社会人の第一歩はチョコレート!?
近頃,ますます朝晩の冷え込みがはげしくなってきた。
しかしまだ11月だからセーフということで,
先日11月11日のちょっとしたできごとについて。
11月11日,と言えば,
“ポッキーの日”をはじめ,
近年何かと細長いものにちなんだ日にしようという風潮がある。
そこで例えば“ポッキーの日”とするならば,
学校や職場でポッキーなどのお菓子を周囲に配ったりする人が現れる。
その,まさに“ポッキーの日”に関して,
11月11日当日に,私の母がボソリと言った。
「ポッキーの日なんてくだらない。誰にも,何のメリットもない。」
えーー!!?なんで!?
たまにはいいじゃん!みんなで甘いもの持ち寄って食べたって。
好き嫌いは人の好みだけど,
なんでそんなにポッキーの日を毛嫌うのか理由が全く分からなかった。
別に素直に喜んでポッキー頂いとけばいいのに。
その時私は,母のひねくれ度合いに,ちょっと引いた。
それからしばらく日時は過ぎて,昨日。
話がそれるようだが,大学の授業にて。
ある准教授が,
「来年度から社会人になる」ということに対して,
「社会人としての土台」だとか「社会人としてのふるまい」がどうのこうのだとか,
何だか力説していた。
例えば,上司と一緒にエレベーターに乗るときはどうすればいいのかとか,
会議中の水筒はどうしておくべきかとか,そういうやつ。
そこで准教授は,良い例として,こんな話を始めた。
「上司へのお疲れ様の気持ちを込めて,直筆の一言コメントと,チョコレートを,オフィスデスクに置いておくのも素晴らしい。」
ん?待って?
そんなことまでもが,社会人として望まれているスキルなの!?
「社会人としての土台」は「チョコレート」で,
そんなことで,この世の中は成り立っていくの?
努力や能力だけではないんだな,社会人って…
そう思った瞬間だった。
そんなこと言ったらいけないと思うけど,
社会人ってたぶん,相当いろいろ面倒くさそうなんだなって。
頑張ろ。
そして,その時に思い出した。
“ポッキーの日”。
この授業中に私は,
”ポッキーの日”を毛嫌いしていた,あの母の気持ちが
なんとなく,分かった気がした。
11月11日は職場にポッキーを持って行って配るということが
「社会人としてのふるまい」だったらくだらないなと思ったし,
それが「社会人としての土台」だと考えたら,寒気がした。
単純に,面倒だな…。
でも,そう言いながら来年の自分は今頃,
新人として,上司にチョコレート配っているのかもしれないな。
素直に,できるのかな。
とかそんなこと,考えていたので,
自分は,ひねくれ者だな,と思った。
…あ,ということは,
また一歩,母に似てしまったのか。
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