、経営者やVCなどメンターからの講演やフィードバックまで、内容盛りだくさんのプログラムも先日折り返し地点を迎えました。

この記事ではプログラムにご参加頂いているメンバーの一部をご紹介します! 事業への思いからCOM-PJの感想、今後の目標を参加者の皆さんに教えて頂きました。talikiの支援プログラムに興味のある方は必見です!

【『COM-PJ』とは?】
「あなたの優しさが、社会に接続される3ヶ月」
talikiと京都リサーチパークが主催する、社会課題の解決を目指し起業したい全国の25才以下の方(創業1年未満、起業準備中など)を対象とした、起業家支援プログラムです。 第3期は2022年7月から3ヶ月間開催し、仲間たちとの毎週の進捗報告会の他、経営者やVCなどメンターからの講演やフィードバックを行います。
公式HP:https://talikikrp.work/

『人の想いと自然の恵みが循環する社会へ』(池田航介さん)

(株式会社Perma Future)

―あなたの理想の社会は?

人の想いと自然の恵みが循環する、共感を基本とした社会です。

―理想の社会を実現するために、今あなたが取り組んでいることは?

農的な暮らしのライフスタイルを普及するために、ブランドやサービスを広げています。

―COM-PJを通じて気付いたことは?

自身の感情が入りすぎてしまうと冷静な判断がしづらくなってしまい、中々前に進めなくなってしまう自分に気付きました。実現したい社会があるので理想は高くていい、しかし、それと同時に現実も同じくらい見つめて考え、自分の中の答えを出さなければいけないということを学びました。

―COM-PJでとくに印象に残っていることは?

毎週の1on1で、事業をどこから手を付けていこうか悩んでいるときに思考を整理してくれたことです。

『里親制度の普及を目指して』(杉江いさむさん)

―あなたの理想の社会は?

里親制度が普及し、血が繋がっていなくても家族になることに抵抗感がなくなる社会です。

―理想の社会を実現するために、今あなたが取り組んでいることは?

取り組んでいる大きい課題として、里親制度に関する家庭養育環境の不足があります。その中でも受託後にギブアップしてしまう養育里親さんが一定数いることに課題感を持ち、まずはそれを解決できないかと模索しています。

―COM-PJを通じて気付いたことは?

”誰かのために行動する仲間”が世の中のどこかにいるとは頭の中で考えていました。しかし、コンプロでは目の前にその仲間がいると気付き、仲間がいるという確信を持つことができました。

『「離乳食」時期の食の悩みに寄り添う』(作野充さん)

株式会社FoodFul

―あなたの理想の社会は?

「食」を通じて誰もが想いやりを生み出し、届け、感じることができる世界です。

―理想の社会を実現するために、今あなたが取り組んでいることは?

子育てにおいて、赤ちゃんに最も大きな影響を与える親の気持ちを支えるため、初めて食べ物から栄養を摂取する「離乳食」時期に抱く食の悩みに専門家が寄り添うオンラインサービス”childish(チルディッシュ)”を運営しています。

―COM-PJでとくに印象に残っていることは?

参加者全員が常に自分の事業だけではなく、他の参加者の事業について思考できることが非常に印象的でした。だいたいのプログラムでは主に自分のことだけに集中し、それについて運営の方からフィードバックを受けますが、COM-PJはそれだけではなく、メンバー同士が事業アイデアを出し合ったり、ビジネスの展開の仕方をともに考えました。

『学びや体験が『お金』に左右されない世界』(鈴木粋さん)

―あなたの理想の社会は?

学びや体験が『お金』に左右されない世界です。

―理想の社会を実現するために、今あなたが取り組んでいることは?

大学生にフォーカスし、大学生活内で課題感の深いものを探っています。現時点では奨学金が一つの大きな課題として挙がっているので、奨学金によって生じる負担・不安を解消する解決策を摸索しています。

―COM-PJを通じて気付いたことは?

これまで自身が課題に感じてきたことは、あくまで課題仮説の一つにすぎないということを改めて明確に理解しました。

―COM-PJでとくに印象に残っていることは?

自身のテーマに対して、参加者・運営のみなさんが本気でアイデアや意見をくれるという環境です。

『ありのままが最大価値になる社会へ』(森田順太郎さん)

合同会社nopole

―あなたの理想の社会は?

ありのままが最大価値になる社会です。

―理想の社会を実現するために、今あなたが取り組んでいることは?

コーチングを行いながら、セクシャルウェルネスについてYouTubeで発信しています。

―COM-PJを通じて気付いたことは?

常に意図を持つことが必要だと気付きました。ユーザーヒアリングなどを通じて、何の課題を解決するのかを何度も何度も確かめながら進むことで、ズレのない事業が作れると思います。

―COM-PJでとくに印象に残っていることは?

何度も行った1on1です。少しずつ前に進んでいる感覚がめちゃくちゃ楽しいです!

―COM-PJを通じて達成したいことは?

起業家思考を学び、ビジネスの苦手意識を克服することで、1人ではできなかった大きな課題にアプローチしたいです。

『誰もが”つくる”選択肢を持つ』(徳山倖我さん)

(学生団体TSUKUM)

―あなたの理想の社会は?

誰もが”つくる”選択肢を持つ社会(一家に一台ドラえもんが、一町に一人わくわくさんがいる社会)です。

―理想の社会を実現するために、今あなたが取り組んでいることは?

「歩くデジタル工作室 mobile Fab」という、デジタル工作機械をいつでもどこでも持ち歩き、各所でワークショップをする取り組みをしています。

―COM-PJを通じて気付いたことは?

“水”に飛び込み、もがくことの大切さに気付きました。仮説・検証が重要だと感じています。

―COM-PJを通じて達成したいことは?

事業設計の術を身に着けて持ち帰りたいです。それから事業アイデアのヒントを得たいです。

『ヴィーガンを簡単に選択できるインフラ作り』(吉川夕葉さん)

ブイクック(インスタグラム:https://www.instagram.com/daydreamer_veg_yuha/))

―あなたの理想の社会は?

不条理な死がない世界です。

―理想の社会を実現するために、今あなたが取り組んでいることは?

ヴィーガンを簡単に選択できるよう、インフラ作りをしています。今は、ヴィーガン商品のネットスーパーを作ろうとしています。

―COM-PJでとくに印象に残っていることは?

これまでの卒業生もメンターとして関わり、知識を共有したり時間を使ってフィードバックしたりしていることが、素敵な循環だと思いました。

―COM-PJを通じて達成したいことは?

ヴィーガン商品専門ネットスーパーのPMFと、自身が起業家目線を持つことです。初めて自分でプロダクトを進めているので、やり方が全く分からない状況ではありますが、たくさんの方や経験者にフィードバックをいただきながら、いい一手を打ち続けたいと思っています。

また自身は創業者ではなく、既にユーザーがついている事業がある立場で参加しています。創業者と一緒に仕事をする中で、私自身も起業家目線を持たなければチームメンバーとして成り立たない、と強い課題意識を持ったことが参加理由でした。 他の参加者と触れ合いフィードバックし合うことで、起業家目線を身につけていきたいと思っています。

『個人の行動変容を促してCO2排出量を削減する』(池邊亮輔さん)

合同会社chacole

―あなたの理想の社会は?

「したい」が「できる」社会です。多くの人が自身のしたいことに気付くことができて、それに取り組める仕組み作りをしたいと考えています。

―理想の社会を実現するために、今あなたが取り組んでいることは?

環境問題にフォーカスを向け、その中でも脱炭素に関して個人の行動変容を促してCO2排出量の削減を支援するアプリサービスを作成しています。

―COM-PJを通じて気付いたことは?

自分の仲間内にこもって考えていたり意見をもらったりしても、それは決して客観的な意見ではないですが、ここでは真摯にニュートラルな意見をいただくことができます。それを通じて、課題や問題に対して真摯に向き合う姿勢に気付かされました。

―COM-PJでとくに印象に残っていることは?

参加される方皆さんが自身の理念を持って、それに向けて実際に行動されていることが非常に印象的です。

『はたらく女性たちと併走するファッションブランド』(Chicoさん)

Sophies

―あなたの理想の社会は?

生まれた場所や環境によって左右されず、一人一人が自らが人生の主権を持ち、自らのキャリアに誇りを持ち進んでいく生き方を選べる社会です。

―理想の社会を実現するために、今あなたが取り組んでいることは?

はたらく女性たちと併走するパートナーになるファッションブランドを創っています。

―COM-PJを通じて気付いたことは?

これまで(今現在も含めて)、社会を主語に語ることに対して「自分と向き合えない弱い人がやることだ」というような表現をされたり、「事業としてそんなの成立しない」など色んな主観を投げつけられ、いちいち傷ついてきました。ですがCOM-PJを通じて、社会の構造に違和感を感じてきた自分を含めた社会を主語にして語ることに誇りを持てるようになったなと思います。

―COM-PJでとくに印象に残っていることは?

初回キックオフで同じグループの人たちと「そもそもどんなモチベーションでここまで来れたんだろう?」という話をしていた時に、「ちこには、心の奥に深い愛を感じる。愛を諦めない強さもある。」と全員に言われたことがとても印象に残っています。自分に誇りを持てるように、と日々頑張っているけど、他者や社会が主語になりがちで自分と向き合うということに真摯に向き合えなかったなと反省したきっかけでした。

―COM-PJを通じて達成したいことは?

ジェンダーの課題にアプローチできる持続的な事業プランを設計し、走り出す状態まで到達してCOM-PJを完走したいです!

『食糧問題に人々がアクションを起こせるように』(追田洵己さん)

Merchan.Think

―あなたの理想の社会は?

すべての人が、食糧問題に対して自らアクションを起こせる社会です。

―理想の社会を実現するために、今あなたが取り組んでいることは?

食料問題の情報を発信し、その問題に触れる機会を創出することで、実際にアクションを起こすきっかけ作りをしています。

―COM-PJを通じて気付いたことは?

課題を明確にすることやターゲットを絞るためのヒアリングの重要さに気付きました。

―COM-PJを通じて達成したいことは?

課題に感じていることを解決できるようにするためのプロトタイプを作成したいです。

『学校現場を「内から」改善できるプログラム』(平良涼花さん)

一般社団法人lightful

―あなたの理想の社会は?

学校で働く教員によって、学校教育がよりよく変化していくことができる社会です。

―理想の社会を実現するために、今あなたが取り組んでいることは?

教員志望の学生や教員に向けた、課題発見・解決力を育成するためのプログラム『課題解決型教員研修「LEAMP」(ランプ)』を提供しています。近年、学校現場の課題を「外から」解決しようという声が多く上がっていますが、それでは持続可能性に欠け、真の学校改革にはつながらないと私たちは考えています。だからこそ、教員自身が学校現場に対して健全な懐疑心を抱き続け、疑問や違和感を課題として捉え、解決・改善ができるよう、私たちは「LEAMP」を通してアプローチをしていきます。

―COM-PJを通じて気付いたことは?

「LEAMP」が学校や教員、教員志望の学生にとって必要であると強い確信に変わりました。「自分がなぜこの課題を解決したいのか」から始まり、ヒアリングや壁打ちを通して運営の皆さんに寄り添っていただいたからこそ、初めは「教員の方々の反応はどうだろうか」「世間からはどう見られるだろうか」と不安が大きかったですが、今では自信を持って「LEAMP」を必要としている人、全員に届けられるようにしていきたいと思っています。

―COM-PJでとくに印象に残っていることは?

事業の準備等で精一杯になってしまいCOM-PJを休んでしまったときに、運営の方から「私たちは平良さんの事業のサポートをするためにこの場を設けているので、COM-PJが足枷になっていたら意味がない。今は事業の方に集中してください」と声をかけてもらったことです。休むことに対してとても罪悪感を感じていた私はその言葉に救われたし、自分自身のことや事業のことを一番に考えていてくれることをひしひしと感じました。

―COM-PJを通じて達成したいことは?

現状、COM-PJと「LEAMP」のプレテストを並行して行なっているため、「LEAMP」本リリースのための改善・改良を行いサービスの質を上げると同時に、「LEAMP」を必要としている人にきちんと届けることができるような広報をしていきたいです。

『幸せに病める世界を作る』(高桑蘭佳さん)

株式会社メンヘラテクノロジー

―あなたの理想の社会は?

幸せに病める世界です。

―理想の社会を実現するために、今あなたが取り組んでいることは?

気軽に安心して感情を吐き出せる場所をつくることです。

―COM-PJを通じて達成したいことは?

これまでメイン事業として取り組んできた匿名チャット相談アプリ「メンヘラせんぱい」以外の形で、より幅広い層の人たちにサービスを届けたいです。

まだまだ続く、COM-PJ

熱い思いを持つ仲間が集まったCOM-PJは、中間発表会を終えて後半戦に入りました。プログラムの内容はプロトタイプの作成に移り、参加者の皆さんもそれぞれの目標に向かって事業を進めています。talikiもスタッフ一同で支援していきます!

2022年10月8日(土)に行われるソーシャルイベント『BEYOND2022』ではCOM-PJ参加者による最終ピッチが行われます。COM-PJやtalikiの支援プログラム、参加者の皆さんに興味を持たれた方のご来場をお待ちしております!

詳しくはこちら→【10/8開催】「僕らが選ぶ、愛ある未来とは」社会課題解決に立ち向かう、大型ソーシャルイベント『BEYOND2022』を開催!

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